《グルメに萌えたら》シンプルなほど美味しい!季節の味覚を味わおう
~奥高尾・城山〜景信山(東京都/神奈川県)〜
高尾山から陣馬山への縦走路にある、ふたつの山。城山には城山茶屋・春美茶屋、景信山には景信茶屋・景信小屋とそれぞれ2軒ずつの茶店があり、なめこ汁やおでんの他、かき氷や山菜の天ぷらなど季節の味覚も楽しめます(※3)。
八ヶ岳や北アルプスの「山小屋グルメ」へ興味を持ってもらうきっかけとしてもぴったりです。
《山上からの展望に萌えたら》関東平野を一望する360°の大パノラマはまさに絶景
〜筑波山(茨城県)〜
標高は877mと決して高くないものの、関東平野の展望が抜群の山。山頂近くまでケーブルカー・ロープウェイがあるため、体力に自信がなくても登れるのが魅力です。日本百名山のひとつでもあり、これをきっかけに展望が抜群の大菩薩嶺・谷川岳・丹沢山など他の日本百名山にチャレンジするきっかけになるかも知れません。
《寺社仏閣に萌えたら》日本遺産にも選定された「大山詣り」で江戸庶民の信仰と行楽を追体験
〜丹沢・大山(神奈川県)〜
創建2,200年を超えるとされる大山阿夫利神社や大山寺など、由緒ある寺社仏閣がある大山。奥の院のある山頂からは富士山の眺望も。ケーブルカーまでの参道沿いに点在する茶店や宿坊で名物・大山とうふを味わうのも一興。
秩父・三峯神社(雲取山の埼玉県側の登山口)や熊野古道など、「信仰の山」を訪ねるきっかけに最適です。
《巨樹・巨木に萌えたら》手つかずの自然が残る原生林で木々の息吹と季節の移ろいを満喫
〜伊豆半島・天城山(静岡県)〜
伊豆半島の最高峰でもある天城山。ブナ・アセビ・ヒメシャラなどの森が広がり、春の新緑と秋の紅葉シーズンは多くの登山者で賑わいます。
高尾山とは趣の異なる照葉樹の原生林で森の恵みを満喫してもらうことで、白神山地や屋久島など世界自然遺産に登録された森への足がかりになるかも知れません。
《山頂からの富士山に萌えたら》最高地点はその名も「開運山」おめでたい山から日本一の山を目の前に
〜三ツ峠山(山梨県)〜
太宰治の随筆「富嶽百景」にも登場する、富士山の絶好の展望ポイント。河口湖を挟んで、間近にそびえる富士山の迫力はこの山ならでは。
金時山(神奈川県)など他の「富士山の見える山」へのお誘い、もしくはトレーニングを積んで一緒に「富士山登頂」を目指すきっかけにしてはいかがでしょう。
《花々に萌えたら》可憐な「スプリングエフェメラル(春の妖精)」に逢いに行く
〜奥多摩・御前山(東京都)〜
例年4月頃にカタクリの群落を楽しむことができる御前山。こうした低山で「山野草」の魅力に目覚めた人が次に興味を示すのが「高山植物」。
厳しい自然の中で生きる可憐な花を求めて、大雪山・秋田駒ヶ岳・森吉山・白馬岳・白山・伊吹山などの“花の名山”をめざしてもよいのではないでしょうか。
《渓流・滝に萌えたら》渇いたココロに潤いを…水との一体感抜群の山上の清流へ!
〜奥多摩・御岳山(東京都)〜
御岳山も山頂の神社が有名ですが、そこから少し奥に進むと「ロックガーデン」という渓流が。澄み渡った清流、苔むした岩や倒木、そして滝など“水と緑の潤い”を全身で体感できます。
北八ヶ岳・白駒池や屋久島・白谷雲水峡など、さらにスケールの大きな水と緑の絶景探訪へ、きっと興味を持ってくれるはず。
一緒に“萌えて”楽しもう!それが「次も一緒に…」の秘訣
大切なのは自分の楽しみ方を押し付けるのではなく、その人ならではの楽しみ方を一緒に見つけてあげること。それは、あなた自身の山の楽しみ方が広がるチャンスでもあります。あなたの周りの「山好き」がひとりでも多く増えるヒントになれば幸いです。
ライタープロフィール:鷲尾 太輔
高尾山の麓・東京都西部出身ながら、花粉症で春の高尾山は苦手。得意分野は読図とコンパスワーク。
ツアー登山の企画・引率経験もあり、登山初心者の方に山の楽しさを伝える「山と人を結ぶ架け橋」を目指しています。
ハードボイルド映画とF-1GPを愛し、根っからのガンマニアとカーマニアであったが、中学〜高校と在籍した山岳部で登山の魅力に癒され何とか更生…。