入門にぴったり!日帰り可能な縦走コース

複数の山を目指すとなると、ただでさえコースタイムが長くなるので、体力は持つだろうかと心配な人もいるかもしれません。「泊まりの日程で荷物が増えるのはできれば避けたい。」そんな時、まず挑戦しやすいのが日帰り可能な縦走コース。気軽なコースから健脚向けのコースまで、3つご紹介します。
赤城山最高峰を目指す代表的なコース!

赤城山は複数の火山からなり、裾野がなだらかで美しい群馬を代表する山です。おすすめは、最高峰の黒檜山(1,828m)と駒ケ岳(1,685m)を縦走するコース。時間は短いですが、急登や展望があり稜線歩きを楽しむことができます。
最高点の標高: 1805 m
最低点の標高: 1347 m
累積標高(上り): 539 m
累積標高(下り): -539 m
コース概要
大洞(15分)→黒檜山登山口駐車場(5分)→黒檜山登山口(100分)→黒檜山(45分)→駒ケ岳(45分)→大洞

【コースのおすすめポイント】
このコースでは、ブナ・ミズナラの樹林帯や大きな岩のある急登、展望台からは谷川岳や奥日光連山の展望が広がり、登山の楽しみを満喫できます。縦走ならではの稜線は、赤城大沼を見る絶好のポイント。季節ごとに表情を変える湖と山々が織りなす気持ちの良い眺めが広がります。
下山したら大沼のほとりにある赤城神社に立ち寄るのもおすすめ。大沼ではボートに乗ったり、ワカサギ釣りも楽しめます。
▼赤城山には他にもコースがいっぱい!
体力に合わせて山を選べる奥高尾縦走コース!

奥高尾とは、高尾山から西の陣馬山へ続くエリアのこと。都心からも近くアクセスが良いため、手軽に縦走できることで人気です。高尾山周辺の山々を縦走するコースは、一番標高の高い陣馬山(857m)から登って徐々に高度を下げていき、景信山(727m)、城山(670m)を経由して高尾山(599m)を目指します。
最高点の標高: 843 m
最低点の標高: 196 m
累積標高(上り): 1106 m
累積標高(下り): -1257 m
コース概要
陣馬高原下(30分)→陣馬新道口(100分)→陣馬山(45分)→明王峠(10分)→底沢峠(30分)→白沢峠(50分)→景信山(35分)→小仏峠(30分)→城山(30分)→大垂水峠分岐(35分)→高尾山(60分)→琵琶滝(35分)→高尾山口駅

【コースのおすすめポイント】
距離の長いコースですが、陣馬山へ一度登ってしまえば、縦走路はアップダウンが比較的少ないため、長い山歩きを経験するのに最適。山頂からはもちろん、木々の間から見える富士山も見事です。小屋で食事をとれるので荷物を軽くして出かけることも可能。
体力に自信がない人は、陣馬山~景信山や景信山~高尾山と、山を区切って自分にあったコースに挑戦することができるのもポイントです。
▼登る山を詳しく見てみよう!
歩き応えたっぷりの健脚向け表丹沢コース!

丹沢の代表的な山、塔ノ岳(1,491m)と鍋割山(1,273m)を縦走するコースです。大倉バス停から、まずは林道歩きで二俣へ。徐々に高度を上げていき、鍋割山からは稜線歩きで塔ノ岳に向かいます。塔ノ岳からは大倉尾根を下って大倉バス停に戻ります。
最高点の標高: 1474 m
最低点の標高: 297 m
累積標高(上り): 1647 m
累積標高(下り): -1647 m
コース概要
大倉(125分)→二俣(80分)→後沢乗越(110分)→鍋割山(45分)→小丸(30分)→金冷シ(30分)→塔ノ岳(20分)→金冷シ(20分)→花立山荘(20分)→天神尾根分岐(20分)→堀山の家(25分)→駒止茶屋(35分)→見晴茶屋(20分)→観音茶屋(30分)→大倉

【コースのおすすめポイント】
この縦走コースの最大の魅力は、鍋割山から塔ノ岳の稜線歩き。ブナの木が立ち並ぶ気持ちの良い尾根を歩くことができます。さらに、鍋割山も塔ノ岳も山頂からの眺めが抜群! 富士山や相模湾を一望できます。

鍋割山についた時点で、体力的にこれ以上歩くのは無理そうだと思ったら、塔ノ岳に行かずに下山するも良し。万一そうなっても、山頂名物の鍋焼きうどんはしっかり堪能できるので、山行の満足度は高いはず!
▼登る山を詳しく見てみよう!
続いて、北アルプスのおすすめ縦走コースをご紹介します!