普段の扱い方で登山靴の寿命が決まる!?
登山靴の劣化に大きく影響するのが保存状態と普段のケア!これだけで登山靴の寿命が2年近く変わってくるとも言われています。
普段何気なくやっていることがお気に入りの登山靴の寿命を縮めているかも・・・。今回は登山靴の寿命を縮める〈やってはいけないNG例〉を5つ取り上げました。
いくつ当てはまる?登山靴のNG扱い例
それでは早速NGな取り扱い例を見ていきましょう。当てはまった人は要注意。正しい扱い方も一緒に紹介していくので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
NG①:家で保管する時は箱に入れて丁寧に保管
登山靴は湿気が原因で加水分解を起こしたり、カビやバクテリヤが原因で微生物劣化を起こしたりします。箱に入れて押入れで保管することを習慣にしてしまうことは、劣化の大きな原因に。
NG②:汚れたらゴシゴシと力を込めて洗う
フィールドでは信頼できる登山靴のアッパー。実は洗う際の摩擦には強くありません。力を込めてゴシゴシしてしまうと、せっかくの撥水加工素材が台無しになったり、いたずらに繊維を傷めることになります。
NG③:車など高温多湿になる場所に放置
登山靴のソールに使われているポリウレタンは熱や光で酸化劣化を起こしやすい素材です。下山後そのまま車に放置したり、持ち帰り用のポリ袋などに入れっぱなしにしてしまうのは絶対NG!
NG④:汚れた登山靴に防水スプレーをする
汚れが付いたままの登山靴に防水スプレーだけしても全く効果はありません。むしろ汚れの定着を促進してしまうケースもあるので、完全にマイナス効果。防水スプレーは靴の素材自体の防水効果の補助や付着汚れの軽減として使うもの。
NG⑤:全然履かずにしまいっぱなし
登山靴のソールには主にポリウレタンが使用されています。ポリウレタン素材は使えば使うほど強くなる性質があるので、使わずに長期間放置しておくと劣化の原因につながります。
正しく洗って保管をすることでトラブルも軽減できる
しばらくぶりに履いた登山靴、開始15分で突然ソールが剥がれた!なんて経験談を耳にすることがあります。使用後にきちんとケアしてあげることで登山中に気付かず受けたダメージを見つけられることも。
使用後は必ず泥汚れを落とすようにしましょう。必要があれば水洗いや専用の洗剤を使ってクリーニング。靴の素材によってもメンテナンス法が変わるので、下記のページを参考に正しい洗い方をチェックしてみてくださいね。
▼登山靴のメンテナンス方法についてはこちらをチェック
お気に入りの登山靴、正しいケアと保管で長く使おう!
登山靴は登山シーンでは最も大切な相棒です。せっかくぴったりの相棒を見つけても、間違ったままのケアや保管状態を続けてしまっては、残念ながら長くは使えません。
登山靴のケアを終えるまでが登山だと言ってしまっても過言ではないほど。無事下山できた感謝と次回の安全を願って、正しいケアと保管を心がけたいですね。