中級編【最大標高差2,000m以下】離島の山をガッツリ登る2選
続いて、いつもとちょっと違う登山が楽しめる離島ならではの山を紹介します。別途、島へわたるまでの時間も必要なため、余裕を持ったスケジュールを組みましょう。長めのバカンスに登山とともに島旅を満喫するのも◎。
④利尻山・鴛泊港コース【北海道】1,721m
北海道・利尻島にそびえる利尻山は別名「利尻富士」の名で親しまれ、日本百名山の1番目に数えられる秀峰。鴛泊(おしどまり)港でフェリーを降りれば、そのまま海抜0m登山のスタートです。
登山口にもなっている三合目まではアスファルトの登り坂が続き、地味に体力を消耗します。登山口である北麓野営場から好展望の稜線へ出るまでは、ひたすら登りの試練が待っています。その分、さえぎるものが何もない頂上からの大パノラマはご褒美そのもの。隣の礼文島や雄大な日本海を見渡す事ができ、離島ならではの風景に心が満たされます。
下山時は、鴛泊登山口までタクシーを呼ぶことも可能。なお、利尻山では携帯トイレの使用が義務付けられているため、必ず用意して行きましょう。
最高点の標高: 1666 m
最低点の標高: 1 m
累積標高(上り): 2835 m
累積標高(下り): -2629 m
- 【体力レベル】★★★★☆
- 日帰り
- コースタイム:10時間24分
- 【技術的難易度】★★★☆☆
- ・ハシゴ、くさり場を通過できる身体能力が必要
・地図読み能力が必要
【利尻島へのアクセス】
■札幌から
飛行機の場合●新千歳空港・札幌丘珠空港(55分)-利尻空港
船の場合●新千歳空港(55分)-稚内空港(35分)-空港連絡バス-ハートランドフェリー「稚内フェリーターミナル」より利尻島行きに乗船(100分)-鴛泊港
ハートランドフェリー|公式サイト
利尻富士町ホームページ・登山口へのアクセス
⑤宮之浦岳・大川〜楠川コース【鹿児島県】1,936m
世界遺産である屋久島の宮之浦岳は、九州の最高峰で日本百名山のラストを飾る山。海抜0mからの登山ができ、かつ再び海にゴールする「sea to summito to sea」は登った標高と同じだけ下るのでキツさも2倍。
大川の滝の下にある海岸から登山をはじめ、ひたすら標高を稼ぎます。行程の半分を過ぎると、ようやく山頂に到達。周囲の山々を見下ろす頂上からの眺めは素晴らしく、登山の疲れも吹き飛びます。日本最南端の高層湿原や屋久杉の深い森歩きなど、バラエティに富む景色を満喫し、楠川天満宮の前の海岸で再び海にタッチすればゴールです。
長い行程中、トイレや食料を調達できる場所はほぼないため、携帯トイレ、食糧、飲料水などしっかり準備してスタートしましょう。
最高点の標高: 1843 m
最低点の標高: 17 m
累積標高(上り): 4991 m
累積標高(下り): -5003 m
- 【体力レベル】★★★★★
- 2泊3日
- コースタイム:23時間55分
- 【技術的難易度】★★★☆☆
- ・ハシゴ、くさり場を通過できる身体能力が必要
・地図読み能力が必要
【登山口へのアクセス】
屋久島空港からタクシー利用(約43km)