ピッケル
冬山登山の装備の代名詞的存在のピッケル。歩行メインの使い方であれば、シャフト(柄)が真っすぐなタイプが使いやすいでしょう。
また、サイズ選びも重要ですので、お店の人に相談しましょう。歩行時のバランス保持や、強風下での耐風や雪上での様々な安全確保に役立ちますが、使いこなすのには練習が必要ですので、講習会等に参加するのがおすすめ。
ただし、技術的にそれほど難しくない山においては、トレッキングポールで代用できることもあります。目的の山のルート特性と相談しましょう。
アイゼン
固く締まった雪上や氷の上の歩行には不可欠です。冬山で汎用性が高いのは10本爪以上のタイプ。登山靴との相性もありますので、初めての購入時はショップのスタッフさんに相談するのが無難です。ピッケルと同様、使いこなすには要練習。
ゲイター
雪が靴の中に侵入するのを防ぐのが主な目的です。足指の凍傷のリスクを軽減するためにも必要な装備。特に、ラッセルを伴うような冬山登山においては必須装備です。
靴の裏に通すバンドが頑丈なものを選びましょう。また、ベルクロ留めのタイプの方が凍結などのトラブルに強く、おすすめ。
【3】紫外線対策・その他|忘れずに携行しよう!
下記の装備も忘れずに。特に、紫外線対策を怠ると雪盲になり、眩しさと痛みで目が開けられなくなります。山中では行動不能に直結しますので、サングラスは超重要です。
サングラス・ゴーグル
サングラスは必ず用意しましょう。選ぶ際は、紫外線(UV)をカットする機能があることを確認。中には、レンズの色が暗くても紫外線を全くカットできないものがあるので要注意です。
また、紫外線は顔とレンズの間からも注いできますので、顔の形にフィットすることも重要。強風が想定される登山の際には、ゴーグルも非常に有用です。
保温ボトル
冬山で飲む温かいドリンクは非常に美味しく、身に沁みるものです。それだけでなく、体を内側から温める目的もあるので、積極的に摂取したいものです。
そんな時に役立つのが、真空ステンレスボトル。蓋がコップになるタイプのものがおすすめです。冷ましながらゆっくりと飲むことができますし、雪を入れて冷却することも可能です。少々値は張りますが、モンベルやサーモスから販売されている“山専用”のボトルが軽くて保温性が非常に高く、おすすめです。
なお、もし保温性のないボトルを使う場合には、中身が凍らないようザックの中にしっかりと収めておきましょう。
冬山(積雪期)シーズンの登山装備を一覧表でチェック!
まずは最低限の装備を。美しい白銀の世界を楽しもう!
何かと初期投資が必要な冬山登山。装備は安全に直結するので、ケチるのはよくありません。一方で、初めはどんな装備が必要なのか、自分で判断するのは難しいものですが、余計なお金をかける必要はありません。「まず始めてみる!」をモットーに、必要最低限の装備を揃えるところから始めましょう。
夏と冬では全く異なる表情を見せる山。冬山登山を通じ、さらに山の世界にハマること間違いなし!