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どれを選べばいいの? <モンベル>のアイゼン

モンベルなら、低山ハイキングからテクニカルな高山に対応するアイゼンまで、様々なラインナップが揃っているので安心。とはいえ、たくさんの種類の中から「いったいどれを選んだらいいの?」と悩んでしまう人もいるのではないでしょうか。
モンベルのアイゼンは、大きく2シリーズ!

モンベル
「スノースパイク」の商品名で、4・6・8・10本爪の簡易アイゼンを展開。森林限界以下で、緩やかな傾斜向き。本格的な雪山登山での使用はNG!
モンベル・カジタックス
冬の本格登山に対応する10・12本爪のアイゼンを展開。森林限界を越える、または、傾斜が急な凍結路向き。
もともと 愛知県でアイゼンやピッケルを製造していた<カジタックス>。2010年に様々な要因で、惜しまれながら廃業しました。しかし、2011年、モンベルが事業を引継ぎ、Light & Fastのモンベルとカジタックスの信頼性が融合し<モンベル・カジタックス>として再生。クラス最軽量と高い剛性を誇り、同クラスの他ブランドのアイゼンよりコストパフォーマンスに優れるのが特徴です。
※森林限界
気温や降雪量、日光照度により高い樹木が育成しなくなるライン。それ以上は一般的に雪が硬くなり滑りやすくなります。およそ、日本アルプス近辺で2500m、東北で1600m、北海道大雪山系で1000m、利尻島で500mぐらい。
爪の本数はどう選ぶ?
積雪の状況や雪の硬さ、滑りやすさは、標高と地域、傾斜状況により異なります。例えば、東京の標高1,000mと北海道の標高1,000mではあきらかに状況が違いますよね。つまり、どんな状況の山に登るのかに合わせて、適した爪の本数や形状を選ぶことになります。選び方の目安については、以下の記事で詳しく解説していますので、チェックしてみてくだい。
▼アイゼンの選び方の基本はこちら
では、<モンベル>のスノースパイクと、<モンベル・カジタックス>のアイゼンがどんな山に適しているのか、各モデルを詳しく見ていきましょう!
森林限界以下で傾斜が緩やかな山向き|モンベル「スノースパイク」

簡易アイゼンのスタンダードモデル|スノースパイク 6

低山向けの6本爪の簡易アイゼン。テープで靴に巻き付けるスタンダードなタイプで、コンパクトに収納できます。裏面は波型スノープレートになっているので、雪が付きにくく、いやな”雪だんご”を軽減する構造。同じく6本爪の「スノースパイク 6 クイックフィット」よりも軽量でコンパクトです。
素材 | [本体]S55C炭素鋼(板厚2mm) |
重量 | [ペア]490g、[スタッフバッグ込み)540g |
サイズ | フリーサイズ(21.5~30cm) ※靴の形状によっては対応サイズ内でも装着できない場合あり |
収納サイズ | 11×18×4cm |
モンベル スノースパイク6
サクッと着脱のバックル式|スノースパイク6 クイックフィット

先に紹介した「スノースパイク6」を基本として、靴への固定方法をラチェットバックル方式にしたモデル。「スノースパイク6」に比べ、軽量性・コンパクト性は若干劣りますが、着脱が簡単で靴にしっかりとフィットします。ラチェットは少ない力でもしっかりと固定できますが、締めすぎることもあるので注意が必要。
素材 | [本体]S55C炭素鋼(板厚2mm)、[バンド]エラストマー |
重量 | [ペア]520g、[スタッフバッグ込み]580g |
サイズ | S(21.5~23.0cm)、M(23.0~26.5cm)、L(26.5~30.0cm) ※靴の形状によっては対応サイズ内でも装着できない場合あり |
収納サイズ | 12×19×9cm |
モンベル スノースパイク6 クイックフィット
もっと安定性が欲しいなら|スノースパイク 10

前爪を含め足全体に爪を配置する形状で、従来の簡易アイゼンとは一線を画します。10本爪ですが、後述する高山用の<モンベル・カジタックス>アイゼンに比べると、爪が浅く鋭さが少ないため、本格的な雪山登山には使えません。軽量性を保ちながら「スノースパイク6」よりも安定性、踏破性が欲しい方におすすめ。
素材 | [本体]S55C炭素鋼(板厚2mm)、[フレックスジョイントバー]ステンレス鋼 |
重量 | [ペア]562g、[スタッフバッグ込み]620g |
サイズ | S/M、M/L、L/XL ※下記【サイズ詳細】参照 |
収納サイズ | 11×22×9cm |
※前後に爪がある関係上、登山靴のサイズに合わせてアイゼン本体の長さを調整する必要があります。登山靴の対応サイズは、下記の【サイズ詳細】を参照してください。
【サイズ詳細】

森林限界以上または傾斜が急な山向け|モンベル・カジタックス「アイゼン」

登山靴への装着タイプは、「ナイロンテープ式(LXT)」「セミワンタッチ式(LXB)」「ワンタッチ式(LXF)」の3種類。それぞれ商品名の頭に「LXT」「LXB」「LXF」とついています。

コバとは、かかととつま先部分にあるアイゼンを掛けるための溝のことです。着脱しやすくなるとともに、しっかりと靴に固定されます。
<モンベル・カジタックス> サイズ対応表

登山靴とアイゼンの相性が悪いと、アイゼンが安定しなかったり使用中に脱落する危険もあるので、サイズ対応表を参考に、着用する登山靴に合わせて選びましょう。
足のサイズが小さい人に|LXT-10アイゼン(コバのない靴OK)

コバなしの登山靴でも装着できるナイロンベルト式の10本爪アイゼン。中間部分に配置された爪の数が12本爪よりも少ないので、長さを調節した際にサイズの小さな登山靴にも合わせやすいのが特徴です。
素材 | クロムモリブデン鋼(板厚:前爪2.5㎜、後爪2.2㎜) |
重量 | [ペア/ 本体平均重量]770g |
サイズ | S/M、M/L |
モンベル LXT-10アイゼンモンベル LXT-10アイゼンワイド
雪山登山の入門に|LXT-12アイゼン(コバのない靴OK)

コバなし靴でも装着できるナイロンベルト式の12本爪アイゼン。より高度が高い3000m級山岳でも対応します。
素材 | クロムモリブデン鋼(板厚:前爪2.5㎜、後爪2.2㎜) |
重量 | [ペア/ 本体平均重量]825g |
サイズ | S/M、M/L |
モンベル LXT-12アイゼンモンベル LXT-12アイゼン ワイド
本格的な雪山登山に|LXB-12アイゼン(かかとにコバのある靴のみ)

12本爪セミワンタッチ式アイゼン。性能は前出のLXT-12と同じですが、かかと部分がレバーでしっかりと固定されます。かかとにしっかりとしたコバが出ている靴にのみ取り付け可能。
素材 | クロムモリブデン鋼(板厚:前爪2.5㎜、後爪2.2㎜) |
重量 | [ペア/ 本体平均重量]865g |
サイズ | S/M、M/L |
モンベル LXB-12アイゼンモンベル LXB-12アイゼン ワイド
素早く着脱したい人に|LXF-12アイゼン(かかと・つま先にコバのある靴のみ)

かかと・つま先にコバのある登山靴に対応するワンタッチ式アイゼン。つま先部分を固定するトゥベイルと、かかと部分のアジャスター付きビンディングにより、着脱が簡単で確実な固定ができる、安定性の高いモデルです。グローブをしたままの素早い行動が求められる状況にも対応しやすいのがポイント。
素材 | クロムモリブデン鋼(板厚:前爪2.5㎜、後爪2.2㎜) |
重量 | [ペア/本体平均重量]870g |
サイズ | S/M、M/L |
モンベル LXF-12アイゼンモンベル LXF-12アイゼン ワイド
選び方をチャートでチェック!
最適な用途と機能に応じて選び方をチャートにしてみました。
アイゼンケースも忘れずに

10本爪アイゼン用|クランポンケース M
8~10本爪アイゼン(LXT-8・LXT-10)に対応します。2重布補強、底部プラスチックボードなど爪が抜けないようになっています。 ※クランポンとは、英語でアイゼンの意味。ちなみに、アイゼンというのはドイツ語由来の和製語です。
素材 | 1,200デニール・ポリエステル(ウレタン・コーティング) |
重量 | 105g |
サイズ | 収納時:(長さ)26 X(幅)11 X(厚さ)10cm |
対応アイゼン | 8・10本爪((LXT-8・LXT-10) |
モンベル クランポンケース M
12本爪アイゼン用|クランポンケース L

12本爪アイゼン(LXT-12、LXB-12、LXF-12)に対応します。「クランポンケース M」同様、爪が抜けないように補強されています。
素材 | 1,200デニール・ポリエステル(ウレタン・コーティング) |
重量 | 115g |
サイズ | 収納時(長さ×幅×厚さ):31×11×10cm |
対応アイゼン | 12本爪(LXB-12、LXT-12、LXF-12) |
モンベル クランポンケース L
あらゆるアイゼンに対応|クランポンラップ

アイゼンのサイズを選ばない包むタイプのアイゼンケース。アイゼン以外のギア類を包んでパッキングすることもできます。アイゼン使用時は、小さく折りたたんでおけるのが特徴。
素材 | 1,200デニール・ポリエステル(ウレタン・コーティング) |
重量 | 186g |
サイズ | 展開時:68×68cm |
モンベル クランポンケース L
モンベルのアイゼンでスノーフィールドを楽しもう!

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