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摩耶山(まやさん)どんな山?

標高 | 所在地 | 体力レベル | 難易度レベル |
---|---|---|---|
702m | 兵庫県神戸市 | ★★ | ★~★★ |
年間を通じて様々なイベントが開かれ、登山者や地元の人々から観光客まで、人々の交流の場となっています。
町からも近く、手軽に行ける山
実際の山頂は少し西側ですが、一般的には展望広場「掬星台」が山頂として認識されています。その展望台までは、麓よりケーブルカーとロープウェイでつながっている他、近くまで車であがることも可能。山頂まで気軽に行けることも人気の理由です。誰でも参加できるイベントがいっぱい

展望広場「掬星台」では、1回から参加できる教室や交流会、リュックサックマーケットなど様々なイベントが開催されています。
山だけど、町の公園のような、そんな独特な雰囲気が摩耶山の魅力です。
摩耶山と言ったらこれ!1000万ドルの夜景

摩耶山の名前は知らなくとも、日本三大夜景の1つ、神戸の「1000万ドルの夜景」はご存じの方も多いのではないでしょうか?有名な神戸の夜景は「掬星台」から見ることができます。『掬星(きくせい)』とは、「手で星をすくう」と言う意味。麓が明るくなった今では、星はあまり見ることはできませんが、町の灯りはすくえそうな気分になりますよ!
安全・快適に夜景を見るには

土日祝日は下山のロープウェイに長く並ぶこともあるので要注意。夜景は名残惜しいですが、早めに乗り場へ行きましょう。
摩耶山の登山適期は?

一年を通して楽しめますが、冬は積雪や凍結があるので、軽アイゼンやチェーンスパイクを携行するようにしましょう。
また、夏場は日陰があまりないルートもあるので、水分を十分に用意し、熱中症対策も万全に。
登山の前にチェックして!

登山道は基本的によく整備されてはいますが、2018年の豪雨被害により、崩落してしまった場所や、整備工事などで通行止めや迂回ルートを設けてある場合もあります。
神戸市のホームページに登山道に関する情報が掲載されいるので、必ず事前にチェックしておきましょう。
急登が苦手な方も大丈夫!渓谷をゆったり歩くコース

- 【体力レベル】★★☆☆☆
- 日帰り
- コース距離:約9km
- コースタイム:約4時間
- 【技術的難易度】★☆☆☆☆
- ・歩きやすい靴と動きやすい服装が必要
コース詳細

スタートは新神戸駅。JRの駅の1階、東側の扉より外へ。案内に従って布引の滝、市が原方面へ進みます。

駅を出て坂を上り、橋を渡れば登山口です。ここからしばらく階段が多く続きます。川沿いの、木陰もある歩きやすい道ですが、からだが慣れるまでは少しゆっくり歩きましょう。

しばらくすると布引の滝が。実は「布引の滝」は4つの滝の総称です。これは一番上流にある「雄滝」。ほかに「夫婦滝」「鼓滝」「雌滝」がありますが、登山道からは少し見えにくいこともあり、一番大きなこの滝を「布引の滝」と呼んでいます。

おんたき茶屋を過ぎ、突き当り分岐を左へ進むと、布引五本松ダムが現れます。日本最初の重力式コンクリートダムで、近代化遺産「布引水源地水道施設」の一部として国の重要文化財に指定されているほか、厚生労働省の「近代水道百選」にも選ばれています。

ダムの先には布引貯水池。ここは神戸市の水道の水源になっています。



稲妻坂、天狗道への分岐。直進して「トゥエンティクロス」方面へ。次に紹介するルートではここを右へ入ります。

トゥエンティクロスのはじまりです。橋や渡渉など、川を渡りながら渓谷の道を進みます。
雨の翌日など、川の水量が多い時は危険ですので危ないと思ったら引き返すようにしましょう。

小さくてかわいい河童橋を渡り、川沿いの道を進みます。

途中にはダムも。水辺の道は夏でも涼を感じられます。

川の向こうに森林植物園、東門が現れます。東門を左手に見ながら、まっすぐ進みましょう。

桜谷分岐に到着。川沿いの道はここで終了。この分岐を徳川道方面へ。

江戸時代末期、参勤交代の大名と外国人のトラブルを避けるため、西国街道の迂回路として造られた徳川道。道幅もしっかりあり、歩きやすい森の中の道です。

穂高湖との分岐まで来たら、右へ。奥摩耶ドライブウェイに出て、舗装された緩やかな道を歩いて掬星台へ向かいましょう。

掬星台の展望広場からは素晴らしい眺めが楽しめます。まやビューラインを使えばサクッと下山もできますよ!
急登あり!「六甲全山縦走路」体験コース

- 【体力レベル】★★☆☆☆
- 日帰り
- コース距離:約8km
- コースタイム:約4時間30分
- 【技術的難易度】★★☆☆☆
- ・登山装備が必要
・登山経験、地図読み能力があることが望ましい
「稲妻坂」や「ゴロゴロ坂」と呼ばれる天狗道など、急登や岩場があるコースですが、よく整備されているので歩きやすいのが特徴。六甲全山縦走の気分を味わってみたい人におすすめです。
コース詳細

稲妻坂は岩の多い、ちょっと急な上り。しっかり整備されていますが、ところどころ崩れそうになっているところもあるので足元注意で進みましょう。

天狗道の最後は、「ゴロゴロ坂」と呼ばれる急な上りですが、しっかり整備された階段状の、歩きやすい道です。


立ち寄りたい周辺施設情報
登山でも観光でも楽しめる、山頂、および近隣の立ち寄りスポットをご紹介します。掬星台には宿泊施設があり、優雅に夜景を楽しむこともできますよ!もっと夜景を楽しみたい!|オテルド摩耶

住所:兵庫県神戸市灘区摩耶山町2-8
TEL:078-862-2882
日帰り入浴:大人540円、小人270円(午後12時~午後8時まで)
レストラン:ドレスコードなし、ランチ1,782円~、ディナー4,514円~、アラカルトあり
オテルド摩耶
夜景を見ながらBBQ|摩耶ビューテラス702

住所:兵庫県神戸市灘区摩耶山町2-2
TEL:078-806-3051
営業時間:11:00~17:00(金土日祝および夏期7/20~8/31は20:30まで、冬期11/1~3/19は金土日祝19:30まで)
定休日:火曜日
料金:BBQ 1人前2,000円~(要予約)、カレーライス 700円、ハンバーグ 800円、など(軽食は予約不要)
摩耶ビューテラス702
ここからの眺めもおススメ!|摩耶山天上寺

住所:兵庫県神戸市灘区摩耶山町2-12
TEL:078-861-2684
拝観時間:9:00~17:00
摩耶山天上寺
絶品スペアリブで打ち上げ|再度山荘

住所:神戸市中央区神戸港地方字再度谷63
TEL:078-341-2251
営業時間:11:30~14:00(LO) 14:30閉店
定休日:月曜日、火曜日
料金:炭焼きスペアリブランチセット 1,800円、炭焼きスペアリブコース 5,000円、他
再度山荘
アクセス・駐車場情報
ご紹介したコースの出発点となる新神戸駅近くの駐車場情報と、下山ポイントとなる摩耶ケーブル下駅から鉄道駅までのアクセスをご紹介します。まやビューライン

※摩耶ケーブル下駅に駐車場はありませんので、ご注意ください。
【運行時間】
季節別ダイヤ | ケーブル線 摩耶ケーブル駅~虹の駅 | ロープウェー 虹の駅~星の駅 | ||||
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始発 | 終発(星の駅行最終) | 始発 | 終発 | |||
春秋 | 3/20〜7/19 9/1〜10/31 | 月水木 | 10:00 | 17:40(17:20) | 10:10 | 17:30 |
金土日祝 | 10:00 | 21:00(20:40) | 10:10 | 20:50 | ||
夏 | 7/20〜8/31 | 全日 | 10:00 | 21:00(20:40) | 10:10 | 20:50 |
冬 | 11/1〜3/19 | 月水木 | 10:00 | 17:40(17:20) | 10:10 | 17:30 |
金土日祝 | 10:00 | 20:00(19:40) | 10:10 | 19:50 |
ケーブル線 摩耶ケーブル駅~虹の駅 | ロープウェー 虹の駅~星の駅 | 全区間 摩耶ケーブル駅~虹の駅~星の駅 | ||
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片道 | 大人 | 440円 | 440円 | 880円 |
小人 | 220円 | 220円 | 440円 | |
往復 | 大人 | 770円 | 770円 | 1,540円 |
小人 | 390円 | 390円 | 770円 |
市バス・坂バス

神戸市営バス系統一覧坂バス
P.ZONE 掬星台駐車場(天上寺前駐車場)
掬星台まで徒歩10分。24時間入出庫可。日没近くには並ぶこともあるので、夜景を見る場合はなるべく早めに入庫しましょう。
駐車台数:85台
料金:500円/1回
タイムズJR新神戸駅前自動車整理場(第4)
新神戸駅まで徒歩1分、24時間入出庫可能です。満車の場合は駅から徒歩2分、タイムズJR新神戸駅前自動車整理場(第1)を利用しましょう。
駐車台数:13台
駐車料金:400円/60分、以降100円/20分。最大3000円
タイムズJR新神戸駅前自動車整理場(第4)
「神戸っ子の憩いの場」摩耶山で、まっとおで!

※「まっとおで」とは、神戸弁で「待ってるよ」の意味。
【登山時の注意点】
・登山にはしっかりとした装備と充分なトレーニングをしたうえで入山してください。足首まである登山靴、厚手の靴下、雨具上下、防寒具、ヘッドランプ、帽子、ザック、速乾性の衣類、食料、水など。
・登山路も複数あり分岐も多くあるので地図・コンパスも必携。
・もしものためにも登山届と山岳保険を忘れずに! ・紹介したコースは、登山経験や体力、天候などによって難易度が変わります。あくまでも参考とし、ご自身の体力に合わせた無理のない計画を立てて登山を楽しんでください。