摩耶山|海も町も夜景も!絶景を楽しむ登山ルート紹介
港町神戸の背にそびえる摩耶山。山頂近くにある掬星台からは、神戸や大阪のビル群、海や島々、遠くには奈良や和歌山方面の山並みまでも望むことができます。夜には日本三大夜景の1つ『1000万ドルの夜景』も。まやビューラインで気軽に上がれることから、山の上とは思えぬさまざまなイベントも開かれており、観光客や登山者も気軽に参加できます。町に近いからこその絶景と、ここでしか味わえない山の楽しみ方を、ぜひ!
2022/11/28 更新
制作者
登山ガイド
山下 晶子
兵庫県在住。登山ガイド。
あと一歩を踏み出せない初心者の方、もう今までみたいに歩けないと山歩きを諦めようとしているシニアの方などのサポートに力を入れております。
その人、その人にあった、それぞれの楽しみ方をご提案しています。
山下 晶子のプロフィール
アイキャッチ画像出典:PIXTA
摩耶山(まやさん)どんな山?

標高 | 所在地 | 体力レベル | 難易度レベル |
---|
702m | 兵庫県神戸市 | ★★ | ★~★★ |
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グレーディング表(上記グレードは記事内で紹介しているコースに限ります)
緑豊かな六甲山系の中央に位置する『摩耶山』。登山だけでなく、山上にたくさんの遊べる施設があり、レジャー要素の強い山であるのが大きな特徴。
年間を通じて様々なイベントが開かれ、登山者や地元の人々から観光客まで、人々の交流の場となっています。
町からも近く、手軽に行ける山
実際の山頂は少し西側ですが、一般的には展望広場「掬星台」が山頂として認識されています。その展望台までは、麓よりケーブルカーとロープウェイでつながっている他、近くまで車であがることも可能。山頂まで気軽に行けることも人気の理由です。
誰でも参加できるイベントがいっぱい

展望広場「掬星台」では、1回から参加できる教室や交流会、リュックサックマーケットなど様々なイベントが開催されています。
山だけど、町の公園のような、そんな独特な雰囲気が摩耶山の魅力です。
摩耶山と言ったらこれ!1000万ドルの夜景
出典:PIXTA
摩耶山の名前は知らなくとも、日本三大夜景の1つ、神戸の「1000万ドルの夜景」はご存じの方も多いのではないでしょうか?有名な神戸の夜景は「掬星台」から見ることができます。『掬星(きくせい)』とは、「手で星をすくう」と言う意味。麓が明るくなった今では、星はあまり見ることはできませんが、町の灯りはすくえそうな気分になりますよ!
安全・快適に夜景を見るには

出典:PIXTA
夜景を見る場合でも、安全のため、明るい時間に到着するように登りましょう。また、日没からグッと冷えて来ますので、夏でも防寒着は必須です。
土日祝日は下山のロープウェイに長く並ぶこともあるので要注意。夜景は名残惜しいですが、早めに乗り場へ行きましょう。
摩耶山の登山適期は?
撮影:akko_y
一年を通して楽しめますが、冬は積雪や凍結があるので、軽アイゼンやチェーンスパイクを携行するようにしましょう。
また、夏場は日陰があまりないルートもあるので、水分を十分に用意し、熱中症対策も万全に。
登山の前にチェックして!

登山道は基本的によく整備されてはいますが、2018年の豪雨被害により、崩落してしまった場所や、整備工事などで通行止めや迂回ルートを設けてある場合もあります。
神戸市のホームページに登山道に関する情報が掲載されいるので、必ず事前にチェックしておきましょう。
急登が苦手な方も大丈夫!渓谷をゆったり歩くコース

- 【体力レベル】★★☆☆☆
- 日帰り
- コース距離:約9km
- コースタイム:約4時間
- 【技術的難易度】★☆☆☆☆
- ・歩きやすい靴と動きやすい服装が必要
「トゥエンティクロス」と呼ばれる渓谷の道を歩くルート。明治初期、20回ほど川を渡りながら登ることから、摩耶山の登山道を拓いた外国人たちが名付けたと言われています。急登を避けて、ぐるりと大回りで掬星台を目指します。下山はまやビューラインで楽々と。登山初心者の方、急登が苦手な方、膝が弱い方にもおススメのコースです。