雲取山|”東京最高峰”の山へ!1泊2日で楽しむ3つの登山コース

2022/09/08 更新

奥多摩の山奥に悠然とそびえ立つ雲取山。山頂へと続く石尾根は、東京の屋根とも言えるでしょう。東京都側と埼玉県側、それぞれから登れますが、どちらも行程が長く体力が必要。この記事では雲取山のコース情報を中心に、その魅力を詳しく解説します。

制作者

山柳

2018年から登山を開始した、中級ハイカーです。 千葉県近郊の山を中心に日帰り登山をしています。夏から秋にかけて、泊まりで山を登っています。 特筆すべきスキルがない私でも、さまざまな山に挑戦できることを伝えたいです。

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アイキャッチ画像撮影:YAMAHACK編集部

雲取山ってどんな山?

雲取山稜線
撮影:YAMAHACK編集部
標高山頂所在地山域最高気温(6月-8月)最低気温(6月-8月)
2017m東京都西多摩郡奥多摩町、埼玉県秩父市、山梨県北都留郡丹波山村奥多摩19℃6.5℃
参考:ヤマレコ
東京都と埼玉県、そして山梨県の3つの県境に位置する雲取山。東京都で一番高い山であり、日本百名山にも指定されています。雲を取れるほど大きい山ということから、雲取山という名前がついた説も。

天気が良ければ、山頂からは富士山の雄姿に加え、日本アルプスや丹沢など、さまざまな山が見られるでしょう。初夏になるとミツバツツジなどの花も咲き、訪れる人の目を楽しませてくれます。

平将門公縁の地

平将門迷走ルート 看板
撮影:YAMAHACK編集部
雲取山を鴨沢登山口から登ると、平将門迷走ルートという看板があります。平将門は、桓武天皇の血を引く平安時代の豪族で、多くの逸話が残っている人物。
追われる立場だった平将門は雲取山に逃げたとされ、その道中の様子を伝えたのが平将門迷走ルートの看板です。
鴨沢登山口から登る際は、ぜひ伝説の一編を確かめてみてください。

紅葉シーズンは色彩豊かな絶景が

雲取山紅葉
撮影:YAMAHACK編集部
紅葉シーズンになると、カエデの赤、カラマツの黄色など、さまざまな樹木が色付き、グラデーションのような美しい光景が広がります。10月上旬から紅葉が始まり、見頃は10月下旬頃。この時期はとても混雑するので、早めの出発を心がけましょう。

雲取山の地図と天気をチェック

雲取山に行く前に、天気を調べておきましょう。事前に地図を用意して、自分が登るルートも調べてください。

てんきくとくらす|雲取山

昭文社 山と高原地図 雲取山・両神山


雲取山を楽しむ3つのルートをご紹介

今回は東京側から登る2コース、埼玉県側から登る1コースをご紹介します。
雲取山は、日帰りで挑戦している登山者も多く見かけますが、どのコースも往復10時間ほどかかるコース。日帰りでの山行計画や疲労などでの遭難事故も多発しており、登山初心者・体力に自信のない人にとっては日帰りでは難しい山です。
健脚者以外の登山者は、必ず1泊2日の余裕を持った行程を組みましょう。
※奥多摩小屋は取り壊されているので、七ツ石小屋や、雲取山荘、三条の湯で宿泊してください。
①最短で山頂へ!「鴨沢コース」
②温泉も楽しもう!「三条の湯コース」
③埼玉県側からアプローチ!「三峯神社コース」
※コースをクリックすると、そのコース紹介をすぐチェックできます

①最短で山頂へ!鴨沢コース


【体力レベル】★★★★☆
1泊2日
コースタイム:10時間30分
参考:ヤマプラ
【技術的難易度】★★☆☆☆
・登山装備が必要
・登山経験、地図読み能力があることが望ましい
凡例はこちらをクリック:グレーディング表
ルート概要
【1日目】鴨沢(30分)→小袖乗越[権現平](105分)→堂所(50分)→分岐(53分)→七ッ石山(10分)→ブナ坂[ブナダワ](40分)→分岐(30分)→小雲取山(25分)→雲取山(20分)→雲取山荘(泊)
【2日目】雲取山荘(30分)→雲取山(20分)→小雲取山 (20分)→分岐(20分)ブナ坂[ブナダワ](20分)→七ッ石山(32分)→分岐(25分)→堂所(80分)→小袖乗越[権現平](20分)→鴨沢
奥多摩駅からバスの本数もあり、途中に駐車場もあるので、とてもアクセスしやすいルート。 気持ちの良い石尾根歩きを楽しみながら、雲取山を目指すことができます。
鴨沢登山口
撮影:YAMAHACK編集部
鴨沢バス停を降りると、目の前に「かもさわ登山口」と書かれた看板が目に入ります。トイレやベンチがあるので、しっかりと準備をしましょう。登山届を入れるポストがあるので、まだ提出いない方はここで書いてくださいね。 バス停から村営駐車場までは舗装路を歩いていきます。
駐車場 トイレ
撮影:YAMAHACK編集部
約30分ほど歩けば小袖乗越に到着します。車でアクセスする方は、小袖乗越付近にある村営駐車場に停めましょう。トイレも完備されていますよ。
雲取山登山口
撮影:YAMAHACK編集部
小袖乗越からしばらく歩くと、舗装路の途中に雲取山へ続く登山道が出現。ここからは本格的な登山道となります。
雲取山 登山道
撮影:YAMAHACK編集部
登山道の序盤は歩きやすい道が続き、小袖川沿いを歩いていきます。樹林帯なのであ展望はありませんが、小さな祠や平将門の看板があるのでチェックしてみてください。
雲取山 標識
撮影:YAMAHACK編集部
道中には標識もあるので、地図と一緒に確認して進みましょう。今回は巻き道を使わずに、七ツ石山へと向かいます。
七ツ石小屋への道
撮影:YAMAHACK編集部
七ツ石小屋への道は細い箇所もあるので、注意してください。七ツ石小屋直下に、巻き道との分岐を示す標識があるので、間違えないように進んでください。
七ツ石小屋
撮影:YAMAHACK編集部
鴨沢から約3時間ほどで七ツ石小屋に到着。飲み物の販売や、ベンチもあるので休憩にピッタリのポイントです。
七ツ石山
撮影:YAMAHACK編集部
七ツ石小屋から約50分ほどで七ツ石山山頂へ。この辺りから展望が開けた尾根歩きが始まります。
ダンシングツリー
撮影:YAMAHACK編集部
石尾根の縦走路は広くて歩きやすい道が続きます。左側に開けた景色を眺めていると、ダンシングツリーと呼ばれる樹木があるので、見落とさないようにしましょう。
雲取山 山頂手前
撮影:YAMAHACK編集部
小雲取山を横目に登っていくと、山頂直下の急登が。避難小屋が近づいたら山頂はすぐそこです。
雲取山山頂標識
撮影:YAMAHACK編集部
鴨沢を出発してから約6時間弱ほどで山頂に到着。宿泊地の雲取山荘は、山頂から約20分ほど下った場所にあります。翌日に早起きして、山頂で日の出を見るのもおすすめ。

②温泉も楽しもう!三条の湯コース


【体力レベル】★★★★☆
1泊2日
コースタイム:11時間45分
参考:ヤマプラ
【技術的難易度】★★☆☆☆
・登山装備が必要
・登山経験、地図読み能力があることが望ましい
凡例はこちらをクリック:グレーディング表
ルート概要
【1日目】お祭(90分)→塩沢橋(75分)→林道終点(30分)→三条の湯(泊)
【2日目】三条の湯(20分)→青岩鍾乳洞分岐(140分)→三条ダルミ (40分)→雲取山(20分)→三条ダルミ(110分)→青岩鍾乳洞分岐(15分)→三条の湯(25分)→林道終点(60分)→塩沢橋(80分)→お祭
鴨沢の先にある「お祭」というバス停から出発するルート。前半は沢沿いの林道歩きが続きます。 登山口と山頂の中間には、三条の湯という山小屋が。温泉がある山小屋なので宿泊に最適です。
三条の湯 登山口
出典:PIXTA
お祭バス停を降りたら、林道を歩いて三条の湯へ向かいます。林道は谷側へ切れ落ちている箇所もあるので、注意して歩いてください。
三条の湯
出典:PIXTA
林道終点から少し歩くと三条の湯が見えてきます。行程が長いので、三条の湯で宿泊していくのがおすすめ。三条の湯から先の水無尾根は、比較的なだらかな道が続きます。
三条ダルミ
展望が開けている三条ダルミに到着すると、天気が良ければ富士山も見ることができます。ここからは勾配が上がるので、息切れに注意してください。 約40分ほど歩けば山頂に到着です。

③埼玉県側からアプローチ!「三峯神社コース」


【体力レベル】★★★★☆
日帰り
コースタイム:9時間55分
参考:ヤマプラ
【技術的難易度】★★☆☆☆
・登山装備が必要
・登山経験、地図読み能力があることが望ましい
凡例はこちらをクリック:グレーディング表
ルート概要
【1日目】三峯神社(25分)→妙法ヶ岳分岐(30分)→分岐(40分)→地蔵峠(20分)→お清平[お経平](80分)→白岩小屋(70分)→大ダワ(30分)→雲取山荘(泊)
【2日目】雲取山荘(30分)→雲取山(20分)→雲取山荘(20分)→大ダワ(70分)→白岩小屋 (60分)→お清平[お経平](30分)→地蔵峠 (30分)→分岐(20分)→妙法ヶ岳分岐(20分)→三峯神社
埼玉県側の三峯神社からスタートするコース。樹林帯を歩いていきますが、ところどころ展望も見られます。全体的にアップダウンが多いので、体力に自信のある方向けのルート。 2日目は奥多摩側の鴨沢コースから下山するのもおすすめです。(その場合のコースタイムは、11時間20分)
三峯神社
撮影:YAMAHACK編集部
スタートは歴史ある三峯神社からのスタート。さまざまなご利益があるパワースポットでもあります。
三峯神社 鳥居
撮影:YAMAHACK編集部
三峯神社の参道から雲取山へ登っていきます。分岐で妙法ヶ岳方面へ行くと「三峰奥宮」があるので、時間がある方は寄って行きましょう。
霧藻ヶ峰休憩舎
撮影:YAMAHACK編集部
三峯神社登山口から地蔵峠を経由し、勾配のある登山道を約1時間半ほど歩くと霧藻ヶ峰に到着。山頂の先には秩父宮レリーフや、霧藻ヶ峰休憩舎があります。
お清平
撮影:YAMAHACK編集部
お清平から先は、鎖や階段が現れる急登となるので、体力配分に気をつけてください。
前白岩山
撮影:YAMAHACK編集部
お清平から先にある前白岩山からは展望が少しあります。この先にある白岩小屋は、すでに閉鎖された山小屋ですが、ベンチがあるので休憩にぴったりのポイント。
芋の木ドッケ
撮影:YAMAHACK編集部
白岩山のピークを超えると、芋の木ドッケ手前に分岐があり、左が体力のある方向けの道、右が巻き道となります。
大ダワ
撮影:YAMAHACK編集部
大ダワまで来るとベンチがあります。ここから急登の男坂、巻き道の女坂との分岐が出現。自分の体力と相談しながら、道を選んでください。
雲取山荘
撮影:YAMAHACK編集部
山頂近くになると、雲取山荘に到着します。山荘前には水場もありますが、冬季は凍結している場合があるので注意してください。

登山道の山小屋情報

雲取山は行程が長いので、山小屋に立ち寄るのがおすすめ。ここでは、今回ご紹介したコース上にある山小屋を解説していきます。

七ツ石小屋

七ツ石小屋
撮影:YAMAHACK編集部
鴨沢登山口から登り、七ツ石山の手前に位置する小屋。規模は大きくはありませんが、水場もあるので休憩ポイントに最適です。小屋の先にある開けた場所からは富士山も。2022年にリニューアルした登山バッジは、2つ揃えると1つの絵になる素敵な絵柄です。
電話:090-8815-1597(受付時間9:00~15:00)
営業期間:通年
料金:素泊まり 4,000円、テント泊 1,000円
七ツ石小屋|公式サイト

雲取山荘

雲取山荘
撮影:YAMAHACK編集部
山頂から約20分ほど三峯神社側に降りた場所に位置。夏季以外は各部屋にこたつが設置されています。冬季を除き、山荘前の水場も利用可能。雲取山荘の窓からは、東京都の夜景や朝焼けも見られます。
電話:0494-23-3338(受付時間9:00~20:00頃)
営業期間:通年
料金:1泊2食付き 9,500円、素泊まり 6,800円、テント泊 1,500円
雲取山荘|公式サイト

三条の湯

登山口と山頂の中間にあり、温泉も楽しめる山小屋です。単純硫黄冷鉱泉は美肌の湯としても好評。日帰り湯もあるので、宿泊者以外の方も立ち寄れます。
電話:0428-88-0616
営業期間:通年
料金:1泊2食付き 9,000円、素泊まり 6,300円、テント泊 1,000円
三条の湯|公式サイト

各登山口へのアクセス

雲取山は登山口までのアクセスが良いですが、駐車場の場所などは要チェックです。各登山口のアクセスをご紹介しますので、自分の行き方と照らし合わせてください。

鴨沢登山口へのアクセス

【クルマの場合】
・中央自動車道「上野原」ICー県道35号/県道520号ー国道20号ー県道33号ー県道18号ー国道139号ー国道411号ー丹波山村村営駐車場
・中央自動車道「大月」ICー国道20号ー県道512号ー国道139号ー県道505号ー国道139号ー丹波山村村営駐車場

■丹波山村村営駐車場
雲取山 駐車場
撮影:YAMAHACK編集部
台数:約45台
トイレ:あり
料金:無料
【公共交通機関の場合】
JR青梅線「奥多摩」駅下車、西東京・京王バス「鴨沢行き」or「丹波行き」乗車ー「鴨沢」下車ー鴨沢登山口
京王バス|奥多摩駅 時刻表

三条の湯登山口へのアクセス

【クルマの場合】
三条の湯登山口周辺に駐車場はありません。
【公共交通機関の場合】
JR「奥多摩」駅下車、西東京・京王バス「丹波行き」乗車ー「お祭」下車ー三条の湯登山口

三峯神社登山口へのアクセス

【クルマの場合】
・中央自動車道「勝沼」ICー国道20号ー県道38号ー県道213号ー国道140号ー県道278号ー三峰駐車場
・関越自動車道「花園」ICー県道43号ー県道209号/県道43号ー国道140号ー県道278号ー三峰駐車場

■三峰駐車場
台数:約240台
トイレ:あり
料金:二輪車 210円、普通車 520円
【公共交通機関の場合】
西武秩父線「西武秩父」駅下車、西武バス「三峯神社行き」乗車ー「三峯神社」下車ー三峯神社登山口
西武バス|三峯神社線 時刻表

下山後の温泉情報

温泉
出典:PIXTA
下山後の楽しみと言えば温泉です。ゆっくりお湯につかって疲れを癒やしていきましょう。

奥多摩温泉 もえぎの湯

奥多摩の温泉の中でも人気の高い日帰り温泉施設。1度の入浴で3時間楽しめ、お風呂は内湯と露天の2つあります。お食事処で川魚など、地元の物を食べていきましょう。
住所:東京都西多摩郡奥多摩町氷川119-1
電話:0428-82-7770
営業時間:4月~11月 10:00~20:00(最終受付19:00)、12月~3月 10:00~19:00(最終受付18:00)、定休日 月曜日(月曜祝日の場合翌日)
料金:3時間/大人 850円、小学生450円(年末年始/GW/8月/11月/大人950円、小学生550円)

奥多摩温泉 もえぎの湯|公式サイト

氷川郷麻葉の湯 三河屋旅館

歴史を感じる佇まいに、清潔な館内が評判のお宿の日帰り湯。源泉かけ流しのお湯を堪能でき、窓からは清流や奥多摩の風景が見られます。奥多摩駅から徒歩約7分なのでアクセスもバッチリ。
住所:東京都西多摩郡奥多摩町氷川1414
電話:0428-83-2027
営業時間:11:00~15:00(変動あり)
料金:大人 1,000円、子供 600円

川郷麻葉の湯 三河屋旅館|公式サイト

体力のレベルアップに最適な雲取山

雲取山山頂 富士山
出典:PIXTA
雲取山は行程が長いですが、東京都側と埼玉県側のコース、どちらも危険箇所は少なく、岩場などもないので、体力を付けたい初級~中級登山者におすすめです。

登山道は見どころが多く、たおやかな自然は見ていて飽きません。自然や歴史を感じられる雲取山に、ぜひ登りに行ってみてくださいね!
※この記事内の情報は特記がない限り公開初出時のものとなります。登山道の状況や交通アクセス、駐車場ならびに関連施設などの情報に関しては、最新情報をご確認のうえお出かけください。


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