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世界一わかりやすい『登山に綿のTシャツを着ていくのがNGな理由』(3ページ目)

『汗』はいつかくもの?

ビニール袋の手

撮影:YAMA HACK編集部

ここで1つ検証をしてみます。スーパーなどで手に入るビニール袋に自分の手を入れて、手首を輪ゴムで固定。そのまま10分ほど放置すると、だんだんビニールの内側が曇り始めます。

曇るビニールの内側

撮影:YAMA HACK編集部

手の甲側も曇ってきました。水滴も付き始めています。

撮影:YAMA HACK編集部

ビニールを取るとびっしょり汗が!

これは、じっとしていても、私たちは汗をかいているということ。「そんなに動かないから…」などというレベルではありません。何もしなくても汗はかくのです。つまり『いつでも衣服が濡れる環境にある』ということになります。

外にいて風を受ける以上、汗が早く乾くものを着るのはマスト!

稜線

出典:PIXTA

寒い時期などはまったく汗をかいていないように感じがちですが、そんなことはありません。じっとしていても汗をかいている、って普段はなかなか意識しにくいですが、私たちの体はよくできていて、そうすることにより体温を調整しようとします。

山では当然、風の強さは一定ではありません。乾かない衣服で体が冷えてしまうことは、低体温症のリスクに繋がるということ。これ、大げさではなく本当です。事前に避けられるリスクをきちんと避けることも、登山する上での大事なマナーですよね。

▼低体温症は、高い山だけのものじゃない


▼機能性が高いものを選ぼう

すべては快適で楽しい登山のため!

登山する男女

出典:PIXTA

登山で綿がNGとされている理由、おわかりいただけたでしょうか? 登山用ウェアとなると、雨などの外的要素から身を守るレインウェアがとりわけ重視されがちですが、一番下の層の肌に接するウェアも同じくらい重要。『汗処理』は、快適に登山をするための永遠のテーマです。

一度冷えた体の温度を上げることは、想像以上に容易ではありません。食べ物で体温を上げるのもたかが知れていますし、濡れていないウェアに着替えられる環境ならいいですが、登山中はそうもいきませんよね。ならばまず『冷やさない』ことが何より重要。「ちょっとくらいいいや」と思わずに、楽しく登山をするために気を付けてみてくださいね。

▼唯一登山でOKな綿!?


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