標高差1,000mくらいの山ってどのくらいツライ!? 日本百名山で徹底比較!(2ページ目)

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甲武信ヶ岳

出典:PIXTA

まずは同じ山でもルートが違うと標高差が大きく違う山の一例をご紹介します。これを見ると、標高差が小さいからラクに登れるとは限らないのがよく分かります。

甲武信ヶ岳の場合

甲武信ヶ岳比較

[上]西沢渓谷1,102m→甲武信ヶ岳2,364m→西沢渓谷(登山口と山頂の標高差1,361m)
コースタイム:9時間21分 / 13.9km(1泊2日)

[下]大弛峠2,362m→甲武信ヶ岳2,364m→大弛峠(登山口と山頂の標高差2m)
コースタイム:12時間 / 18.7km(1泊2日)

西沢渓谷からのコースは標高差が1,400m弱ありますが、勾配はそれほどきつくないため歩きやすく、標高差のきつさより長距離になることで日帰りがしづらいコース。

一方、大弛峠と甲武信ヶ岳山頂は標高差がたったの2m!ところが序盤の長い下りにはじまり、アップダウンが続くコースは想像以上に足が疲れるハードなコース。累計標高も西沢渓谷からとあまり変わらず、結局どちらも登り応えのあるコースです。

甲武信ヶ岳ってどんな山?

両神山の場合

両神山比較

[上]上落合橋1,147m→両神山1,703m→上落合橋(登山口と山頂の標高差556m)
コースタイム:5時間51分 / 5.4km(日帰り)

[下]日向大谷口672m→両神山1,703m→日向大谷口(登山口と山頂の標高差1,031m)
コースタイム:6時間 / 8.9km(日帰り)

上落合橋からのコースは高低差が小さいですが、実は有名な鎖場が続くコースで、難易度は下の日向大谷口からのコースよりぐっと上がります。鎖場の登りだけではなく下りの鎖場も出てくるので慣れていないと時間がかかってしまいます。

一方、日向大谷口は鎖場はあるものの、鎖場の体験にちょうど良いくらいの難易度が低いもの。初心者はこちらの一般的なコースで登りましょう。

両神山ってどんな山?

標高差って悩ましい!

両神山の鎖場

出典:PIXTA

一般的な目安として、標高差が1,200mを超えてくると上級者向きの山、600m以下であれば比較的初心者でも登りやすいとされます。中間の600~1,200mは中級者向きとなりますが、その標高差は範囲が広く、数値だけではしんどさを想像しづらいのではないでしょうか。

同じくらいの標高差の山は、どのくらい違う!?

考える登山者 標高

出典:PIXTA

ここでは、目安として中級者向けとされる標高差600~1,200mの山がどのくらいきついものなのか見ていきましょう。

今回は分かりやすく、日本百名山の中から単純に登山口⇔山頂の標高差が1,000mほどの山の主要ルートを5つピックアップ。しんどさがどのくらいなのかを高低図、百名山グレーディングの体力レベル&難易度と共にご紹介します。

金峰山(瑞牆山荘から) 標高差/915m

金峰山

出典:PIXTA

奥秩父の盟主とも言われる金峰山。山頂一帯は森林限界を越えるため360度の展望があり、まるでアルプスを思わせる景色の稜線歩きを楽しめます。

①金峰山 瑞牆山荘から

コースタイム:7時間15分 / 10.3km
(体力レベル4 難易度C)

高低図ではスタートから山頂までなだらかに高度を上げていくようにも思えますが、ところどころそれほど長くはない急登が出てきます。その代わり、急登が終わるとほとんど平らに感じるような登山道が続くのがなんとも気持ちが良いコース。

そして、最後に長めの急坂を登りきると、森林限界を越えて一気に視界が開ける稜線に出る開放感もたまりません。緩急つけて歩けるので、急坂がある割にはラクに感じるかもしれません。稜線の山梨側はすっぱりと切れ落ちている岩場なので気をつけましょう。

▼金峰山ってどんな山?

越後駒ケ岳(枝折峠から) 標高差/930m

越後駒ケ岳

八海山、中ノ岳とともに越後三山に数えられる山。空にそびえるような大きく切れ落ちた壁を持ち、どっしりとした山容は遠くから見ても迫力があるので登りたい意欲をかきたてられます。

②越後駒ケ岳 枝折峠から

コースタイム:11時間10分 / 14.1km
(体力レベル4 難易度B)

徐々に高度を上げていくように見えますが、実はコースの半分はうんざりするほどの大小のアップダウンがあるので時間がかかり、最後は急登なので思った以上に体力を奪われます。しかし、尾根づたいの道なので景色を見ながら歩けるのはいいところ。

下山も疲れてきた頃にやってくるアップダウンの連続。このような登山道は足にくるので、山頂でしっかりストレッチをして下山に備えましょう。

▼越後駒ケ岳ってどんな山

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