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落石を起こさない登り方とは?登山者なら知っておくべき予防と対策【完全版】(3ページ目)

ストックにも意識を!

落石 登山

出典:PIXTA

足だけでなく、ストックを着く場所にも注意が必要です。ストックで浮石や小石を弾いて、落石を引き起こすことがあります。

登山 落石

出典:PIXTA

以上を総括すると、足元・登山道に注意を払うことが重要。一方、疲労で足が思うように上がらなくて落石を起こしてしまう場合もあります。落石が起こる可能性のある場所を通る登山の場合は、体力の配分も重要になってきます。

もし落石を起こしてしまったら

どんなに注意していても、起こしてしまうかもしれないのが『落石』。また、自然発生の落石を目撃することもあるでしょう。そんなときはどうしたらいいのでしょうか?

「落(ラク)」と叫ぼう

登山 落石 鎖場

撮影:nao

落石を起こした場合や目撃した場合は、大声で「落(ラクッ)!」と叫びましょう。自分が落とした本人ではなくても、気がついたら周囲に知らせるために叫びます。もしこの声を聞いたら、素早く上を見て、頭を守る態勢をとりましょう。安全な場所に動けないことの方が多いため、とにかく第一に、頭を守ることが重要です。狭い登山道などでは逃げ場がないので、迂闊に動かずに落石を交わすことです。

落石を起こしそうなことに気づいたら

落石 登山

出典:PIXTA

浮石が多い場所では、どうしても落石を起こしてしまいそうになります。注意していていれば、浮石を踏んで落下しそうになったときに、そっと手で石を押えるなどして落石が起こらないようにすることができます。慌てずに出来る限りの範囲で落石を起こさないようにしましょう。

落石に遭わないために

落石 登山

撮影:nao

落石はどんなに気をつけていても遭遇してしまう災難です。しかし、落石が起こりそうな場所では人のすぐ後ろを歩かないなど対策をとることもできます。自分の足元を見ることはもちろん大事ですが、周囲の登山者の動きも気にして歩くようにしましょう。また、落石が起こりそうな場所へ行くときにはヘルメットをかぶることも大事です。未然にできる対策をしっかり行い、注意を払いながら登山しましょう!

監修/笹倉 孝昭(公益社団法人日本山岳ガイド協会山岳ガイドステージ2)

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