落石を起こさない登り方とは?登山者なら知っておくべき予防と対策【完全版】

登山者なら、誰しも知っておくべき「落石」の危険性。ほとんどが人間によって起こるもの、って知っていましたか? 今回はその起きやすい場所、落石を起こさないための予防策と気を付けるべき点を徹底まとめ!山へ行く際は、必ず頭に入れておいてくださいね。

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登山道で気を付けたい『落石』

落石が起きそうな登山道
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『落石』とは、読んで字のごとく石が山の斜面や岩場の上から落ちてくること。森林限界より上で見られるガラ場(岩がごろごろしているポイント)や雪渓で起こりやすいものです。

命にかかわる危険!

落石 登山
撮影:nao
落石が起こると、斜度によっては10cmほどの石でも直撃すると命を落とすことになります。数十センチの落石ともなると、人は吹き飛ばされ直撃すると即死する場合もあるのです。実際、2016年には丹沢の高畑山で約40cmの落石が人に直撃して亡くなった例もあります。

落石が起こる原因は、ほとんどが『人』

登山道 落石
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落石には、自然発生と人為的な原因の2種類があり、人に被害のある落石のほとんどは人為的な原因によるものです。自然に岩が緩んで強雨風時や大雨のあとなどに岩や石が落ちるものは、自然発生の落石。人為的な落石は、登山者が自然にゆるんだ浮石に触れることで落ちるものです。

浮石 登山
撮影:nao
浮石というのは、大雨や雪解けなどで不安定な状態になり、崩れやすくなった岩や石のこと。乗るとずれたり他の石と接触して音が鳴ることでも確認できます。

落石を起こさないためには?

落石が起こりそうな場所は登山の経験を積んでいくと分かるようになってきます。

・樹木のない森林限界のガラ場
・雨・霧・強風時
・雪融けの雪渓
・沢筋
・鎖場
・人のあまり歩かないルート

ガラ場や沢筋では雨や霧、強風などによって岩がゆるみ浮石が多くなります。また、霧の日は視界が悪いため落石に気づきにくくなります。
このような落石の多い場所では人為的な落石を起こさないためにいっそうの注意が必要です。

浮石を見極める

登山 落石 ガレ場
撮影:nao
とはいえ浮石は、経験を積んでも100%見極められるものではありません。浮石の多いところでは慎重に歩くことが大事です。一度に全体重をかけず、石が動かないかどうかを確かめながら歩を進めましょう。

歩き方に気を付ける

登山 落石
撮影:nao
落石を起こさない歩き方は、歩幅を小さくして、岩の上に足裏全体で着地し、蹴り出さずに体を押し上げるような歩き方です。

登山 落石
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写真のようなつま先をけり出して進む普段の歩き方だと、後ろに石を蹴って落としてしまったり、先に置いた足が浮石だった場合にバランスを崩して転倒してしまうおそれがあります。

コースを外れない

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落石を起こさないためには、コースを外れないことも大事です。みんながよく通るところは踏み固められているため、浮石も少ないことが多いです。踏み跡が分からないような広いガラ場では、ペンキで印をつけているコースもあるので確認しながら進みましょう。

ストックにも意識を!

落石 登山
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足だけでなく、ストックを着く場所にも注意が必要です。ストックで浮石や小石を弾いて、落石を引き起こすことがあります。

登山 落石
出典:PIXTA
以上を総括すると、足元・登山道に注意を払うことが重要。一方、疲労で足が思うように上がらなくて落石を起こしてしまう場合もあります。落石が起こる可能性のある場所を通る登山の場合は、体力の配分も重要になってきます。

もし落石を起こしてしまったら

どんなに注意していても、起こしてしまうかもしれないのが『落石』。また、自然発生の落石を目撃することもあるでしょう。そんなときはどうしたらいいのでしょうか?

「落(ラク)」と叫ぼう

登山 落石 鎖場
撮影:nao
落石を起こした場合や目撃した場合は、大声で「落(ラクッ)!」と叫びましょう。自分が落とした本人ではなくても、気がついたら周囲に知らせるために叫びます。もしこの声を聞いたら、素早く上を見て、頭を守る態勢をとりましょう。安全な場所に動けないことの方が多いため、とにかく第一に、頭を守ることが重要です。狭い登山道などでは逃げ場がないので、迂闊に動かずに落石を交わすことです。

落石を起こしそうなことに気づいたら

落石 登山
出典:PIXTA
浮石が多い場所では、どうしても落石を起こしてしまいそうになります。注意していていれば、浮石を踏んで落下しそうになったときに、そっと手で石を押えるなどして落石が起こらないようにすることができます。慌てずに出来る限りの範囲で落石を起こさないようにしましょう。

落石に会わないために

落石 登山
撮影:nao
落石はどんなに気をつけていても遭遇してしまう災難です。しかし、落石が起こりそうな場所では人のすぐ後ろを歩かないなど対策をとることもできます。自分の足元を見ることはもちろん大事ですが、周囲の登山者の動きも気にして歩くようにしましょう。また、落石が起こりそうな場所へ行くときにはヘルメットをかぶることも大事です。未然にできる対策をしっかり行い、注意を払いながら登山しましょう!

監修/笹倉 孝昭(公益社団法人日本山岳ガイド協会山岳ガイドステージ2)

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nao
nao

両親の影響で子供の頃から山に登り、大きなザックを背負う人を見て自分には無理だなあと思っていたらいつの間にかそうなっていました。歩き続ける縦走が好き。下山後の温泉とビールも大好きです。どうぞよろしくお願いします。

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