クライミングシューズ

クライミングシューズの選び方とおすすめ10選を山岳ガイドがご紹介!

クライミングシューズの選び方とおすすめ10選を山岳ガイドが教えます!サイズについてなどのよくある疑問にもお答えします。初めて買おうとしている方はもちろん、買い替えを検討している方も山行にしてみてください!

目次

アイキャッチ画像出典:flickr/Ed Dunens

クライミングシューズとは

クライミングシューズ

撮影:山田祐士

岩を登るために作られた専用シューズです。特殊なソールが使われ、岩に吸い付くような摩擦(フリクション)が得られます。足にタイトフィットするようにサイズが設定されています。その為初めはびっくりするほど小さく感じるかもしれません。

クライミングシューズのよくあるQ&A

出典:PIXTA

足が痛いくらいのシューズを選べと言われたのですが、サイズ選びはどうしたらいいですか?

昔は立っていられない程きついサイズを選ばされたものですが、現在ではそこまできついものを選ぶことは稀になりました。5本の指が少し曲がるぐらいのサイズを選びましょう。また皮革製品は、履いている内に伸びてきます。その為化繊製品よりも若干小さめを選ぶと良いでしょう。

リソールとは?

ソールがすり減ってくると、シューズのパフォーマンスパフォーマンスが下がります。そこでリソール(ソール張替え)をする場合があります。リソールキットが売られていますが、ご自身でリソールするのは困難です。リソール工房に依頼した方が無難です。およそ2ヶ月でリソールが完了することが多いです。

クライミングシューズ

撮影:山田祐士

クライミングシューズのお手入れ方法は?

シューズを履いている間に、シューズの内側が汚れてきます。だからといって水洗いをするのは禁物です。シューズの中には紙製のシャンクと呼ばれる心材が入っているので、水にぬれるとシューズがへたってしまいます。シリカゲルを詰め込むなどして、風通しの良い日陰で干しましょう。

初心者でもわかる、選び方のポイントは?

皆さん初めはボルダリングジムに行かれると思います。ジムで履くシューズはソールが柔らかい方が、ジムの壁との相性が良いです。そして頻繁に脱ぎ履きするので、ベルクロやスリッパタイプがお勧めです。
また、どんなに頑張ってシューズを探しても、最初の一足目で成功することはほとんどないのが、クライミングシューズの難しい所です。なのでできるだけ低価格のものを選ぶことをお勧めします。

クライミングシューズは室内と外岩で変えるべきでしょうか?

中上級者の間では、室内や外岩のルートの特性によってシューズを使い分けることが一般的です。しかし入門者の方は、1足で全てをカバーしても全く問題はありません。外で使ったシューズを室内で使う前には、ソールの汚れをよく拭いて綺麗にしておくことをお忘れなく!

ダウントゥシューズとは?初めて選ぶ際の注意点はありますか?

つま先が下向きに曲がったシューズです。極めて傾斜の強い壁で威力を発揮します。履き心地は良くありません。その為ある程度レベルが上がって、強傾斜の壁メインで登る方が選ぶと良いです。初めてのダウントゥシューズは、ソールが柔らかく足にやさしい物を選びましょう。

おすすめのクライミングシューズ10選

ファイブテン ローグVCS

ファイブテンの入門者向けモデル。ソールはほどよく柔らかく、レザーアッパーで足によく馴染む。長く履いていても疲れにくく、コストパフォーマンスにも優れている。


ファイブテン モカシム
代表的なスリッポンタイプ。非常に柔らかく癖がない。履いている内にかなり伸びる為、きつめを選ぶのが良い。

ファイブテン アナサジ ベルクロ
ファイブテンのロングセラーモデル。卓越したエッジング性能は、多くのファンを放さない。初級~上級まで広いレベルのユーザーに使用されている。安定したオールラウンダー。

ファイブテン アナサジ ベルクロ

スポルティバ コブラ
スポルティバのスリッポンタイプ代表作。長年に渡り愛用する人が多い。とても柔らかく、アッパーも伸びやすい。その為かなりきつめを選んでおくと良い。2足目にピッタリのシューズ。

スポルティバ カタナ
ターンインやダウントウがほとんどない、ノーマルな足形。入門者~上級者におすすめ。ボルダリングからマルチピッチまで、幅広く活躍してくれる。


スポルティバ パイソン
ヒールフック・トウフックで最高のパフォーマンスを提供してくれる。ジム靴最強。中~上級者向け。

スポルティバ タランチュラ
入門者向け。足入れ感がよく、癖がない。ソールは耐久性が高く、摩耗しにくい。独自のベルクロは、サポート性を向上させている。

スポルティバ タランチュラ

スポルティバ ミウラ
15年以上のロングセラー。エッジング性能は抜きんでており、一足をリソールして何年も愛用する人がいるほど。花崗岩など、岩粒に立つようなクライミングに最適。中~上級者向け。


スポルティバ カタナレース
中~上級者向け。少しのダウントウ形状は、傾斜の強い壁にも対応する。レースアップとP3システムの採用により、フィット感と剛性を高めている。ショートルートからマルチピッチまでこなす優れ物。

スポルティバ カタナレース


イボルブ デファイ
初心者~中級車向け。足入れ・履き心地や足裏感覚に定評がある。アメリカでは人気NO.1製品。

イボルブ デファイ

シューズ選びで重要なこと

OLYMPUS DIGITAL CAMERA撮影:山田祐士

履いてすぐに足のどこかが痛くなるシューズは避けるべきです。痛いのとタイトフィットするのとは全く別の事です。足型にあったきつめのシューズは、均等に圧迫感があります。お店で納得のいくまで試し履きを繰り返して下さい。マイシューズが手に入ると、クライミングへのモチベーションもアップしますよ!

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