大菩薩嶺ってどんな山?

標高 | 山頂所在地 | 山域 | 最高気温(6月-8月) | 最低気温(6月-8月) |
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2057m | 山梨県甲州市、北都留郡丹波山村 | 大菩薩連嶺 | 19.4℃ | 6.5℃ |
大菩薩嶺(だいぼさつれい)は、山梨県甲州市と北都留郡丹波山村の境に位置し、日本百名山の一つにも数えられています。
ゆるやかな山容に加え、色々なコースを楽しめることから、さまざまなレベルの登山者で賑わう山として人気。2,000m級の山ですが、標高1,500m付近までバスで登れるのも魅力的です。
美しい眺望が広がる稜線

上日川峠から登る尾根道からは、振り返ると大きな富士山が見られる大展望が。稜線上を歩けば、優美な草原が広がる素晴らしい景色が見られます。
山頂には展望がありませんが、手前にある雷岩からの見晴らしは格別。
色鮮やかな紅葉

大菩薩嶺は、標高が高いのもあって、さまざまな植物の紅葉が見られます。カエデやカラマツなどの植物が作る美しいグラデーションは、一見の価値あり。見頃は10月中旬〜下旬ですが、この時期は駐車場やバスも混み合うので注意してください。
大菩薩嶺の天気と地図をチェック
大菩薩嶺に登る前に天気を調べましょう。大菩薩嶺は12月頃になると雪が積もり始めるので要注意です。また、大菩薩嶺は分岐も多いので、地図をあらかじめ用意して、ルートをチェックしてください。
大菩薩嶺のふもと(甲州市)の10日間天気
日付 | 10月03日 (火) | 10月04日 (水) | 10月05日 (木) | 10月06日 (金) | 10月07日 (土) | 10月08日 (日) | 10月09日 (月) | 10月10日 (火) | 10月11日 (水) | 10月12日 (木) |
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天気 | ![]() 雨のち曇 | ![]() 雨のち曇 | ![]() 晴時々曇 | ![]() 晴時々曇 | ![]() 晴 | ![]() 晴時々曇 | ![]() 曇 | ![]() 曇時々雨 | ![]() 晴時々曇 | ![]() 曇 |
気温 (℃) | 25 14 | 22 16 | 26 15 | 24 11 | 25 11 | 23 10 | 23 14 | 26 16 | 26 14 | 25 14 |
降水 確率 | 50% | 100% | 20% | 20% | 10% | 40% | 40% | 80% | 30% | 30% |
データ提供元:日本気象協会
大菩薩嶺の登山指数
日付 | 10月03日 (火) | 10月04日 (水) | 10月05日 (木) | 10月06日 (金) | 10月07日 (土) | 10月08日 (日) |
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登山 指数 |
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登山指数の留意点
登山をするための快適さを、山頂や山麓の気象条件から、気象学的知見を用いて登山指数A~Cで表現をしています。降水量、風速、雲量などを総合的に考慮し、気象条件を独自計算したものです。
ただし、以下のリスクは含まれておりません。
- 雷の発生の可能性
- 前日の天気による道のぬかるみ
- 局地的大雨
- 土砂災害の発生の可能性
- 雪崩の発生の可能性
- 噴火の可能性
- 積雪の有無
- 濃霧
- 低温または高温
- 虫やヒルなどの発生状況
山の天気は大きく変わりやすいため、登山指数はあくまで目安としてご利用頂き、最新の気象データや天気図、各登山道情報をご確認ください。
なお、本情報に基づいた行為において発生したいかなる人物の負傷・死亡、所有物の損失・損害に対する全ての求償の責は負いかねます。ご了承下さい。
データ提供元:日本気象株式会社
大菩薩嶺周辺の山と高原地図
紹介する大菩薩嶺のコース3選

大菩薩嶺を楽しむのなら周回コースがおすすめ。その中でも一押しのコースを3つご紹介します。
▼今回紹介するコースの詳細をすぐに知りたい人は、こちらをチェック!
- 体力度:★★☆☆☆
- 技術難易度:★★☆☆☆
03:25
7.18km
441m
絶景に稜線歩きなど魅力満載!多くの登山者で賑わうメジャーコースです。
- 体力度:★★☆☆☆
- 技術難易度:★★☆☆☆
04:10
8.08km
481m
笹原が広がる美しいスポット!人通りも少なく、静かな山歩きを楽しめるコース
- 体力度:★★★☆☆
- 技術難易度:★★☆☆☆
06:25
12.93km
1141m
歩きごたえのある周回コース。樹林帯の中から現れる草原も美しい!
①初級者におすすめ!大菩薩峠周回コース
最高点の標高: 2034 m
最低点の標高: 1593 m
累積標高(上り): 501 m
累積標高(下り): -501 m
コース概要
上日川峠(25分)→福ちゃん荘(60分)→雷岩(10分)→大菩薩嶺(10分)→雷岩(30分)→賽ノ河原(10分)→大菩薩峠(35分)→富士見山荘跡(5分)→福ちゃん荘(20分)→上日川峠
アクセスが良い上日川峠からスタートし、大菩薩峠まで稜線歩きを楽しむコースです。コース上に3つ山小屋があるので、飲み物や食べ物の補給に困らない便利なルート。難所もなく、行程も短いので登山初級者でも簡単に登れますよ。
上日川峠にはロッジ長兵衛があります。トイレや補給など、しっかりと準備して進みましょう。唐松尾根分岐までは、なだらかな道が続きます。
約30分弱ほどで福ちゃん荘のある唐松尾根分岐に到着します。山頂方面と大菩薩峠方面の分岐があるので、間違わないようにしましょう。
唐松尾根は、なかなかの急登になります。休憩するときは、ぜひ振り返ってみてください。富士山と大菩薩湖のコラボレーションが見られますよ。
唐松尾根を約1時間、上日川峠から標高を約500mほど上がった場所に雷岩があります。絶好のビューポイントな上に、広い広場にもなっているので休憩や食事にぴったりのポイント。
雷岩から約10分ほど歩くと山頂に到着です。山頂は木々に囲まれ、展望はありません。雷岩に引き返して、大菩薩峠へと向かいます。

大菩薩峠までの道は気持ちの良い稜線歩きです。なだらかな道なので、景色を楽しみながらゆっくりと歩けますよ。大菩薩峠には介山荘という山小屋があるので、ぜひ立ち寄ってみましょう。大菩薩峠から先は下山となり、唐松尾根分岐を経由して上日川峠へと戻ります。
②静かな笹道歩き!石丸峠周回コース
最高点の標高: 2034 m
最低点の標高: 1553 m
累積標高(上り): 652 m
累積標高(下り): -652 m
コース概要
上日川峠(25分)→福ちゃん荘(60分)→雷岩(10分)→大菩薩嶺(10分)→雷岩(30分)→賽ノ河原(10分)→大菩薩峠(35分)→石丸峠(45分)→小屋平(30分)→上日川峠
賑やかな大菩薩峠の登山道から少し先へと進み、石丸峠を通って上日川峠に戻るコースです。大菩薩峠から先は人が少なくなるので、静かな稜線歩きをしたい人におすすめのルート。
大菩薩峠を直進すると、石丸峠へ向かう稜線歩きとなります。のどかな笹原歩きを楽しみましょう。大菩薩峠から約30分ほど歩けば、石丸峠に到着です。
石丸峠からは木屋平に向けて下山していきます。小屋平にはバス停があるので、ここから帰ることも可能。舗装路を横断して登山道を進み、上日川峠の駐車場近くに出たら下山完了です。
③大菩薩嶺を満喫!丸川峠周回コース
最高点の標高: 2036 m
最低点の標高: 895 m
累積標高(上り): 1228 m
累積標高(下り): -1228 m
コース概要
大菩薩峠登山口(25分)→丸川峠入口(20分)→林道終点(90分)→丸川峠(80分)→大菩薩嶺(10分)→雷岩(40分)→福ちゃん荘(20分)→上日川峠(70分)→千石平 (10分)→丸川峠入口 (20分)→大菩薩峠登山口
樹林帯多めのルートですが、丸川峠付近は少し開けています。登山靴であれば問題ないですが、小さな沢の渡渉も。他の2コースと比較すると人も少ないルートのため、道迷いなどに注意してください。
丸川峠分岐駐車場から本格的な登山道となります。途中小さな沢を渡るので、増水時は気をつけてください。丸川峠への道は後半から勾配が上がっていくので、体力配分に注意しましょう。

丸川峠に到着すると、牧草地帯のような草原が広がります。丸川荘という山小屋もあるので、休憩するのにおすすめの場所。丸川峠から山頂への道は、なだらかなで歩きやすいですが、大雨が降ると崩落する場合もあるので、事前に情報をチェックしてください。<
山頂から雷岩、唐松尾根を通って上日川峠へ。上日川峠の分岐を丸川峠方面と進んでいけば、大菩薩嶺登山口へと戻れます。途中に千石茶屋という小さな休憩所もあるので、営業していれば立ち寄ってみましょう。
各登山口へのアクセス
大菩薩嶺はクルマでも公共交通機関利用でもアクセスしやすいのが魅力です。自分に合った方法で登りに行きましょう。
上日川峠登山口
【クルマの場合】
中央自動車道「勝沼」ICー国道20号ー県道38号ー県道201号ー国道411号ー県道201号ー上日川峠駐車場
【公共交通機関の場合】
JR中央本線「甲斐大和」駅下車、栄和交通「大菩薩上日川峠線」乗車ー上日川峠下車
栄和交通|大菩薩上日川峠線 時刻表
大菩薩峠登山口(丸川峠)へのアクセス
【クルマの場合】
中央自動車道「勝沼」ICー国道20号ー県道38号ー県道201号ー国道411号ー県道201号ー丸川峠分岐駐車場
【公共交通機関の場合】
JR中央線「塩山」駅下車、山梨交通「大菩薩峠登山口線」乗車ー「大菩薩峠登山口」下車
大菩薩嶺の山小屋情報
大菩薩嶺には魅力的な山小屋がたくさんあります。登山途中に立ち寄って、ユニークな山小屋の雰囲気に触れてみましょう。
ロッジ長兵衛

上日川峠の登山口にあるペンションのような佇まいをした山小屋。宿泊はすべて個室で、トイレは簡易水洗式、お風呂もあります。売店の品々も充実しているので、帰る前にお土産を買うのにもおすすめ。
福ちゃん荘

上日川峠から約30分ほど歩いた場所にある、山頂と大菩薩峠の分岐に建つ山小屋。売店や食堂があるので休憩に便利です。季節のフルーツが販売されている場合もあるので要チェック。
介山荘

大菩薩峠にある山小屋で、稜線上に位置しているため景色が抜群。夕暮れや日の出など、時間の移ろいをゆっくりと楽しめます。オリジナルの登山バッジやマグカップなども販売。
丸川荘

丸川峠の笹原の中に建つ山小屋。夜になると温かなランプの光で包まれます。小屋番さんが作られた精工な木彫り細工が人気。コーヒーのブレンドは3種類あり、どれもおいしいと評判です。
下山後の温泉情報

登山の疲れを癒やすのなら、温泉が一番です。ここでは下山後に立ち寄りやすい温泉情報をご紹介します。
やまと天目山温泉
渓谷の中にある、自然豊かな場所に位置する温泉施設。高アルカリ性のお湯は、美肌の湯として好評。四季折々の景色が見られる露天風呂に、疲れが取れる寝湯やジェットバス、気泡浴もできます。お食事処もあるので、湯上り後は甲斐大和名物を食べましょう。
大菩薩の湯
マイルドな湯あたりが特徴で、ゆったりとした雰囲気で温泉が楽しめます。重川のせせらぎを耳にしながら入れる露天風呂に加え、寝湯やジャグジー、サウナも。農産物・加工品直売コーナーで地元の物も購入できます。
穏やかな稜線散歩を満喫できる大菩薩嶺へ!

見どころ満載な周回コースを楽しめる大菩薩嶺。都心からもアクセスしやすく、日帰り可能なコースばかりなので、週末になるとたくさんの人が訪れます。登山を始めたばかりの人でも、最高の稜線歩きが楽しめるのも魅力の1つ。季節ごとに表情を変える大菩薩嶺へ、ぜひ足を運んでください。