大菩薩嶺はどんな山?
大菩薩嶺は、山梨県にある標高2057 mの山で、秩父多摩甲斐国立公園に指定されています。中里介山の長編小説『大菩薩峠』や、深田久弥の『日本百名山』でその名を知っている人も多いのではないでしょうか。標高 | 山頂所在地 | 最高気温(10~11月) | 最低気温(10~11月) |
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2057m(黒檜山) | 山梨県甲州市、北都留郡丹波山村 | 19.4℃ | 6.5℃ |
6月はサラサドウダンやレンゲツツジの花々が美しく、10月中旬から下旬は紅葉が山々を染め、登山初心者からベテランまで一年を通して人気のある山です。
大菩薩嶺登山の概要
【コースタイム合計】約3時間30分上り:約2時間20分 下り:約1時間10分(休憩含まず)
上日川峠(25分)→福ちゃん荘(5分)→富士見山荘(45分)→大菩薩峠(1時間5分)→大菩薩嶺山頂(50分)→福ちゃん荘(20分)→上日川峠
登山適期 | 4月上旬~11月下旬 |
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紅葉時期 | 10月中旬~10月下旬 |
積雪期 | 1月~3月 |
大菩薩嶺登山地図
山と高原地図 大菩薩嶺 2017 (登山地図 | マップル)
山歩きを楽しむための定番地図。登山コースには目安となるコースタイムも掲載。さらに、山小屋や水場の位置、危険箇所や目印など、登山に必要な情報を漏れなく収録しています。地図の素材には、水にぬれても破れにくい耐水性紙を使用。
大菩薩嶺のおすすめルート

大菩薩嶺が初めての人は、上日川峠(かみにっかわとうげ)から大菩薩峠を通り、大菩薩嶺の山頂に行き、また上日川峠へと下る周回コースがよいでしょう。指導票もあり登山道も歩きやすいです。
【登山口の上日川峠】

登山口となる上日川峠には、ロッヂ長兵衛があり、宿泊もできます。ロッヂ長兵衛からは指導票に従い大菩薩峠方面へ向かいます。車道と登山道がありますが、どちらを通っても合流するので大丈夫です。
【福ちゃん荘】

ロッヂ長兵衛から30分ほど登ると福ちゃん荘に着きます。売店やお食事処、宿泊もできます。
【富士見平】

【勝縁荘】

富士見山荘を通り過ぎるとレトロな雰囲気の勝縁荘があります。
【介山荘までの登山道】

大菩薩嶺までの登山道は、全体的に歩きやすく危険個所もほとんどありません。
【介山荘】

登山道を登っていくと介山荘(大菩薩峠)が見えてきます。峠は展望が開け気持ちがよいのと、介山荘には売店やトイレもあるのでゆっくり休憩できます。
【大菩薩峠】

大菩薩峠からは富士山の展望が広がり、気持ちがよく絶好の撮影スポットです。
【大菩薩峠から雷岩までの稜線】

【大菩薩嶺山頂】

大菩薩嶺の山頂は、樹林に囲まれていて展望がありません。
【雷岩の分岐】

雷岩の分岐を上日川峠方面へ下って行きます。
【雷岩からの展望】

上日川峠からJR甲斐大和駅までの帰りのバスの最終は、15時45分なので乗り遅れないように注意しましょう。
※余裕がある場合は、大菩薩嶺から丸川峠経由で裂石(さけいし)まで行き、日帰り温泉「大菩薩の湯」に浸かって帰宅するのもおすすめです。
大菩薩嶺へのアクセスは?

JR甲斐大和駅からバスの場合
JR甲斐大和駅までは、新宿から約2時間、1330円~1940円。JR甲斐大和駅から上日川峠までのバスの運行は、例年4月中旬~12月中旬の土・日・祝日(平日は限定運行)です。約40分、1000円。休日のバス停は長蛇の列になることも。JR甲斐大和駅から上日川峠までのバスの時刻表はこちら
JR塩山駅から行く場合
JR塩山駅までは、新宿から約2時間~2時間30分、1500円~1940円。JR塩山駅からは、上日川峠行きのバスはないので(裂石まではあり)、JR塩山駅から上日川峠まで行く場合は、タクシー利用が便利。塩山駅北口から上日川峠まで約40分、約5,500円
タクシー(栄和交通)のHPはこちら
マイカーの場合
マイカーの場合は、中央高速道路勝沼ICから約19kmで上日川峠駐車場へ。400台ほど駐車できますが、シーズン中の週末や連休は、満車になる場合もあるので早朝に到着するのがおすすめです。※大菩薩嶺塩山停車場線と県道上日川嵯峨塩線は、例年12月中旬から4月中旬まで閉鎖されています。また、上日川峠へは、甲斐大和方面から入ったほうが道幅が広く運転がしやすいです。
大菩薩嶺の天気は?

冬の積雪はそれほど多いわけではありませんが、6本爪以上のアイゼンは必要です。大菩薩嶺は、雪山入門の山としても人気の山で、雪山の場合は、裂石から登るのが一般的です。冬でもJR塩山駅から裂石まで路線バスが運行しています。
大菩薩嶺に行く前には、しっかり天気のチェックもしましょう。
天気とくらす(大菩薩嶺)はこちら
下山後はやっぱり温泉!

天目山温泉の詳細はこちら
百名山の大菩薩嶺を楽しもう!

Go to Mt.Daibosatsu!
大菩薩嶺に行ってみよう!
(※紹介したコースタイムは、ヤマプラを参考にしています。休憩時間を含みませんので計画を立てるときは、休憩時間を含めた全体の行動時間を算出してみて下さい。また、コースタイムは登山経験や体力、天候などによって変わります。ご自身の体力に合わせた無理のない計画をたて、登山を楽しみましょう。)
【登山時の注意点】
・秋から冬は日没が早く15時には行動を終了するなど早めの行動を!下山が遅れた時のためにもヘッドランプは必携。
・しっかりとした登山装備で登山をしましょう。足首まである登山靴、厚手の靴下、雨具上下、防寒具(秋から春にかけて)、帽子、ザック、速乾性の衣類、食料、水など
・登山路も複数あり分岐も多くあるので地図・コンパスも必携。
・もしものためにも登山届と山岳保険を忘れずに!