北アルプス|燕岳(長野県)〜見頃は例年7月中旬から8月中旬〜

- 【体力レベル】★★★☆☆
- 1泊2日(約9.2km)
- コースタイム:約8時間5分
- 【技術的難易度】★★☆☆☆
- ・登山装備が必要
・登山経験、地図読み能力があることが望ましい
表銀座縦走路の起点でもある燕岳。北アルプス三大急登に数えられる合戦尾根を進み、燕山荘のある稜線に出ればそこは別天地です。
イルカ岩・メガネ岩をはじめ、奇岩が連なる白い砂礫の尾根が一面のコマクサで彩られます。
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木曽御嶽山(長野県・岐阜県)〜見頃は例年7月中旬から8月中旬〜
- 【体力レベル】★★★☆☆
- 1泊2日(約9.9km)
- コースタイム:約8時間30分
- 【技術的難易度】★★☆☆☆
- ・登山装備が必要
・登山経験、地図読み能力があることが望ましい
堂々たるたたずまいから、古くから霊峰とされ信仰の対象になってきた木曽御嶽山。北御嶽と呼ばれるエリアには、コマクサの群落が点在します。とくに継子岳から飛騨頂上・五の池小屋へ向かうルート上の群落はボリューム満点。
2014年に噴火が発生した活火山でもあるので、事前に情報を入手してから出かけましょう。
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八ヶ岳|根石岳・硫黄岳・横岳(長野県)〜見頃は例年7月〜

- 【体力レベル】★★★☆☆
- 1泊2日(約17.2km)
- コースタイム:約9時間35分
- 【技術的難易度】★★★☆☆
- ・ハシゴ、くさり場を通過できる身体能力が必要
・地図読み能力が必要
南八ヶ岳の人気の縦走路でもコマクサを楽しむことが可能。根石岳周辺や硫黄岳から横岳に向かう斜面が、可憐な群落で彩られます。
切り立った岩峰が連続する横岳周辺や、地蔵の頭から行者小屋へ下る地蔵尾根には鎖場やハシゴもあるのでヘルメットを着用し、注意して通過しましょう。
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コマクサの絶景が望める!きついけど行くべき日帰りロングコース
最後にご紹介するのは、東北随一・日本有数のコマクサ群落を誇る岩手山。避難小屋しかないため、日帰りといえど長時間行動が必要です。ただ、溶岩流跡の厳しい環境にたくましく咲き誇るコマクサを堪能できますよ。
岩手山(岩手県)〜例年の見頃は7月〜8月中旬〜

- 【体力レベル】★★★☆☆
- 日帰り(約12.8km)
- コースタイム:約8時間50分
- 【技術的難易度】★★☆☆☆
- ・登山装備が必要
・登山経験、地図読み能力があることが望ましい
日本百名山・岩手山は、ボリュームたっぷりのコマクサ群落を楽しめる山でもあります。最高峰の薬師岳へは複数のルートからアクセスできますが、コマクサ観賞なら、往時の噴火の名残を色濃く留める「焼走り溶岩流」沿いの焼走りコースがオススメ。
第1噴出口跡からツルハシ分れの間の斜面が、大群落で彩られます。
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大切に愛でたい……可憐なコマクサ
冒頭に記した通りたくましい生態のコマクサですが、日本各地で絶滅危惧種や希少種に指定されている植物でもあります。
背丈が低いことから写真を撮る時に近づきたくなるものですが、誤って踏み付けてしまったり立入禁止エリアに侵入してしまうのはご法度。この可憐な花をいつまでも楽しめるよう、優しく見守っていきましょう。