登山での歩き方のコツ④急登の場合
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急斜面の登り方としては、直登するよりもジクザグに登っていく方が少ない負担で歩くことができます。
直登すると高度は稼げますが、ふくらはぎの筋肉に負担がかかったり、バランスを崩したり、靴擦れの原因になったりもします。さほど急な斜面ではない場合やジグザグに歩くスペースがない場合は、足をややガニ股にして登るとラクになります。
登山での歩き方のコツ⑤下山が急な場合
下山では息が切れて疲れるということはありませんが、脚への負担がとても大きく、筋肉痛は主に下山時に筋肉を酷使したことが原因です。
よく「膝が笑う」と言いますが、長時間下り続けると足がガクガクしてきます。そんな時に、急斜面や大きな段差が出てくると、脚への負担はさらに大きくなり転倒する危険も。下山時に、急斜面が出てきた時は、まっすぐそのまま下るよりも、体も足も横向きにして下った方が脚の負担を軽減でき、ラクに歩くことができます。
斜面がなだらかな場合でも、ガンガン大手を振って下りると、膝関節に負担がかかるのでご注意ください。
登山での歩き方のコツ⑥ストックを使う
登山中、脚の負担を軽減するために使いたいのが、トレッキングポール(ストック)です。膝痛を抱える人にとっては必需品かもしれません。疲労が出てきて、転倒しやすい下山時には特にありがたい存在です。
ただし、あまりにもポールに頼りすぎたり、適切ではない使い方をすると、手首を痛めるなど今度は手や腕に負担がかかってしまうので注意しましょう。
また、脚の負担を軽減するのに、膝を保護するテーピング効果があるサポートタイツを使用するのもいいでしょう。
登山での歩き方のコツ⑦同じペース
登山初心者がやってしまいがちなことは、歩き始めに飛ばしてしまうこと。最初はまだ体力も満タンでガツガツ歩けますが、登山はマラソンと同じで先が長いスポーツです。あまり最初にスピードを出し過ぎると、後半にバテてしまいます。
スピードの目安としては、息がハアハア切れない程度、おしゃべりできる程度がよいでしょう。一定のペースを保って歩くと、ラクに長く歩くことができます。
登山での歩き方のコツ⑧定期的に休憩をとる
登山で大切なのが定期的な休憩です。50分歩いて10分休憩するというのがおおよその目安。休憩時は、ザックを下ろして座ったり、暑かったら上着を脱いだり、寒かったら着こんだり、雨が降ってきたら雨具を着用したり、さらにはバテや脱水を防ぐためにエネルギーや水分を補給するのも重要なことです。
また、ザックを長時間背負っていると締め付けられ血流が悪くなるので、休憩時には解放し、軽く足や腕を伸ばすストレッチをしたり、深呼吸したりするのも長く快適に歩くコツです。