汗くさいのはあなたかも・・・。
山で人とすれ違った時、「あれっ?この人臭うかも・・・」って思ったことありませんか?
汗をかきながら長い時間歩き続ける登山では、どうしても汗のにおいって気になってしまいます。
もしかするとあなたも臭いかも・・・
そこでハッ、としたあなた!そうです。もしかすると、あなたも他の登山者に臭いと思われているかもしれません・・・。
一泊したテントの中が「何だか臭うぞ!?」と感じたことはありませんか?
めんどくさい。でも、ちょっとだけ考えてみてください
「登山をしているんだから、汗をかいて当然!」「毎回毎回、デオドラントシートで拭くのもめんどくさい!」という気持ちも、わかります。
しかし自分のにおいは受け入れられても、人のにおいはなかなか受け入れられないもの。
過剰に意識することではないですが、同じ山好き同士、気持ちよく景色や山ごはんを楽しめるようにしたいですよね。
想像してみてください。つらく長い道のりを乗り越えて、こんなにもきれいな景色を見た時に、いや~なにおいがしてきたら・・・。
もしかするとこんな感じになるかもしれません。
せっかくの景色だからこそ、気持ちよく楽しみたいですよね。
汗をかいてにおってしまうのは、ある程度はしかたないこと。だけど、着るものに気をつけるなど、ちょっとした工夫で周りの登山者に配慮してみませんか?
誰でもすぐに取り入れられる2つの鉄則を解説します。これだけでも、何もしないよりはずいぶんマシになるはずです。
鉄則1:メリノウールを着るべし!
鉄則その1は、メリノウールを使ったウェア。メリノウールとは、メリノ種という羊の毛から取られた天然素材のことで、汗臭さ対策にも役立ちます。その理由を、詳しく見て行きましょう。
汗がにおう原因は”細菌のエサ”
意外に思うかもしれませんが、かいたばかりの汗はほぼ無臭でにおいません。しかしこの汗が皮脂や汚れと混ざり、肌や服に付着している細菌がエサとして分解することで、においが発生。
つまりこの細菌こそが、汗臭さの原因。もちろんにおいに個人差はありますが、体の構造上、一般的に男性のほうが女性よりもにおいがきつくなるようです。
メリノウールは抗菌力がある!
様々な繊維素材がある中で、特にメリノウールには優れた抗菌力が備わっているので汗のにおい対策におすすめ!メリノウールの持つ複雑な構造が細菌の増殖を防ぎ、不快なにおいを抑えてくれるのです。
もちろんメリノウール以外の防臭抗菌素材をうたう化学繊維ウェアでも、菌の増殖を防いでにおいの抑制は可能。ですが明確な比較はないものの、一般的に天然素材のメリノウールの方が優れていると言われています。
メリノウールの防臭抗菌性について
おすすめのメリノウールウェア
メリノウールの優れた抗菌作用を活用した、おすすめモデルを紹介します。もともと肌触りが良く、快適な着心地で定評のあるメリノウール。そこへ動きやすい造りや速乾性能などをさらにプラス。より快適に着られる配慮がなされた優れものです。
■スマートウール メリノ150ベースレイヤー1/4ジップ メンズ
年中着られる薄手タイプです。メリノウールの柔らかな着心地が存分に実感でき、ナイロンを混紡しているため耐久性もばっちり。ジップ付きなので、体温調節が簡単に行えます。
■ファイントラック メリノスピンライトロングスリーブ メンズ
メリノウールとポリエステルをハイブリッドした繊維により、肌触りの良さに速乾性をプラス!速乾性に劣るとされるウールのデメリットを感じることなく、快適に着用できます。薄手でも適度な保温性があり、ストレッチ性も優れているので動きやすい一枚。
おすすめの防臭抗菌ウェア
ここで、おすすめの防臭抗菌ウェアをご紹介。ここで紹介するのは化繊素材を使った、速乾性に優れるモデルです。繊維に抗菌作用や防臭効果を持たせているため、においの発生を抑えてくれます。
■パタゴニア ショートスリーブ・ナイン・トレイルズシャツ メンズ
ポリエステル繊維にポリジンという特殊な加工を施し、細菌の増殖を抑えてにおいの発生を根元からブロック。その効果は、少し使ったくらいなら洗濯無しでもにおいが気にならないほど。肌触りはコットンのように快適で、Tシャツのように楽に着られますよ。
パタゴニア ショートスリーブ・ナイン・トレイルズシャツ メンズ
■フェニックアウトラストミッドwtストレッチクルー メンズ
コスパを求めるならこちら。値段が高すぎないのに、調湿機能と4WAYストレッチ性を兼ね備えた素材によって、ドライで動きやすい着心地を実感!消臭糸DEOSEAM®の使用で、汗の嫌なにおいも抑えることができます。
鉄則2:肌をドライに保つべし!
鉄則1では、においを発生させる細菌などの活動を抑える、という方法で汗臭さを解決しようとしました。
次に紹介するのは、肌に汗がなくドライな状態に保つという方法。その理由と具体的な方法について解説します。
細菌のエサを発生させない!

細菌のエサとなるのは、汗と皮脂汚れなどが混ざったもの。なので、素早く汗を乾かして肌をドライに保つことができれば、細菌のエサが作られにくくなります。
においの元となるエサをできるだけ発生させないようにすることで、結果的ににおいの発生を抑るというわけです。
具体的には何をすればいいの?
方法は簡単!肌の上に直接ドライインナー(汗を処理するインナー)を着用することです。
ドライインナーを着ることで肌から汗をすばやく吸い取り、ドライインナーの上にウェアに汗を送り届けてくれるので、肌をドライな状態に保つことが可能。それにより、汗と皮脂が混ざってできる細菌のエサの発生が抑えられます。
おすすめのドライインナーウェア
多くのユーザーから定評のある2大モデルなので、その性能は折り紙付き!汗で肌が濡れないということは、におい意外にも汗冷えを防ぐためにも効果的です。
■ミレー ドライナミックメッシュ3/4スリーブ メンズ
厚みがあるため保温性があり、保水しやすいウール製のベースレイヤーとも相性が良いので、冬季にも最適なモデルです。汗をかいても、そのドライ感に期待できるでしょう。ストレッチ性も抜群で、動きの多いアクティビティにもぴったり!
■ファイントラック スキンメッシュ メンズ
機能性に定評のあるファイントラックからは、汗抜け性能や保温性のバランスがとれたオールラウンドなモデルが出ています。46gと非常に軽い着心地も魅力的。
汗のにおい対策をしっかりして、明るく爽やかに!
汗のにおい対策をしっかりして、人に嫌な顔をされる心配がなくなると気持ちも上向くもの。爽快感もあり、登山もより楽しくなりますよ。
簡単に対策できることばかりなので、是非実践してみてください!