金剛山とは?

標高 | 山頂所在地 | 山域 | 最高気温(6月-8月) | 最低気温(6月-8月) |
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1,125m | 奈良県御所市・大阪府南河内郡千早赤阪村 | 金剛山地 | 25.7℃ | 11.1℃ |
金剛山は大阪と奈良の県境を南北に走る金剛山地の主峰で、葛木岳・湧出岳・大日岳の3峰から構成されています。日本二百名山の一座で、名前の由来は金剛山にあるお寺「転法輪寺」の山号である「金剛山」が略称として定着したなど諸説あります。
実は金剛山の最高地点は、葛城神社本殿裏の神域で立ち入りが禁止されたところにあります。そのため、一般的には大阪平野が見渡せる国見城跡の広場が山頂とされています。
1万回登る人もいる!独自の登頂記録システム

また、金剛山は6時〜19時の間に登頂すると、山頂ではんこをもらえるという独自のシステムがあり、広く回数登山が行われていることでも有名です。中には1万回も登山している人もいるとか!
金剛山の登山適期は?

1年を通して登山が可能です。しかし12月~3月の冬季は10数cmの積雪があるため、軽アイゼンや防寒具等、雪山用の装備を準備しましょう。
金剛山のの天気と地図をチェック
気象状況によって装備も変わってきます。また、麓と山頂付近の気象状況も大きく変わる場合も。事前に天気を調べてから登りましょう!
合わせて自分が登るルートについては、地図も用意して詳しく調べてくださいね。
金剛山のふもと(千早赤阪村)の10日間天気
日付 | 09月27日 (水) | 09月28日 (木) | 09月29日 (金) | 09月30日 (土) | 10月01日 (日) | 10月02日 (月) | 10月03日 (火) | 10月04日 (水) | 10月05日 (木) | 10月06日 (金) |
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天気 | ![]() 晴 | ![]() 晴のち曇 | ![]() 晴 | ![]() 晴のち曇 | ![]() 晴時々曇 | ![]() 晴時々曇 | ![]() 晴時々曇 | ![]() 曇時々晴 | ![]() 曇時々晴 | ![]() 晴時々曇 |
気温 (℃) | 31 21 | 30 22 | 31 20 | 29 18 | 29 19 | 25 17 | 27 14 | 28 16 | 26 18 | 24 17 |
降水 確率 | 10% | 30% | 20% | 40% | 20% | 20% | 20% | 30% | 30% | 30% |
データ提供元:日本気象協会
金剛山の登山指数
日付 | 09月27日 (水) | 09月28日 (木) | 09月29日 (金) | 09月30日 (土) | 10月01日 (日) | 10月02日 (月) |
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登山 指数 |
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登山指数の留意点
登山をするための快適さを、山頂や山麓の気象条件から、気象学的知見を用いて登山指数A~Cで表現をしています。降水量、風速、雲量などを総合的に考慮し、気象条件を独自計算したものです。
ただし、以下のリスクは含まれておりません。
- 雷の発生の可能性
- 前日の天気による道のぬかるみ
- 局地的大雨
- 土砂災害の発生の可能性
- 雪崩の発生の可能性
- 噴火の可能性
- 積雪の有無
- 濃霧
- 低温または高温
- 虫やヒルなどの発生状況
山の天気は大きく変わりやすいため、登山指数はあくまで目安としてご利用頂き、最新の気象データや天気図、各登山道情報をご確認ください。
なお、本情報に基づいた行為において発生したいかなる人物の負傷・死亡、所有物の損失・損害に対する全ての求償の責は負いかねます。ご了承下さい。
データ提供元:日本気象株式会社
金剛山周辺の山と高原地図
金剛山の見どころは?

春は桜、新緑や紅葉の季節にはブナの林が美しく、積雪期にはブナの霧氷が見られるなど、金剛山では1年を通して四季折々の姿を楽しむことができます。
紅葉の名所・金剛山。見頃はいつ?

紅葉の見頃は10月中旬から11月上旬にかけてです。ブナの美林で知られる金剛山は、黄や橙に染まるブナの紅葉が見応えあり。また、毎年体育の日(スポーツの日)には「もみじまつり」が開催され、多くの人が訪れて賑わいます。
春は満開の金剛桜

山麓は4月上旬~下旬にかけて桜の見頃を迎えます。5月初旬には国見城跡近辺で見頃を迎える金剛桜が楽しめます。他にも、金剛山では八重桜や枝垂桜など様々な種類の桜が見られます。
また、毎年5月3日には、金剛錬成会主催の「金剛山さくら祭り」が開催されます。100回以上金剛山を登っている登山者には表彰がありますよ!
初日の出も人気!

金剛山は大阪市内からアクセスしやすい初日の出スポットとしても知られ、元日の6時58分頃に日の出を望めます。当日は5時台から臨時バスも運行しています。特に人気のスポットは、ちはや園地ピクニック広場と展望台。金剛山から見て南東にある大峰山から昇る初日の出を見ることができます。
千早本道コース|ブナの林を歩く人気のルート
最高点の標高: 1088 m
最低点の標高: 505 m
累積標高(上り): 737 m
累積標高(下り): -737 m
- 【体力レベル】★☆☆☆☆
- 日帰り
- コースタイム:2時間47分(往復)
- 【技術的難易度】★☆☆☆☆
- ・歩きやすい靴と動きやすい服装が必要
ブナの美しい林の中を歩け、千早城跡といった金剛山の歴史も感じられる最もスタンダードなコースです。金剛山登山を満喫したい初心者におすすめ!山頂広場を越え、転法輪寺や葛城神社にも足を延ばすのもおすすめです。

千早城跡。楠木正成の詰め城だったと言われています。すぐ近くに楠木正成 、楠木正行を祀る千早神社もあります。

千早本道は階段が多いことでも知られています。山頂まで木道が続いているのもこのコースの特徴です。

山頂広場(国見城跡)では、大阪平野が一望できます。
伏見峠~文殊尾コース|春〜初夏に楽しむ花歩き
最高点の標高: 1086 m
最低点の標高: 620 m
累積標高(上り): 833 m
累積標高(下り): -833 m
- 【体力レベル】★★☆☆☆
- 日帰り
- コースタイム:3時間15分(周回)
- 【技術的難易度】★★☆☆☆
- ・登山装備が必要
・登山経験、地図読み能力があることが望ましい
春〜秋におすすめのコース。営業休止まではロープウェイで往復していたところを徒歩で歩きます。百ヶ辻登山口より、遊園施設の「ちはや園地」を通り、金剛山まで。子ども連れにもおすすめ。下山は、「岩屋文殊」に立ち寄り、文殊尾と呼ばれる尾根を下る周遊ルートです。


伏見峠より、ほどなく「ちはや園地」に到着。自然観察やハイキングやキャンプ、BBQまで楽しめる総合自然公園。ここから金剛山まで30分程度です。時間に余裕があれば、園内を巡るのもおすすめ。

ちはや園地では、春はミズバショウやカタクリ、クリンソウが咲き、夏にかけシャクナゲやシラネアオイが咲きます。

ちはや園地からダイヤモンドトレイルに復帰し、金剛山山頂へと至ります。金剛山山頂は、広場になっているので、休憩に最適。
金剛山山頂にはライブカメラがあり、10分毎に撮影されています。時間に合わせ、横の時計と一緒に映り込むことで記念にしている登山者も多くいます。TVなどで紹介されているので有名ですね。
金剛錬成会|ライブ映像

金剛山から5分程度、文殊尾方面下ると「岩屋文殊」が。岩屋文殊は、楠木正成も信仰し、勝負の知恵を授かったと言われる由緒ある史跡。あなたも、「文殊の知恵」を授かってみては?
ここから「文殊尾」と呼ばれる尾根を下り、登山口へ下山します。
48もある?!金剛山の多彩なコースを紹介
48ものルートがあるとも言われる金剛山。今回紹介した以外にも魅力あるコースがあります。ここでは、人気の高いカトラ谷を登るコースと水越峠から登るコースを簡単に紹介します。
金剛登山口~カトラ谷経由(破線ルート)
最高点の標高: 1088 m
最低点の標高: 505 m
累積標高(上り): 725 m
累積標高(下り): -725 m
- 【体力レベル】★★☆☆☆
- 日帰り
- コースタイム:3時間(往復)
- 【技術的難易度】★★★☆☆
- ・ハシゴ、くさり場を通過できる身体能力が必要
・地図読み能力が必要

落差10mの滝や沢沿いの登り、桟橋と固定ロープが設置されたトラバース道など、スリルある登りが期待できるコースです。破線ルートに該当するため、地図読みができ山慣れしている人向けです。また、ニリンソウなどのお花畑があり、春や初夏に咲き誇る姿が目にできます。
水越峠~金剛山山頂
最高点の標高: 1095 m
最低点の標高: 481 m
累積標高(上り): 1266 m
累積標高(下り): -1266 m
- 【体力レベル】★★☆☆☆
- 日帰り
- コースタイム:4時間15分(周回)
- 【技術的難易度】★★☆☆☆
- ・登山装備が必要
・登山経験、地図読み能力があることが望ましい

金剛山の北方、大和葛木山との間にある水越峠から金剛山山頂を目指すルートです。カヤンボで谷の東側に進路を取ります。途中で奈良盆地や大和三山を望むパノラマが楽しめます。片道3時間近いコースで、他のコースに比べ体力は必要ですが、道は整備されているので技術的なレベルはそれほど高くなくても問題ありませんよ!
他にも金剛山にはさまざまな場所に抜けるルートがたくさんあります。 しかし、マイナーなルートは整備がされておらず、通行が困難な場合もあります。必ず下調べをしたうえで挑戦しましょう。
金剛山へのアクセス情報
ここでは登山口までのアクセス方法を紹介します。公共機関を使う場合は、どの登山口も最寄り駅からバスに乗って向かうことになります。
金剛登山口へのアクセス
【クルマの場合】
京奈和自動車道「五条北」IC―北山大橋東詰 交差点―県道261号―牧野小学校前 交差点―国道310号―小深―府道214号―千早大橋―府道705号―金剛登山口(約21km)
【公共交通の場合】
南海高野線「河内長野」駅下車、南海バス「金剛山ロープウェイ前」行き乗車―「金剛登山口」バス停下車
近鉄南大阪線「富田林」駅下車、金剛バス「千早線 千早ロープウェイ前」行き乗車―「金剛登山口」バス停下車
百ヶ辻登山口へのアクセス
【クルマの場合】
前述、「金剛登山口へのアクセス」と同じルートを使用し、約5分ほど先の大阪府立金剛登山道駐車場へ。
【公共交通の場合】
「金剛登山口へのアクセス」と同じ交通機関を利用。南海バス「千早ロープウェイ前」、または金剛バス「金剛山ロープウェイ前」下車。
金剛山ロープウェイは運行している?

金剛山登山や観光で便利だった「金剛山ロープウェイ」。耐震不足により2019年3月より運休していましたが、その後、千早赤阪村単独での運営を断念。民間譲渡も検討したものの譲渡先が見つからず、廃止されることが決まりました。同じく「香楠荘」の運営も休止しています。詳細は千早赤阪村公式サイトで確認ができます。
千早赤阪村|お知らせ
1回では味わい尽くせない、魅力満点の山

金剛山では四季を通じて様々な姿が見られ、初心者にも難易度がやさしいコースが多く、コースタイムも短め。子連れや高齢者でも楽しむことができます。ぜひ何回も登って、金剛山を楽しみ尽して下さい!