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ファーストエイドキット

『ファーストエイドキットの準備はOK?』登山で必ず持っておくべきアイテムをチェックしよう

転んで怪我をしたり具合が悪くなった時に役立つファーストエイドキット。どんなものが必要なのか?どんなときに使うものなのか?基本的なものから行く山によっては必要なものをご紹介。一度にそろえられるファーストエイドキットのセットを買うもよし、アイテムを自分でそろえてオリジナルのファーストエイドキットを作ることも可能です!

目次

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まずはこれだけ準備しよう!基本のファーストエイドキット

ファーストエイドキット

出典:Amazon

山の中を歩く登山では、万が一負傷したときすぐに病院に行くことができません。そんな時に応急処置を行うための道具がファーストエイドキット。色々な種類がありますが、登山はなるべく軽い荷物で行きたいですよね。そこで、今回は登山で必要な最低限のファーストエイドキットについてお話しします。

基本セットがまずは安心

何から揃えていいのか全くわからない人は、まずはセットになっているものを購入するのがおすすめ。ガーゼやバンドエイドなどは箱で買うとたくさん入っていますが、セットなら必要な分だけ入っているので無駄になりません。こまごまとしているものを揃えるのも大変ですが、これならそのまま登山に持って行ってOK。

■OHKEY ファーストエイドキット
基本的なキットの他、ポイズンリムーバーやLEDライトまで入っているファーストエイドキット。心肺蘇生の手順やAEDの使い方などの日本語ガイド付き。何も持っていないのならコチラがおすすめです。

OHKEY ファーストエイドキット

セット内容:全19点
①三角巾②包帯③カット綿x2④キズテープx12⑤アルコール消毒ワイプx10⑥消毒ワイプx4⑦粘着紙テープ⑧はさみ⑨アルミブランケット⑩ホイッスル⑪使い捨て手袋⑫LEDライト⑬多機能カード⑭綿棒x80 ⑮ポイズンリムーバー⑯ゴム製止血帯⑰ステンレス製ピンセット⑱アンゼンピンx5⑲日本語説明書ガイド(心肺蘇生の手順やAEDの使い方など)

登山で必要なファーストエイドキットの中身が知りたい!

登山で必要なファーストエイドキットを詳しく見ていきます。最低限のものでも、これらを使って色々な対応をすることができるので、用途を知っておきましょう。

忘れてはいけないのが”水”

ファーストエイドキット

出典:PIXTA

怪我をした時はしっかりと水で傷口を洗浄するのが基本です。飲み水と併用してもいいのですが、洗浄用の清潔な水を1本持っておき、穴を空けたペットボトルのフタを持っておくと外傷部を洗浄しやすくなります。

ファーストエイドの基本アイテム

ファーストエイドキット

撮影:YAMA HACK編集部

1.包帯/2.テーピング/3.絆創膏(キズパワーパッドも)/4.滅菌ガーゼ・防水フィルム/5.三角巾(2枚)/6.使い捨て手袋/7.ハサミ/8.毛抜き/9.爪切り/10.ステロイド剤の軟膏(フルコート)/11.常備薬(痛み止め、アレルギー、胃薬、下痢止め、風邪薬、目薬)/12.急速冷却パック/13.エマージェンシーシート/14.ゴミ袋

※画像イメージです。1~14すべてが入っているわけではありません。

1.包帯
包帯は患部を覆ったり固定・圧迫することができます。巻き方はケガによって違うので、本や動画などで学習しておきましょう。

アルケア エラスコット 包帯 2号

サイズ:幅×伸長:5.0cm×4.5m
材質:綿

2.テーピング
テーピングは、ねん挫や骨折時に関節を固定したり添え木を固定するのに使います。登山では足首のねん挫が多いので、巻き方も予習しておきましょう。やや太めの5.0cmのものがおすすめです。ケガ以外にも壊れた靴を補修したり、靴擦れ予防に貼っておいたり色々な使い方ができます。

ニチバン バトルウィン テーピングテープ 非伸縮タイプ 50mm幅

サイズ:50mm幅 12m

3.絆創膏
絆創膏は大きさやタイプの異なるものをいくつか用意しておきましょう。通常の絆創膏の他、靴擦れの痛みを和らげてくれるキズパワーパットも持って行きましょう。


バンドエイド キズパワーパッド  靴ずれ用

サイズ:54mm×29mm

4.滅菌ガーゼ+防水フィルム
滅菌ガーゼで絆創膏では覆いきれない大きな傷口の保護に使用します。衛生的な個包装タイプのものがおすすめ。上から防水フィルムを貼ると傷を乾燥させず異物混入を防ぐことができます。

白十字 FCステラーゼ M

サイズ:7.5cm×7.5cm
材質:綿100%

ニチバン 防水フィルムロールタイプ 10cm幅

サイズ : 10㎝×100㎝

5.三角巾(2枚)
三角巾は骨折などで部位を正しい位置に固定したり、出血を抑えたり、あて布を包むなど様々な用途に使えます。三角巾を使うような大きなケガの場合を考えると、できれば2枚あると安心です。

6.使い捨て手袋
応急手当をする場合に使用します。血液や体液、嘔吐物などに触れるかもしれないので、他人の手当てをする場合には感染症予防のために必ず手袋を使用しましょう。ラテックスアレルギーのことを考慮して、非ラテックス素材の手袋がおすすめです。

金石衛材 やわらかニトリル手袋 Mサイズ ラテックスフリー

サイズ:全長約230mm×幅約95mm、厚さ0.06mm
内容量:100枚

7.ハサミ
応急手当のために衣服ごと切ったり、テーピングや包帯を切るためのハサミ。安全のために先が丸く、厚めのテーピングなども切れるものがおすすめです。

ミドリ ハサミ ミニハサミ

サイズ:縦106mm×横61mm×厚さ7.5mm
刃渡り:約40mm
重量:19g

8.毛抜き
山ではトゲが刺さることも多いので、毛抜きは必須アイテム。ケガをした時の小石の除去などピンセットとしても使える形状を選びましょう。

9.爪切り
巻き爪や爪が欠けるなどした時に、爪切りがあると便利です。指先は敏感なので、登山中の爪のトラブルはその場で対処したほうが登山を楽しめますよ。

フェザー ツメキリ FG-S

サイズ (幅×奥行×高さ) :4.3cm×1.6cm×14cm

10.ステロイド剤の軟膏(フルコート)
虫刺されや植物によるかぶれなどの炎症を抑えます。ステロイド軟こうは強さでいくつか種類がありますが、市販薬では強めのフルコートがおすすめです。使い方や制限に関しては必ず添付文書をよく読みましょう。

11.常備薬(痛み止め、アレルギー、胃薬、下痢止め、風邪薬、目薬)
常備薬は個人のアレルギーや体調などによって持って行くものを選びます。痛み止め・下痢止め・目薬は常に持ち歩くのがいいでしょう。

第一三共ヘルスケア ロキソニンS

1回1錠で痛みに速く効く痛み止め。

ライオン ストッパ下痢止めEX

突発性の下痢、痛みを伴う下痢によく効きます。

参天製薬 ソフトサンティア

成分に近い点眼剤。小さなサイズの使い切りタイプが登山に最適。

12.急速冷却パック
熱中症の際に首や脇などを冷やしたり、ねん挫や打撲などのケガを冷やして炎症を抑えます。

ロッテ かんたん急冷 ヒヤロン

握るだけでかんたんに冷える冷却パック

13.エマージェンシーシート
身体を包んで保温できるシートです。低体温症の疑いがあるときや、ケガをして動けないときに体温が下がるのを防ぎます。

SOL アウトドア ヒートシート 1人用

 

サイズ:約142×213cm
重量:約70g


14.ゴミ袋
ケガをしたり嘔吐すると汚れものもたくさん出るので、ゴミ袋が必要です。簡単なゴミ袋でいいので、大小サイズ違いを何枚か持って行きましょう。ジップロックなら丈夫なフリーザーバッグがおすすめ。

旭化成ホームプロダクツ ジップロック フリーザーバッグ L 30枚入

オルディ ゴミ袋 半透明 30L

容量:30L
サイズ:55×70×0.0015cm

携帯用ゴミ袋 骨型ケース付き

さっと取り出しやすいケース入りのごみ袋
ケース:約8.5cm
袋:約22×31cm

場合によっては必要なファーストエイドキット

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次は、必ず毎回持って行く必要はありませんが、行く山や季節によっては持って行ったほうがいいファーストエイドキットを紹介します。
■ポイズンリムーバー
虫に刺されたり噛まれたりしたとき、傷口から毒や毒針の吸出しを行う器具。刺されてからすぐに使用することで、後の症状が軽減されます。初夏や夏の虫の多い季節や、虫がたくさんいる山には持って行きましょう。

TIGER NEW エクストラクター ポイズンリムーバー 強力型

本体サイズ:120x80x3mm
ケースサイズ:155x100x40mm
重量:約90g(本体、カップ、ケース込)
■人工呼吸用マウスシート
複数人で行く場合は念のため持って行きましょう。落電や病気などで心配停止し人工呼吸をするときに、感染症を防ぐ目的で使用します。

RESACO 人工呼吸用マウスシート レサコS

マウスピースサイズ:40×18×3mm
収納時サイズ:70×50×3mm
■サムスプリント
骨折時やねん挫時に添え木の役割をするものです。ハサミでカットして自在に成形することができます。ちょうど良い木が見つからないこともあるので、樹林帯がない山に行くときには持って行きましょう。

アコードインターナショナル サムスプリント スタンダード

サイズ:約108×914×5mm
重量:130g
材質:アルミニウム合金(ウレタンフォーム貼)
サムスプリントクイックガイド付き

ファーストエイドキットを使いこなそう

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ファーストエイドキットはいざという時に必要なものですが、その使い方を知らないとせっかく持って行っても無駄になってしまいます。小さくて軽い応急処置の本を持って行くか、一読してから使えるようにしておきましょう。

おすすめの応急手当本

■いざというときのための応急手当ミニハンドブック
ふだんの生活からアウトドアで使える応急手当をイラストで分かりやすく解説しています。

いざというときのための応急手当ミニハンドブック

信頼できる最新の応急手当を、イラストでわかりやすく解説。心肺蘇生とAEDの使い方、すり傷、打撲など日常的なけが、虫や動物による傷の手当や予防法などを掲載。
■アウトドア緊急対応マニュアル
ファーストエイドの処置の仕方や高山病など山で起こる病気の対処方法、天候の急変など自然に関するトラブルまで詳しく解説しています。登山で持ち歩きたい1冊です。

アウトドア緊急対応マニュアル

怪我の応急処置と搬送法、病気・発祥に関するトラブル、自然・天候・気象に関するトラブル

傷の処置の方法

テーピングの使い方

三角巾の使い方

ファーストエイドキットで安心登山

ファーストエイドキット

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ファーストエイドはちょっとしたアイテムですが、何もない山の中ではあるとないとじゃ大違い。必ず持ち歩いて、不測の事態に備えましょう。

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