【緊急時だけじゃない】 小さいのに何役もこなす!おすすめ『ツェルト』比較

2019/05/10 更新

山の中はいつ何が起こるかわかりません。登山時に『ツェルト』を携帯し、使い方・張り方を理解しておけば、万が一の事態に陥った時に自分の身を守ってくれる大切な道具となります。ファイントラックやモンベルなど、各メーカーには軽量・コンパクトで評価の高いモデルが多数。自分のスタイルに合ったツェルトを見つけることで、登山をもっと安心して楽しめますよ。


アイキャッチ画像撮影:ぶん

持って行かない理由がない! 手のひらサイズの命綱『ツェルト』

ツェルト
撮影:ぶん[持っているのはmont-bell U.L.ツェルト(240g)]
『ツェルト』とは、遭難時や雨風が強い時などに身体を体温低下などから防ぐ簡易テントのこと。仮に緊急事態に陥り、雨風に打たれながらビバーク(※)したとして、この「ツェルトも持っていたかどうか」「使い方を理解していたかどうか」が生死を分ける可能性さえあります。
※)ビバークとは、緊急的に外で一夜を過ごすこと(あらかじめ予定してビバークをする場合もあり)
 

▼ビバークについてもっと詳しく

「テント」「シェルター」「タープ」との違いって?

それぞれ野営に使われる道具ではありますが、その用途は全く異なります。
各アイテムの特徴をおさらいしてみましょう。

【ツェルト】
ツェルト
撮影:PIXTA

特徴…体にかぶせることで体温低下などから身を守る。固定することで簡易テントになる
利点…軽量、コンパクト、被るだけですぐに使える
欠点…テントよりも防水透湿性が低い。設営には慣れが必要
用途…緊急時のビバーク。ビバークを想定した山行

 

【テント】
テント

出典:PIXTA

特徴…一般的にインナーテントの上にフライシートを重ねる二層構造になっている。ポールを取り付けることで自立し、ペグ等を使うことで頑丈に固定できる
利点…安心感がある。しっかりとした室内が確保されるため、居住性が高い
欠点…重い(ツェルトと比べて)
用途…テント泊を想定した山行。アルプス縦走など

 

【シェルター】
シェルター

撮影:ぶん

日本ではツェルトとほぼ同様のものを指し明確な違いはない。居住性のあるツェルトよりもさらに簡易的なものを「シェルター」として呼んでいるメーカーが多い

 

【タープ】
タープ

特徴…シートのような1枚生地を屋根状に張り、日差しや雨を防ぐことができる
利点…軽量、コンパクト。自然をダイレクトに感じられる。いざという時には体に巻きつけてツェルト代わりにもなる
欠点…横殴りの雨風には太刀打ちできない。居住性がない。虫に刺されやすい
用途…テントやツェルトの上に張ることで雨を防ぐことができる。タープのみの露営は沢登りでよく使われる

ツェルトって登山に行くときは絶対に必要?

ツエルト
撮影:ぶん イラスト:いらすとや
「急な体調不良によって動けなくなってしまった…」「天候が急変した…」「メンバーが疲労のため動けなくなった…」など、いつどんなことが起こるかは誰にも予想できません。

日帰り登山のようにテント泊装備を携行していないときこそ、1つ備えるように心がけましょう。ツェルトは軽量・コンパクトで携行しやすいものが多く、一人用のものはスマートフォンと同じ程度の重さ・大きさです。
荷物だと思うと重さも気になりますが、登山に行く時の「お守り」だと思うと、なんだか安心しませんか?

▼ツェルト本人が語る!? ツェルトの魅力や必要性

ツェルトの使い方・張り方は?



→ここからは、サイズ・タイプ別におすすめのツェルト8モデルをご紹介!


設営不要! かぶるだけの手軽な1人用ツェルト

かぶるだけのツェルト
かぶるだけでOKの1人用ツェルトはサッと出してパッと使えるのがポイント。安価なモデルもあるので「ビバークするような山には行かないよ」という方も持っておいて損はありません。

【105g】<アライテント> ビバークツェルト ソロ

安い・軽い・コンパクトの3拍子がそろった高性能ソロツェルト。かぶって使うことだけを考えて設計されており、ベンチレーターから顔を出してポンチョのようにザックごと被ることもできます。
ITEM
アライテント ビバークツェルト ソロ
設営時サイズ:間口80×奥行70×高さ90cm
収納時サイズ:9×7(幅4)cm
重量:105g

冬山にはいかないけれど3000メートル級を単独でということはよくあるので、万一を考え、ビバーグの簡単な装備がほしかった。これは本当に軽くて小さい。満足。


【170g】<ジュウザ フィールドギア> エム・シェルター1 ウルトラライト

いざという時、初心者でも迷うことなくサッと使える超簡単な個人用シェルター。2人がしゃがめる広いしっかりとした空間が生まれるのが特徴。緊急時だけではなく休憩時の使用にもおすすめです。
ITEM
ジュウザ フィールドギア エム・シェルター1 ウルトラ・ライト
設営時サイズ:120 x 60 x 90(H) cm
収納時サイズ:9 x 12 cm
重量:170g

スペック比較

アライテントビバークツェルト ソロ ジュウザ フィールドギア エム・シェルター1 ウルトラライト スペック比較表(設営時サイズ、収納時サイズ、耐水圧・透湿性、素材、重量、ベンチレータ、使用人数、定価)
出典:Amazon、撮影:YAMA HACK編集部(※画像クリックで拡大)

1つ2役以上! ポンチョにもなる1人用ツェルト

ポンチョにもなるツェルト
ポンチョ機能を持つツェルトは「雨具、ザックカバーを忘れた!」「寒い…」という時の簡易雨具・防寒着・ザックカバーとして活躍します。緊急時だけでなくとも色々使える、持っていると便利なアイテムです。

【120g】<ファイントラック> ピコシェルター

スペースも重さも気にならない、圧倒的軽さを誇るツェルト。サッと取り出して被って使用できるのはもちろんのこと、ロープを張って固定をしたり、ベンチレーターから頭を出してポンチョとして使用できます。
ITEM
ファイントラック ピコシェルター
設営時サイズ:奥行75(天長部90cm)×間口120×高さ95cm
収納時サイズ:7×5×9cm
重量: 120g

冬山は、山頂に着いたときは、そう寒くなくても、時間の経過で、低山でも汗をかいているので寒くなりますね。そのとき、ピコシェルターをかぶって、昼食などを摂ると、風よけや少々の寒さ対策にはなります。
現在は、そういう使い方をしてますが、二人に使うときは、二人用がいいようです。


【170g】<オクトス> NEW透湿防水ツェルトポンチョ

ポンチョとツェルトが融合した画期的な商品。緊急時に行動(避難)が必要な場合や雨除けの装備としても使用可能。形状がポンチョ状になっているので、直感的に使いやすい構造になっています。
ITEM
オクトス NEW透湿防水ツェルトポンチョ
設営時サイズ:高さ110cm×幅120cm×マチ72cm
収納サイズ:7.5cm×16.5cm
重量:約170g

一人用のポンチョ兼ツェルトです。
この手の商品の中で、ポンチョとしての機能性とデザインはピカイチです。
ポンチョ使用時にフードがついて、腕も出せるのはこれだけでしょう。
いざという時には細引きとペグがあれば床無しのシェルターになります。
主要部位の縫い目の防水処理もされているので安心です。
ソロ山行には必須アイテムですね。


スペック比較

ファイントラックピコシェルター オクトスNEW透湿防水ツェルトポンチョ スペック比較表(設営時サイズ、収納時サイズ、耐水圧・透湿性、素材、重量、ベンチレータ、使用人数、定価)
出典:楽天市場/山渓オンライン楽天市場/OXTOS(※画像クリックで拡大)

大人2人が横になれる! 1~2人用ツェルト

大人2人が横になれるツェルト
出典:PIXTA
上で紹介したツェルトに比べ居住性が高く、幕営に向いているのが特徴。ツェルトをテント代わりにしての軽量山行をする場合は、このタイプがおすすめです。


【230g】<ファイントラック> ツエルト1

移住性と軽量性を追求したビバーク用ツェルト。大人2人がなんとか横になれる最小限の移住空間を確保しています。ポールやロープを使ってテントの代わりとして積極的に使用できるほか、岩場でセルフビレイを取りながらのビバークや雪洞のフタとして様々なシーンで活躍します。
ITEM
ファイントラック ツエルト1
設営時サイズ:H95 × W200(天頂部120) × D100cm
重量: 230 g(収納袋込)

【240g】<アライテント>ビバークツェルト1 ロング

ビバークの使用を想定した1〜2人用のツェルト。奥行が長いためビバーク時の居住性が高く、簡易テントとして使用する際もスペースが余裕があるのがポイントです。しゃがんで使用した際には3〜4人が中に入ることができ、ベンチレーターは顔が出せる大きさになっています。
ITEM
アライテント ビバークツェルト1 ロング
設営時サイズ:間口80×奥行210×高さ90cm
収納時サイズ:16×7(幅6)cm
重量:240g

非常事態を想定、購入しました。軽くがさばらず、気に入っています。


【345g】<オクトス> NEW透湿防水ツェルトライト

緊急時に1〜2名が横になれるサイズのツェルト。独自の特殊コーティングが高い防水・防風性を実現。8000g/m3/24hの高い透湿性能をもっており結露が生じにくい構造になっています。
ITEM
オクトス NEW透湿防水ツェルトライト
設営時サイズ:間口100cm×奥行200cm×高さ100cm(天井部奥行145cm)
収納時サイズ:9.5cm×17.5cm
重量:約345g

様々なブランドの商品と比較しましたが、私が欲しかったポイントを全て満たしていたのがこのツェルトでした。
・透湿防水性
・サイドリフター
・2ヶ所の入口
・ベンチレーターに虫除け用メッシュ など。
実物を手にしてからも細部にわたって様々な工夫がありました。
まだ使っていませんが、コストパフォーマンスも良く、積極的にツェルト泊したくなる大変満足の一品です。


【440g】<モンベル> ライトツェルト

3種類のラインナップがあるモンベルのツェルトのスタンダードモデル。ジッパーがベンチレーター底部まで延長されているため出入りしやすく、出入口下部にポール固定用のループが設けられているのが特徴です。大手メーカーのため、付属品が充実しているのも魅力。
モンベルツェルト
出典:mont-bell
設営時サイズ:H100 × W200(天頂部120) × D90 cm
収納時サイズ:約φ10×約19cm
重量:430g(440g) ※( )内はスタッフバッグを含む総重量
モンベル ライトツェルト

スペック比較

ファイントラックツエルト1 アライテントビバークツェルト1 ロング オクトスNEW透湿防水ツェルトライト モンベルライトツェルト スペック比較表(設営時サイズ、収納時サイズ、耐水圧・透湿性、素材、重量、ベンチレータ、使用人数、定価)
出典:楽天市場/山渓オンラインショップAmazonOXTOSmont-bell(※画像クリックで拡大)

ツェルトも持って、安心な山登りを

ツェルト
出典:PIXTA
どんなに自分自身が注意していても、山はいつ何が起こるかわかりません。そんな”もしも”に備えて、ツェルトをお守りとして持ってみてください。

休憩時の防寒や雨具の代わりなど様々な用途で使えるツェルトは、緊急時以外でも皆さんの登山にきっと役立つはずです。

 


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ツェルト
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ぶん

日本アルプスに囲まれた、長野県の伊那谷生まれ。登山好きな母親に連れられ、山を駆け巡って育つ。アルパインクライミングや沢登り、冬山縦走など、ちょこっとスパイスの効いた登山が大好き。

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