行きたいけど…親子登山はなかなかハードルが高い…
子どもと一緒に登山をしたことはありますか?一緒に感動的な景色を見たり、山頂で山ごはんを食べたり、山に登るからこその感動体験はきっと子どもにとっても親にとっても貴重な思い出になること間違いなし!
…と頭で思ってはいるものの、準備が大変だったり、安全管理が不安だったりとなかなか実行するには気合が必要…。
やる気スイッチが押されないかぎり、一緒に行くのはまだまだ先になりそう…。
そんなあなたのやる気スイッチがきっと押される、情報を入手
子どもと一緒に山へ行きたいが、行こう!に変わる、そんな情報を見つけたんです。
山へ登ると、子どもの脳の力がパワーアップするんです!
我が子には賢く育ってほしいというのは、多くの親の願い。筆者も子をもつ母として、これは聞きずてならない。
こ、これは….
スイッチON…したいところだけど、パワーアップって具体的にどういうこと?
16万人の脳データを見てきた脳科学者が提唱
そこで今回は、登山と育脳の関係について深掘りすべく、脳研究の最前線で活躍されている脳科学者の瀧先生にお話を伺いました。
先生も一児の父。子どもとの実体験にもとづくエピソードも必見です。
脳を育てるキーポイントは《アウトドア》にあり!

★運動・・・
立ったりしゃがんだり、走ったり。家にいる時よりも体を動かすこと。★コミュニケーション・・・
誰かと会話しながら、共同で何かを作りあげたり、遊んだりすること。★知的好奇心・・・
水たまりに足を入れて「これはなんだろう?」「もっと知りたい!」という気持ちのこと。
そしてこの中でももっとも重要とされているのが、知的好奇心。
実はこの知的好奇心を伸ばすのに効果的なのが、《アウトドア体験》といわれているんです。
バーチャルでは体験できない!五感で自然を感じられるから
最近ではスマホやインターネットも普及し、子どもの興味を惹きつけるコンテンツもたくさん。自然という無限の広がりを肌で感じて、目で見て、ニオイを嗅いでと五感で感じることが「なぜ?」「どうして?」と探究心に繋がっていくんだそうです。
登山という前に、そもそも自然の中で子どもと過ごすことがとてもいいことがわかりますね。
ただ先生によると、アウトドアのなかでも登山は、子どもの脳力をアップさせる要素が群を抜いているとのこと。その秘密を探っていきましょう。
なかでも山は絶好の育脳フィールド!登山だからこそ身に付く力って?
山登りは自分で荷物を持って、歩かなければなりません。公園に行って遊ぶよりも、大変なことやつらいことが多いことも。
ただそれを乗り越える体験が、子どもにとっては貴重な経験となり、力になるんです。
①やり遂げる力デコボコした歩きにくい登山道を最後まで歩く、目標を達成することで「やり遂げる力」が身に付く。
②自己判断力坂を下る時に足をどこに置くのか、どんなスピードで歩くのかなど登山は小さい判断の連続。自分で考えて行動できるようになる。
③コミュニケーション力山ではすれ違う時に登山者同士あいさつをするので、知らない人とのコミュニケーションが盛んに。また大変な思いをしながら一緒に登ることで、お互いを思いやる力が鍛えられ、親子の絆も深まる。
④自己肯定感を高める力綺麗な景色や目標の達成に感動する体験は、自己肯定感を高める。
コントロールができない厳しい環境だからこそ、身に付く力がこんなにもあるとは驚きです。
子どもと山に登って成長を実感!先生の初親子登山を聞いてみました
小さい頃からアウトドアに慣れ親しんでいた瀧先生は、大人になっても身近な山へ登ったり昆虫採集したりとアクティブに活動されているそう。子どもにも1歳から虫網を持たせて、一緒に野山を駆け回っていたそうです。そんな先生と子どもの初めての登山について伺ってみました。
── お子さんとの初めての登山はどちらでしたか?
加えて、八丈島の「ハチジョウカラスアゲハ」という固有種の蝶を見てみたいなと思って、子どもと一緒に行きました。
だから、根性あるなぁと思いました。
それに、やっぱりもともと自然が好きというのが大きいと思います。知らないところに行けば、知らない生き物がいる。山に行けば普段とは違う生き物が見られると、これまでの経験から子ども自身がわかっているのだと思います。
先生自身も実践されている親子登山。子どものいつもとは違う一面が見られるのは、親にとっても貴重な思い出になりますね。
登りたい思いが強くなってきたいま、始める前に意識しておきたいポイントを伺ってみました。
子どもが山を好きになる!始める前に知っておきたいポイント

いざ山へ行ってみようと考えても、子どもが楽しんでくれるのか、山を嫌いにならないのか、不安ですよね。いきなり連れていくのでははく、山を楽しんでもらうためには、始め方にポイントがあるようです。
それがこちら!
子どもの興味を惹きつけるプラスアルファの工夫が大切。それぞれ詳しく聞いていきましょう。
①小さいうちに、山へ行くことを当たり前にする
登山を始めるタイミングは、早ければ早いほどいい!歩行がしっかりしてくれば何歳でも。
好き嫌いの感情が生まれる前に、体験を当たり前にすることで抵抗感がなくなります。
そして、行く機会を増やしていくこと。たとえば、月の最後の週末は必ず1回山へ行くなどと決めて、ルーチンにしてしまうのもいい方法ですね。習慣にしてしまえば、自ずと山へ行こうとなりますよ。
②図鑑で知識をインプットしてから、山でアウトプット
知識を入れて、自然に触れにいく。そうすることで、体験は10倍に広がると思います。
登山の効果は一石五鳥くらいあると思いますよ!
親子登山スイッチ押されちゃった!こりゃ行くっきゃないぞ

山という大きな自然と向き合い、目標を立て体験し何かを感じることは、きっと子どもにも大人にとっても貴重な経験になること間違いなし。親子で感動体験を共有し、楽しい時間を過ごしているうちに脳も心も育つ…山をはじめとした自然の中に出かけない手はありませんね!
なので簡単に気軽に始められるレベルの山からスタートすれば、それでいいんです。「子どもの育脳のため」や「教育のため」に登山をするのではなく、好きなことを楽しんでいる親のキラキラした姿をぜひ自然体で見せてあげてください。
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