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親子登山

親子登山デビューしたい人必見!子どもと山に行くときに使えるノウハウまとめ

「子どもと登山に行きたい!」と思ったら、実際に計画を立てて出かけてみましょう。ただし、まだ心も体も発達途上の子どもと安全に登山をする場合には、年齢に合わせて気をつけることがあります。そこで、親子登山を始める際に注意するべきことをまとめました。ポイントさえ抑えれば、自然の中で一緒に過ごすことは、子どもにとって特別な思い出になりますよ。

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目次

アイキャッチ画像出典:PIXTA

不安がいっぱい・・・親子登山は何から準備したらいい?

親子でハイキング

出典:PIXTA

「子どもと登山したいけど、経験ないし装備とか色々大変そう・・・」なんて不安を抱えている人も多いのではないでしょうか?

今回は、そんな“これから親子登山を始める人”に向けて、ファミリーハイクで注意するべきポイントを紹介していきます。ポイントさえ抑えれば、素晴らしい時間になることまちがいなし!

大切なのは「山を楽しむ」こと

子どもたちと木道歩き

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初めての親子登山では、登頂などの目的にこだわりすぎず、自然を楽しむなど、山に慣れることから始めましょう。黙々と歩くのではなく、虫や鳥を観察したり川で遊んだりと子どもの思うままに過ごすことも大切。

子どもと楽しめる観光スポットや自然公園のある地域がおすすめです。「また、山に行きたい!」なんて声が聞けたらしめたもの。最初は難易度の低い山からスタートし、徐々にステップアップして行きましょう!

ステップ1|プランを立てよう

地図を見る親子

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まずはプランを立てましょう。子どもの成長・発達に合わせたプランニングが重要です。
また、ひたすらゴールに向かって歩き続けるのは至難の業と心得て、プラン通りに歩くのではなく子どもが自由に行動できるような山選びが大切です。

<ポイント>
・子どもの年齢や体力、性格に合わせて山を選ぶ
・標高差は最大でも500m以下に抑える
・急傾斜や危険個所がない山を選ぶ
・コースタイムは大人の倍+休憩時間も合わせて計算する
・登山口までのアクセスの良さも考慮する

3歳~4歳頃|幼稚園児プラン

幼稚園児

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ベビーカーを卒業し、近所の公園やお出かけは自分でしっかり歩けるようになったらハイキングデビューもOK。
ただし、この年齢は成長の差が激しいため、年齢で考えず子どもの運動能力や性格に合わせたプランを考えてください。

<ポイント>
・標高差200m前後
・歩行時間1時間30分程度(大人の場合)のコース
・ゆっくりと休憩できたり、遊べるポイントがある
・おんぶすることも念頭に置いたコース選び

▼例:高尾山(東京都)

5歳~8歳頃|小学校低学年プラン

双眼鏡を除く少年

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小学校低学年になれば自主的にトイレなどに行くこともでき、目的意識も芽生え始めます。登頂の際の“達成感”を得られるような山がおすすめです。
体力がつき、元気な反面、筋力はまだ発展途上のため怪我には十分に注意しましょう。

<ポイント>
・標高差400m前後
・歩行時間2~3時間程度(大人の場合)の登山コース
・簡単な岩場や湿原など変化のあるコース

▼例:筑波山(茨城県)

9歳~|小学校中学年以上プラン

リュックを背負った少女

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体格や体力に個人差はありますが、ファミリーハイク程度なら大人と同等に歩けるようになる年頃。より主体的に登山を楽しめるような計画を立てるのもいいでしょう。

<ポイント>
・標高差400m前後
・歩行時間2~3時間程度(大人の場合)の登山コース
・簡単な岩場や湿原など変化のあるコース
・家族の中で役割をもたせてみるのも◎

▼例:双子山(長野県)

ステップ2|登山装備を考えよう

装備品

出典:PIXTA

あれば絶対活躍するとわかっていても、高価な登山用品を家族全員で揃えるのは躊躇してしまうもの。特に、成長期の子どもはすぐにサイズアウトするのでなかなか購入に踏み切れませんよね。
登山のマストアイテムと言われる「登山靴」「レインウェア」「バックパック」は初心者レベルのファミリーハイクにも必要なのでしょうか?ここでは、必要なアイテムか省いてもなのか、判断の目安を紹介します。

▼登山に必要な装備の詳細はこちら

登山のマストアイテム①登山靴

登山の服装

出典:PIXTA

<パパママ:必須>
子どもと登山する場合、万が一の際はパパママが頼りです。歩けなくなった子どもをおんぶして歩くなどの状況も考えられるので、せめてどちらか一方だけでも登山靴を履いて行きましょう。

キャラバン C1-02S

登山入門者が使いやすいように設計された、キャラバンシューズの代表的なモデル。
低山はもちろん、富士登山や尾瀬ハイキングなどにも最適です。

<子ども:あれば◎>
しっかりと舗装されたコースであればソールのしっかりした履きなれたスニーカーでもOK。登山靴を購入した場合、靴擦れを防止するためにも必ず事前に足慣らしをしておきましょう。

登山のマストアイテム②レインウェア

雨具を着た子ども

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<パパママ:必須>
低山であっても、濡れて体が冷えてしまうことは非常に危険です。高価なものでなくとも、しっかり雨を防げるもの用意しましょう。

透湿レインスーツSTRETCH

ワークマンの雨具
出典:ワークマン
■品番:R006
■カラー:全3色
■サイズ:S・M・L・LL・3L
ワークマンで見る

<子ども:必須>
同様の理由で子ども用の雨具も必須。普段から使えるウィンドブレーカーなど、安価なものでもOKです。

カジメイク レインウェア キッズ 上下 レインスーツ

■素材:ポリエステル100%
(裏面:TPU ラミネート)
裏地:ポリエステル100%
(上下総裏メッシュ)
耐水圧 10.000mm

■重量:上下合わせて約370g

登山のマストアイテム③バックパック

バックパックを背負った女性

出典:PIXTA

<パパママ:必須>
子どもの荷物を持ったりする場合も考え、日帰りハイクであれば20~30Lのものを用意しましょう。ザックには少しゆとりを持たせておくのがベター。

コロンビア バークマウンテン30L

■サイズ:59cm×30cm×21.5cm
■容量:30L
■重量:1020g

<子ども:あれば◎>
登山専用のものでなくてもOK。ただし、ショルダーの紐が細すぎたり、体の大きさに合っていないものはNG。未就学児なら8L程度、小学生なら12L前後を目安に選びましょう。バックパックは転んだ時のクッションとなる役割もあるので、中身はおやつや着替え程度でいいので持たせることがベターです。

子どものウェアはどうしたらいいの?

子どものウェアリング

撮影:高橋 典子

山では、ケガや虫刺されなどを防ぐために長袖長ズボンが基本。しかし、暑がりな子どもにはショートパンツにスパッツを組み合わせるのもありです。
また、綿100%素材のものは避け、スポーツウェアなどの速乾性のあるものを選びましょう。そして、必ずウィンドブレーカーなどの防寒着も必ず用意しておくこと。日常使いもできるので「登山のためだけ」と考えずに選ぶといいでしょう。
山ウェアは高価ですが、速乾性・耐久性に優れ普段から使えてとにかく便利。アンダーウェアと靴下を登山専用のものにするだけで、行動中の快適性が格段に向上しますよ。

ステップ3|現地で注意するべきこと

親子3人

出典:PIXTA

整備された街の公園とは違い、山にはリスクがあることも事実。安全に子どもと登山するためのポイントを紹介します。

休憩はこまめに

ベンチに腰掛ける子どもたち

出典:PIXTA

体調やペースを見ながら、15分に1度の割合で短い休憩をとります。疲れていなくても、こまめに休憩をとることが大切です。
その際、長い休憩をとると子どもの集中力が切れてしまうので、ランチタイム以外は5分程度がベター。子どもの様子に合わせて調整してあげましょう。

水分&エネルギー補給

水を飲む少年

出典:PIXTA

休憩の際には、水分やエネルギーとなる行動食などを一緒に摂りましょう。子どもはエネルギーを貯めにくいので、飴など口にしやすいものをこまめに補給することバテを防ぎます。
水分もスポーツ飲料にすることで、脱水症の予防にも効果的です。

体温調整もこまめに

アウターを脱ぐ人

出典:PIXTA

体温調節機能も発達途上なので、暑さ寒さに弱いもの。暑くなる前に一枚脱ぐ、休憩時には何か羽織るのが基本です。
もちろん、大人も同じなので、レイヤリング(重ね着)体温を調整しましょう。

危険・難しい箇所はフォロー

子どもの手を取り水場を避ける親子

出典:PIXTA

岩場などを通過する際は、登りでも下りでも転んだ場合に支えられるよう必ず大人がフォローしてあげましょう。子どもは必ず山側を歩かせるのが鉄則です。

こんな時どうする?子どもの困ったQ&A

クエスチョン

出典:PIXTA

山中でありがちな、子どもの「困った」。そんな時の対処法やアイデアを紹介します!

「トイレに行きたい!」

事前にトイレを促しても、タイミングがズレてしまうこともしばしば。事前にどこにトイレがあるか確認しておきましょう。携帯トイレを持参しておくと安心です。

「眠い」「歩きたくない!」

特に未就学児の場合、午後になると眠たくなることもあります。広く風などの当たらない安全な場所なら、少しお昼寝させてあげるのも◎。その場合、必ずそばにいて目を離さないように。歩けなくなった場合、おんぶなどで対処することは覚悟しておきましょう。足元が見えにくくなる抱っこはNG。

もう飽きたー!」

飽きないように変化のあるコース選びもポイント。それでも飽きてしまう時は、目線を変えて気持ちを切り替えさせるのが効果的。双眼鏡を携帯したり、子ども用のカメラを持たせたり、沢があれば生き物を探したり、歩くことを目的とせず、自然の中で遊ぶことを意識させましょう。子どもは寄り道が大好きですよ!

親子登山でたくさんの思い出を作ろう!

親子で山歩き

出典:PIXTA

安全に山で過ごすポイントさえ抑えれば、初心者でも親子登山を楽しめます。自然の中でたくさんの発見をし、のびのびと過ごす経験は、子どもにとって特別な思い出となりますよ。難しく考えずに、まずは親子で山に足を運んでみてはいかがでしょうか。

【登山時の注意点】
・登山にはしっかりとした装備と充分なトレーニングをしたうえで入山してください。足首まである登山靴、厚手の靴下、雨具上下、防寒具、ヘッドランプ、帽子、ザック、速乾性の衣類、食料、水など。
・登山路も複数あり分岐も多くあるので地図・コンパスも必携。
・もしものためにも登山届と山岳保険を忘れずに! ・紹介したコースは、登山経験や体力、天候などによって難易度が変わります。あくまでも参考とし、ご自身の体力に合わせた無理のない計画を立てて登山を楽しんでください。

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