【パッキング】 どう詰める? 忘れ物はない?
すぐに使うものは上に、重いものは体に近いところになどの、パッキングの基本は、テント泊も小屋泊も同じ。ただし荷物が多くなる分、よく考えてパッキングしないと、テント場に着いた時に、バックパックの中身をひっくり返すことになります。
できるだけすばやくテントを設営するために、先に使うものが取り出しやすいよう、作業を逆算して荷物を詰めることを意識しましょう。
行動中、バックパックの一番上にあるのは、行動食とテント。天気が悪ければそこに雨具が加わります。
すぐに使わないテントが一番上というのを意外に思うかもしれませんが、テント場に着いたときに雨が降っていても、まずテントを張ってしまえば、他の荷物を濡らすことがありません。
とくに、絶対に濡らしたくないシュラフやマットは、テントが張れた後で最後に取り出すよう、詰めるときは最初にパッキングします。ザックカバーを使うだけでなく、防水パックに入れるなどの対策をしっかりしてからパッキングすることも必要です。
忘れ物をしないことがテント泊の絶対条件!
テント泊での忘れ物は、命にかかわるトラブルの原因になりかねません。チェックリストを作り、何度も確認をする習慣を付けましょう。
どんな装備も、山で初めて使うことがないように、必ず事前にチェックしておくことも重要。人から借りたりもらったりしたもの、中古品を購入した場合なども、破損などがないかを確認しておきましょう。
ダウンは、長期間保管しているとどうしてもロフトが減ってしまうので、パッキングする前に一度天日干しすることをおすすめします。
一度干しておけば、そのあとコンプレッションバッグに入れても、出したときの復元力が保たれます。このひと手間で睡眠の快適性に違いが出ますよ。
準備は万端? 不要なものがないかもチェックしてみて!
忘れ物をしないよう、足りないものがないようにすることも重要ですが、不要なものを減らすことも同じくらい重要。慣れないうちはどちらかといえば、不安で多く持ちすぎてしまう傾向があります。同じ用途のものが重複していないか、ひとつのものを多用途に使いまわせないかを考えましょう。
一度自分の定番が決まってしまえば、あとは季節や状況に合わせて部分的なカスタマイズをするだけで対応できます。よく考えて準備をし、使った後で振り返って次に生かす、これを繰り返すことで、テント泊の準備はどんどんスムーズになっていくはずです。