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テント泊登山はじめの一歩|計画編

はじめてのテント泊にあった計画とは?
テント泊のための道具を揃え、テントの設営や撤収、食事や水の準備や管理などをしっかりと学習し、それぞれのステップを踏んでしっかりと準備を整えたら、いよいよ本当のテント泊デビュー。これまでに学んだことを、トータルで実践する段階です。
「山ごはんは何を作ろう……」
「せっかくだから縦走で」
あれもこれもと思いがつのるところだとは思いますが、本番は練習ほどうまくいかないのが世の常。最初から欲張りすぎると、せっかくの初めてのテント泊が、苦い思い出になりかねません。計画を制するものがテント泊を制すといっても過言ではないのです。
はじめてのテント泊を計画するときに、押さえておきたいポイントは大きく6つ。

① 天候の安定しない時期を避ける


② まずは1泊2日からスタートする

③ 余裕のある山やコースを選ぶ

最初のうちは、行動量としてはちょっと物足りないくらいがちょうど。慣れない環境で充分に睡眠がとれないことなどもあるので、2日目も目いっぱいの行動予定を立てるのは避けるのが賢明です。
④ 登山口から近い、樹林帯のテント場を選ぶ

また、山頂に近くなるほど雨風や雷などの影響を受けやすく、岩質の地面でペグが刺さらなかったり、斜面や狭い場所にテントを張らなければならなかったりと、設営にもなにかとコツが必要になります。登山口に近い樹林帯のテント場なら、風の影響を受けにくく、下地も土で比較的平らな場所も多いため、初心者向きといえます。
⑤ 営業している山小屋のテント場を選ぶ

ただし、今は多くの山小屋が予約制をとっているため、急な食事や宿泊は難しい場合がほとんど。山小屋があるからと油断するのは禁物です。
⑥ 水の確保が手軽にできるところを選ぶ

自分で水場を探さなければならないところや、水場はあってもテント場から遠いところ、時期によっては普段水量が豊富な水場が枯れていることもあるので、事前にしっかりと調べておくことを忘れずに。
テント場でくつろぐ姿をイメージしながら、計画を立ててみよう!

今は山小屋だけでなく、テントサイトも予約が必要なところが多くあります。混みあうこともありますので、行きたい場所が決まったら早めに予約しておきましょう。
条件は同じでも、山やテント場によって雰囲気はまったく違い、それぞれに特徴や魅力があります。どんな所かを想像する時間も、テント泊の一部であり、それがまた楽しいところ。イメージを膨らませて、好みの場所を見つけてください。
平川ガイド
▼ワンポイントアドバイス
初めてのテント泊で一番大切なのは、楽しく過ごせたという成功体験。
充実した時間を過ごせた、心から楽しいと思えた、準備してきたことが生かせたという実感を得られることが、次のステップにつながり、もっとテント泊をしたいと思えるはずです。
できるだけ景色のいい、居心地のいいテント場を選んで、楽しい時間を過ごしてください。そうすれば山の楽しみもどんどん広がっていくと思いますよ。
初めてのテント泊で一番大切なのは、楽しく過ごせたという成功体験。
充実した時間を過ごせた、心から楽しいと思えた、準備してきたことが生かせたという実感を得られることが、次のステップにつながり、もっとテント泊をしたいと思えるはずです。
できるだけ景色のいい、居心地のいいテント場を選んで、楽しい時間を過ごしてください。そうすれば山の楽しみもどんどん広がっていくと思いますよ。
教えてくれた人|登山ガイド・平川陽一郎さん
