「近所にお住まいの年配の方が、この60年代に作られた『カドタ』というブランドのアイゼンを「勉強のために」と譲ってくれたんです。片方だけなんですけれどね、今でも使えますし、昔の人はこういう道具を使って山に登っていた訳で、どんだけ大変だったんだろうかと改めて感心しました。お店をやっていると、他にもいろいろな手助けや協力をいただけて、本当に感謝しています」
遠藤さんと話していると、言葉のひとつひとつからそのやさしさを感じられます。登山専門店のオヤジ的な威圧感は皆無。きっとお客さんも、またmaungaに来ようと思うに違いありません。
中古アウトドア用品店店主ならではのおすすめギア
最後に取材当日に店頭にあった道具の中から、おすすめを伺いました。
「今時、登山ではもっと軽量コンパクトなストーブが多くありますが、『コールマン』のピーク1のFEATHER400というストーブです。これは97年製。シンプルな構造で長く使えるもので、好んで使われている方がいらっしゃいます。
他には、昨日までいい感じのピッケルが5本くらいあったんですが、あっという間に売れちゃったんです。テントや寝袋も、よいものはすぐに売れてしまいますね。また女性用のウエアは、数が少ないということもありますが回転が早いです」
maungaでは販売だけでなく、買取りも行っていますよね。
「はい、店頭だけでなく、ダンボールに詰めた道具を宅配便で送っていただき、査定することも可能です。もし使わない山道具があれば、是非ご利用ください。詳細はお店のホームページを見てください」
筆者も道具を厳選して、なるべく多くを持たないようにしていますが、それでも少しずつ増えてしまいます。遠藤さんによると「タグも付いたままの未使用品が送られてくることもある」といいます。使わない山道具はmaungaを通して、使いたい方の元へと送るのが道具のためかもしれません。
来訪後記
道具は使ってこそ、道具。欲しかった山道具を安く買えるという利点ももちろんあります。でも、それに加えて、使わなくなった道具をお店に持ち込み、査定をしてもらいながら、遠藤さんと道具談義で盛り上がるのも、このお店の楽しみだと感じました! 実際、かなり前に使ったことのあるシグのファイヤージェットというストーブがあり、その話からいろいろな道具の話、そして登った山の話をして、フツーのアウトドアショップとはまったく違う時間を過ごせました。
【2nd hand outdoor gear store maunga(マウンガ)】
住所:東京都青梅市御岳本町359
TEL/Email:0428-74-9235 / info@maunga.jp
営業時間:9:00~19:00(平日)/8:00~19:00(土日祝日)
定休日:無休(休業のお知らせはHPに掲載)