中央アルプスはどこにある?
中央アルプスは、またの名を木曽山脈といい、長野県の南西部に位置している南北に連なる山脈です。最高峰は木曽駒ヶ岳の2,956mで、日本百名山に選定されています。
では、中央アルプスの魅力とは一体何でしょうか?その魅力と登山コースご紹介します!
中央アルプスの魅力①観光地としても人気の「千畳敷カール」
中央アルプスの魅力は、何といっても宝剣岳のダイナミックな岩峰と、季節によって表情を変える千畳敷カールです。ロープウェイに乗れば、気軽にこの風景を観られるということから、観光客にも人気の場所です、
ちなみに「カール」とは、氷河で削られたお椀形の地形のことを言います。また、千畳敷とは「畳を千畳広げたほどの広さ」という意味です。そのダイナミックさを表現した名前がつけられているのです。
1年を通じて駒ケ岳ロープウェイが運行しており、一気に標高2,600mの高山を訪れることができます。終点には「ホテル千畳敷」があり宿泊もできます。
駒ヶ岳ロープウェイ|公式サイト
では、1年を通じて楽しめる千畳敷カールの楽しみ方を紹介します。
春|残雪期には春スキーや登山を楽しむ人々が
例年は4月下旬から5月下旬まで、簡易的なTバーリフトが設置され、春スキーやスノーボードやバックカントリーを楽しむことができます。
夏|百花繚乱のお花畑を気持ちよく歩く
7~8月中旬は高山植物が咲き誇り、代表的な高山植物のシナノキンバイやコバイケイソウが群生します。カールには遊歩道が整備され、老若男女が楽しめる観光地となっています。
秋|激混み必至!名所だけに圧巻の紅葉
秋は、9月下旬から10月上旬が紅葉の見頃で、宝剣岳と紅葉が織り成す景色がすばらしいです。
冬|登山以外でもホテルステイで雪景色を満喫
冬の千畳敷カールは真っ白な雪に覆われ、一面銀世界になります。ロープウェイは通年営業しているので、日本一高所にある「千畳敷ホテル」に滞在しながら星空と雪景色を堪能できます。
中央アルプスの魅力②初級〜上級までがトライできる多彩な登山ルート
中央アルプスには、快適な稜線歩きができる登山コースがあります。初級から上級者向けまでの登山コースを紹介します。
【木曽駒ヶ岳】ー初級向けー
千畳敷カールから木曽駒ケ岳へのルートは、危険個所が特にないため、登山初級者向けです。駒ヶ岳ロープウェイを使えば、日帰りで行くこともできます。日本百名山のひとつでもあり、中央アルプスの最高峰でもある木曽駒ケ岳(2,956m)の頂からは、南アルプスや八ヶ岳、御嶽山など360度の大展望が広がります。
▼木曽駒ヶ岳の登山コース詳細はこちら
【三ノ沢岳】ー初・中級者向けー
三ノ沢岳(三沢岳)は、宝剣岳から南西方向にあるピラミッド型の山です。三ノ沢岳では、中央アルプスの固有種であるヒメウスユキソウ(コマウスユキソウ)などの高山植物も有名で、花を楽しみたい人にもおすすめです。
▼三ノ沢岳の登山コース詳細はこちら
【宝剣岳】ー中・上級者向けー
宝剣岳はロープウェイから降りて目の前にそびえる岩峰の山ですが、山頂付近は鎖場が続き中・上級者向けのルートです。岩稜帯を歩くため、落石や滑落の可能性もあり、ヘルメットの着用が推奨されています。山頂は狭いですが、大展望が広がります。
【千畳敷から空木岳への縦走コース】ー中・上級者向けー
千畳敷から宝剣岳に登り、空木岳へ縦走するコースです。展望がよく気持ちの良い尾根歩きができるのと、夏ならば高山植物が美しいです。空木岳山頂は、不思議な形の岩がゴロゴロしていて360度見渡すことができる気持ちのよい山です。宝剣岳同様、岩稜帯を安全に歩ける登山スキルが求められます。
▼空木岳の登山コース詳細はこちら
中央アルプスへ行ってみよう!
中央アルプスにある千畳敷カールは、宝剣岳のダイナミックな岩峰も見ごたえがありますが、季節ごとに映ろう自然も素晴らしく何度も訪れたくなる場所です。駒ケ岳ロープウェイに乗れば、一年を通して楽しむことができますので、ぜひ中央アルプスに行ってみてはいかがでしょう!