雲取山紅葉の見頃は?
日本百名山や新・花の百名山にも選ばれている標高2,017mの雲取山は、白岩山と妙法が岳を含めた三峰山の1つでもあります。雲取山は奥多摩・奥秩父の山間部にあるため登山行程が長く、山頂よりすぐ下にある雲取山荘に宿泊するかテント泊で登山するのが一般的。登山初心者からステップアップするのにはピッタリです。
雲取山の紅葉 見頃はいつ?
紅葉の色付きは10月上旬から中旬で、見頃は10月下旬から11月下旬。カラマツやカエデなどの樹木が鮮やかな黄色や赤に色を染め、訪れる登山者の目を楽しませます。
雲取山登山は様々なコース設定が可能
雲取山は東京都・埼玉県・山梨県の3県の境にあるため、さまざまな登山口・アクセス方法があります。
今回はアクセス良好で駐車場も完備されており、紅葉の時期には紅葉まつりも行われる【三峰ルート】の紅葉登山を紹介します。
登山道の最新情報を確認しよう!
自然災害などにより登山道や道路が通行止めなどになっている可能性もあります。出かける前に最新情報を確認し、ルートの通行の可否を調べて登山計画を立てましょう。
【1泊2日】カラマツが美しい!三峯神社から往復コース
1つ目に紹介するのは、三峯神社から雲取山山頂まで霧藻ヶ峰と白岩山の2つのピークを越えて行く往復コース。大半の登山道は樹林帯ですが、紅葉の時期には色彩豊かな秋の景色に変わります。三峯神社の鳥居をくぐった場所に登山届投入箱があるので、登山届を忘れずに。
最高点の標高: 1995 m
最低点の標高: 1048 m
累積標高(上り): 3406 m
累積標高(下り): -3406 m
- 【体力レベル】★★★☆☆
- 1泊2日
- コースタイム:9時間55分
- 【技術的難易度】★★☆☆☆
- ・登山装備が必要
・登山経験、地図読み能力があることが望ましい
三峯神社は、真っ赤なカエデや橙や金黄色に色付いたナラの木が素晴らしい紅葉の名所です。アップダウンが多い登山道は整備され、要所には道標もあります。また霧藻ヶ峰休憩所の手前と白岩小屋前にはトイレ、ベンチなどの休憩ポイントがいくつもあるので安心。
真っ赤に染まったカエデやアセビの紅葉や、黄金色のカラマツやブナやツガの黄葉など、登山道や稜線沿いは色鮮やかさに惹きつけられる魅力的な紅葉です。
稜線から山頂の展望はカラマツの紅葉が素晴らしく、そして開けた山頂は奥秩父連峰はもとより、南アルプス、浅間山、大菩薩、富士山、丹沢、奥武蔵まで見えます。
▼雲取山のコース詳細についてはこちらの記事をチェック!
【1泊2日】三峯神社~奥多摩へ歩くルートも人気
もう1つのおすすめルートは、三峯神社から奥多摩へ歩くルートです。雲取山荘でゆっくり過ごしたあとに雲取山山頂へ。山頂からのブナ坂まで開けた石尾根の紅葉も見事です。ゴールの堂所まで、紅葉の余韻が楽しめる人気のコース!
最高点の標高: 1995 m
最低点の標高: 552 m
累積標高(上り): 3630 m
累積標高(下り): -4140 m
- 【体力レベル】★★★☆☆
- 1泊2日
- コースタイム:9時間17分
- 【技術的難易度】★★☆☆☆
- ・登山装備が必要
・登山経験、地図読み能力があることが望ましい
山頂付近からヨモギノ頭を経てブナ坂周辺はカラマツの黄葉が見られ、橙に色付く杉や赤く彩るアセビなど、開放的な尾根と木漏れ日が差し込む樹林帯の紅葉のグラデーションを楽しめます。
山に囲まれた奥多摩湖は、言わずと知れた紅葉の名所。カエデ、ナラ、イチョウなど錦秋に彩られた紅葉が見られます。湖畔に映る雲取山や御前山の紅葉も、湖ならではの景色。
▼雲取山と一緒に奥多摩の紅葉も堪能!
▼1泊2日はちょっと…という人は三峯神社周辺のハイキングコース
三峰ルートへのアクセス情報
クルマの場合
・関越自動車道「花園」IC→国道140号線→皆野寄居バイパス経由で約2時間
・中央自動車道「甲府昭和」IC→国道140号線→雁坂トンネル経由で約2時間半
公共交通の場合
・「西武秩父」駅→三峯神社行き急行バス(約1時間30分)乗換。もしくは「御花畑」駅にて乗換→秩父鉄道「三峰口」駅下車→西武バス三峯神社行き乗車
・JR八高線「東飯能」駅→西武鉄道「西武秩父」駅にて三峯神社行き急行バス乗換。「御花畑」駅にて乗換→秩父鉄道「三峰口」駅→西武バス 三峯神社行き乗車
一緒に楽しみたい!雲取山周辺の紅葉スポット
雲取山周辺は山深くて自然が豊かな山域です。紅葉スポットがたくさんあり、秋は登山客や観光客で大変にぎわいます。下山後のドライブで車窓から見るのもよし、立ち寄って散策するのもよし。雲取山周辺の紅葉スポットで楽しんでみませんか?
三峯神社
三峯神社は3つの鳥居がつながった珍しい入口。名物の味噌田楽は、肌寒くなる紅葉の時期におすすめ。また10月下旬頃から約1ヶ月間、境内で「奥秩父大滝紅葉まつり」があります。日中のイベントから夜の神秘的な空間の紅葉のライトアップもあるので、要チェック!
※2022年度の「奥秩父大滝紅葉まつり」については、9/12現在まだ詳細が出ておりません。詳しくは奥秩父観光なびを確認ください。
金蔵落しの渓流
色鮮やかなモミジの紅葉で魅了する金蔵落としの渓流(大血川渓谷)。V字型の谷から上空に広がる紅葉は見事です。ここより車で10分のところに大血川観光釣場があり、貸竿で渓流釣りや食事もできます。大自然の中でゆっくり過ごせる穴場は必見。
秩父観光なび
雁坂トンネル周辺の紅葉
山梨方面から来る時に多くの人が使う雁坂トンネル。このトンネル周辺の紅葉も絶景です!豆焼橋歩道からの眺望がおすすめ。まるで紅葉の中を空中散歩しているかのようです。また雁坂トンネルは有料道路なので、トンネルを通過する際はバイクか車でお越しください。
下山した後は温泉でリラックス
下山後の体はむくんだり、足が疲れて重くなっているのを実感する人が多いのではないでしょうか。特に登山靴を脱ぐと、足の解放感が気持ちいいですよね。そこで、下山した後に立ち寄れるおすすめの温泉施設を紹介します。
三峯神社興雲閣 三峯神の湯
三峯神社興雲閣は三峯神社の境内にある宿泊施設です。温泉は、筋肉痛緩和と美肌効果の効能がある大滝温泉三峯神の湯。登山も観光も楽しめる絶好の場所で、連泊を満喫できます。
※現在、日帰り入浴営業休止中
大滝温泉 遊湯館
道の駅大滝温泉に併設されている遊湯館。温泉からは荒川と対岸の森林が見え、疲れを取りながら目も楽しめます。温泉のあとは、道の駅施設内で奥秩父の魅力に触れてみましょう。
奥多摩温泉 もえぎの湯
多摩川沿いにあるもえぎの湯は源泉が奥多摩温泉100%で、露天風呂、内風呂、足湯もある日帰り温泉施設。夕方は駐車場と温泉も込みやすいので、早めの利用がおすすめです。
もえぎの湯|公式サイト
▼奥多摩周辺には他にもたくさんの温泉が
秋はすぐそこ!雲取山と周辺の紅葉で秋景色を堪能
三峯神社からのコースは。雲取山の紅葉の見どころがたくさん。樹林帯と稜線歩きで紅葉を見る角度が変わり、雲取山のさまざまな表情を楽しめます。雲取山や周辺の温泉や紅葉スポットは、今秋の思い出として素敵な時間を過ごせますよ!