木村さん:「そうですね~。登山用のリュックの事を「ザック」と呼ぶんですが、ザックが絶対ないとダメ!とは正直言えません。実際、ハイキングや高尾山のような軽登山では使っている人たくさんいますよね。ただ、できれば登山用のザックを使ってもらったほうがいいかな、と私は思います。
編J:「Sさんだけじゃなく…木村さんまでも…。登山用と街用って何がそんなに違うんですか?」
木村さん:「細かく見ていくと色々違うのですが…ざっくり言うと登山用には「より登山が快適になるための機能」がたくさんついています。ただ機能に関してはザックの中でもモデルによって異なってくるので、今回は「形」の違いに注目して説明しますね。」
街用ザックとの違い①:【雨蓋】雨対策もバッチリ!
木村さん:「一般的にザック(リュック)には、開口部がファスナーのタイプと、開口部が巾着型で上に雨蓋というものがついているタイプのザックがあります。この雨蓋は、ザックの中に雨が入るのを防ぐ役割をしてくれます。」
木村さん:「雨蓋がないと、このファスナー部分から雨が入ってきてしまうんですね。デイパックと呼ばれるような普段使い向きのリュックは、開口部がファスナーになっているタイプが多く、登山用のザックは雨蓋がついているタイプが多いです。」
編J:「雨蓋は絶対ないとダメですか?」
木村さん:「絶対ないとダメ!というわけではないですね。ただ雨蓋がついていると少しの雨であればザック内への雨の侵入は防げるので、ついている方がおすすめです。」
レインカバーはどっちのタイプでも必ず必要!
木村さん:「雨がたくさん降ってきた時、ザックを雨から守る”レインカバー”も登山には必要な道具なのですが、登山用には付属しているザックが多いのも特徴。レインカバー専用の収納場所もついていたりしますよ。逆に、街用リュックにはレインカバーがついていないため、別途購入する必要があります。」
編J:「街用を使う場合、レインカバー買わないとまずいですか?」
木村さん:「そうですね。ザックは雨に強そうな素材に見えますが防水ではないので、レインカバーはあった方がいいですよ。」
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街用ザックとの違い②:【ベルト】重さによる体への負担を軽減
木村さん:「街用と登山用で大きく違うのが『ベルト』です。ザックにはさまざまなベルトがあるので、順番に説明していきますね。」
【1】ウエストベルト:ザックは”腰”で背負う!
木村さん:「登山では水や食料、レインウェアや救急セットなど、さまざまな道具を持って歩きます。歩く距離が長くなればなるほど、水の量が増えたりと重さは重くなってきますね。そんな時に大切なのがこの「ウエストベルト」。腰の位置で固定して使います。」
木村さん:「登山用ザックのウエストベルトにはパッドがついていたりとしっかりしているものが多いですが、街用ザックにはウエストベルトがついていない、もしくはついていても細い紐だけがついているものが多いです。」
編J:「ウエストベルト…?でも苦しそうだし使い方わからないので別になくてもいいのでは…。」