レインカバー持った?
登山用のザックと同じくらい、準備を忘れてはいけないのがザックのレインカバー。もともとザックについてるモデルも数多く発売されていますが、レインカバーが付属していないザックをお持ちなら確実に一緒に揃えておきましょう!
え~…でも、レインカバーって必須?
でも、一見レインカバーって『必須装備』ではないように思ってしまいませんか? 「日帰りだし、そんなに標高の高い山じゃないし…」「今日は絶対晴れだからいらないよね?」と考えてしまいがち。でも、標高が低くても高くても、私たちが行くところは山です。
山はその形状から、湿った空気が頂上に向けて集まり雲を作ります(上昇気流)。特にいくつもの山がつらなったところでは、地形が複雑なため上昇気流・下降気流を何度も繰り返す傾向にあるのです。これが、山で雨が降ったり止んだりコロコロ天気が変わる仕組みです。山の天気は平地のものとは違います!
ザックは防水じゃない
さらに、縫い目に防水のシーム処理がされているモデルを覗いて、ほとんどの登山用ザックは防水ではありません。「生地が丈夫なナイロンだから、小雨くらいなら平気じゃん!」という方、確かにそれも一理あります。
しかし、そもそも生地が防水ではないので少しの間雨に打たれると、中に滲みます。また、みなさんはザックにこまめに撥水処理をしていますか? 表面の撥水機能が落ちた生地は、すぐに水が滲みますよ! そうなると、中の物が濡れるのも時間の問題です。
つまり、何が起こるかわからないからレインカバーは必須!
今まで突然雨に降られてこなかった人はピンとこないかもしれません。しかし、山と呼ばれている場所へ行く以上は天気が急変する可能性は十分にあります。そんな時に限って「持ってきてない!」というのはちょっとナンセンス。自分が使っているザックに合うレインカバーをしっかり準備しておきましょう。
現在はくもり、雨が降るか降らないか微妙…そんな時、登山を決行する人も少なくありません。そうであれば余計に必要です。また、「梅雨時期も天気次第で山に行きたい」「標高の高い山に行きたい」「数日かけて縦走したい」そんな人はもちろん、言うまでもなく必須アイテムです!
レインカバーを選ぶときの3つのポイント
『かぶせるだけ』のタイプは×
中には安価なもので、ザックにただかぶせるだけのものもあります。しかしご飯を食べたりして荷物の容量が減ると、その分ザックのマチも減るためカバーがうまく引っかかってくれなくなり、風で飛ばされちゃうかも! そうならないよう、後ろにベルトがついていたり、ザックに固定するようなシステムのものを選んだほうが◎。
ザックのメーカーとバラバラでもOK
ザックのメーカーと必ずカバーを揃える必要はありません。大事なのはそのザックの容量・大きさに対応したカバーかどうかです。気になる人は「揃えたい!」という方もいますが、特に決まりがあるわけではないので選択肢の中から気になったものを選びましょう。
厚さはどう選ぶの?
レインカバーの中には、薄手のもの・ぶ厚めのものがあります。薄手のものは軽量ですが、その分ザックが透けたり、地厚のものに比べて擦れに弱いという点も。日帰りハイキングやなるべく荷物を軽量にしたいウルトラライト志向の方は薄手のもの、岩稜帯の山へ行く人や数日間縦走をする人は地厚のものを検討するとよいでしょう。
おすすめの登山ザック用レインカバー7つ
レインカバーの固定方法をチェック!
レインカバーの固定方法は、蒸気写真のようにザックの背面にぐるっと固定するケースが多く採用されています。その他にも、ザックの雨蓋部分にフックで固定するようなタイプもあり、いずれも風に飛ばされないよう工夫されている点がポイントです。
ミレー レインカバー
ザックにフィットさせるコンプレッションストラップが付随したレインカバー。軽量で強度の高いシルナイロンを採用しています。
カリマー サックマック レインカバー
190デニールとしっかりぶ厚めで丈夫なレインカバー。長期縦走や岩稜帯にぴったりです。ベルクロとドローコードでザックに固定するタイプです。
ザ・ノース・フェイス スタンダードレインカバー
背面にドローコード、固定用ストラップが備わっています。収納用のフック付きポーチにしまえます。
オスプレー ULレインカバー
40デニールと、かなり薄手で軽量なレインカバー。目を凝らすと少しザックが透ける程度です。バックルでザックに固定できます。
シートゥーサミット ウルトラSILパックカバー
30デニールで、上記のオスプレーよりさらに薄く軽量なレインカバーです。ウルトラライト志向の方におすすめの1品。
イスカ ウルトラライトパックカバー
背面ベルトとフックで固定するタイプ。こちらも30デニールの超軽量なコーデュラナイロンを採用しています。非常にコンパクトになるのが魅力のアイテム。
イスカ パックカバー
こちらは同じイスカでも、70デニールと少し太めの糸を使用しているため丈夫なタイプ。強力なワニクリップ、80・100Lの大容量モデルは背面に固定用テープが付属しているためしっかりザックと固定できます。