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登山入門|ステップ③:山に持っていくリュック、登山用じゃないとダメ?(3ページ目)

重さが肩にかかる

撮影:YAMAHACK編集部

木村さん:「ザックに荷物を入れると、全て下に向けて重さがかかるので、ザックが重くなればなるほど肩紐が食い込んできます。それを軽減するのが、ウエストベルトの役割!肩だけでなく腰でも支える事で、肩への負担を軽くします。登山をする時にはこのベルトがとっても重要!」

編J:「なるほど…。たしかにウエストベルトを付けると、下に沈む感じがあまりありませんね。」

ウエストベルトのポケット

撮影:YAMAHACK編集部

木村さん:「他にも、ウエストベルトにはポケットがついている物も多く、携帯電話や小物を入れるのに便利ですよ。」

編J:「ほんとだ!このポケットは登山用ザックには全部ついているんですか?」

木村さん:「このポケットは、登山用でも付いている物と付いていない物がありますよ。軽さを重視したザックにはついていないことが多いですね。必須な訳ではなくあくまでも便利機能の一つです。」

編J:「でも携帯はパンツのポケットに入れるので、付いてなくても大丈夫ですよ~。」
足があげにくい

撮影:YAMAHACK編集部

木村さん:「初心者の方はできるだけパンツのポケットには物を入れないことをおすすめします。」

編J:「え、何でですか?落とすからですか?」

木村さん:「パンツのポケットに物を入れたままウエストベルトを付けます。その状態で足をあげようとすると、ウエストベルトが小物にあたって足があげにくいんです。特に登りの時は歩くのに邪魔になってしまうので、パンツのポケットには入れずにウエストベルトのポケットやサコッシュなどに入れたほうがいいですね。」

【2】肩ベルト:クッション性のあるベルトで痛みを軽減

ザックの紐が痛い

撮影:YAMAHACK編集部

木村さん:「さっきもお話したように、ザックが重くなればなるほど、肩紐が肩に食い込んでしまいます。そのため、登山用ザックのショルダーハーネスと呼ばれる肩ベルトは、クッション性のあるベルトになっています。」

編J:「厚くないとそんなに痛くなるんですか?」
指が痛い

撮影:YAMAHACK編集部
木村さん:「厚手のウェアを着ている時はまだいいのですが、Tシャツだけで登る暑い時期などはさらに痛くなってしまいます。イメージは…例えばスーパーで5kgのお米を入れたビニール袋を持つと、薄いビニールが指に食い込んで痛くないですか?持ち手にクッションあったらいいですよね。肩ベルトもそれと同様に、クッションがあると負担が緩和されますよ。」

【3】コンプレッションベルト:荷物の量に合わせてサイズを調整!

コンプレッションベルト

撮影:YAMAHACK編集部

木村さん:「あとはコンプレッションベルトと呼ばれるザックの横についているベルトも、街用リュックにはあまりない機能。荷物が少ない時にこのベルトを引っ張る事でザックを小さくし、中の荷物が動かないよう固定できるんです。」

編J:「固定?別に割れ物持っていかないので、動いても問題ないように思うのですが…?」

木村さん:「ザックに余裕があると、荷物が一か所に集中するため重心が下に下がってしまうんです。重心が下がると、肩に負担が大きくなりますよね。また、ザックは大きければ大きいほどグラつきやすいので、出来るだけコンパクトにしたほうが歩きやすさにもつながります。」

編J:「へーーー。それは全然考えたことありませんでした。たしかに動かない方が歩きやすいですね!」

街用ザックとの違い③:身長や性別に合わせたサイズ展開

ザックのサイズ展開

撮影:YAMAHACK編集部

木村さん:「ザックにはできるだけ体にフィットするよう、同じモデルの中でもS/M/Lなどのサイズやメンズ・レディースがあったりと、サイズ展開が豊富です。
色味が違ったりするので女性でメンズモデルを希望する方も多いのですが、女性と男性では体つきが違うので、できるだけ男性の方はメンズモデル、女性の方はレディースモデルを選ぶ事をおすすめします。」

編J:「たしかに!メンズモデルの色の方が私は好きなので、メンズを選んでしまいそう…。具体的にどこが違うのですか?」

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