④お気に入りのレインウエアを山で着られる

「登山で必須といわれているレインウエアを買ったものの、主に晴れ予報の日に出かけるため出番がない」という人もいるのでは? お気に入りのレインウエアを身に着ければ、雨の日でも気持ちは晴れやかになります。
そして、自分のレインウエアや登山靴の性能を雨の中で確認することも、いざという時のために大切。レインウェアを着ると蒸し暑さや動きが制限されるのを実感します。また、フードを被ると視界も音も遮られてしまうので、歩きづらさを感じるかもしれません。こうして雨の中での登山経験値を上げることは、次の登山で悪天候に出会ったときの練習にもなります。
【こんなところに気をつけて】
体の濡れが続くと体温が奪われ、低体温症になる危険性があります。そのため、レインウエアを含めウエアは天気や気温に合ったものを慎重に選びましょう。また、意外と手が冷えるので防水のグローブもあると便利。さらに、雨や泥除けにゲイターを着用すれば足元をドライに保つことができ、雨の侵入や冷えに悩まされることが少なくなります。
⑤雨の日登山の技術が身につく
通常、晴れの日に登山をしている場合、雨に振られた経験が少なかったりします。しかし、晴れ予報の日に登山に出掛けても、急な天候の変化で雨に降られることは多々あります。そんな時に、雨の日に山を歩くを経験しておけば落ち着いて対応ができるはず。雨の登山道の歩き方から食事や休憩をどのように取ったら良いか、ザックや荷物を防水することの必要性など、雨ならではの技術を身をもって学べます。
【こんなところに気をつけて】
雨の中での登山では思っている以上に体力を消耗します。 飲み物や行動食はレインカバーを外したり、ザックをおろさなくても補給できる、取り出しやすい場所に工夫してパッキングしましょう。
雨の日登山において最も大切なことは、あくまで無理せず、危険を感じたらすぐ引き返すことです。大雨や雷などの場合には登山を中止しましょう。また、雨は弱くても、何日も雨が続いている場合は地盤が緩んでいる可能性があります。こういった日も登山は避けるべき。こうした判断を含め、はじめての雨の日登山は経験者と一緒にいくのがベストです。
発見の宝庫! 雨の登山を楽しもう!
雨の登山は晴れの日とは全く違う魅力があります。しっとりとした森をゆっくりと歩けば新しい発見があるでしょう。普段、登り慣れている山でも新鮮に感じるはずです。「降られた~!」とがっかりせず、登山経験値を上げるためには必要な練習だと思って、慎重にゆっくり、雨を楽しんでみるのはいかがでしょうか?