【鎖場に挑戦!】押さえておきたいポイント5つ
斜度の高い鎖場の登り下りには、通常の登山道歩きに加えて気をつけるべきポイントがいくつかあります。ポイントを抑えて、ゆずり合いながら楽しみましょう。
①まずは安全確認!
まずは確実に安全確認を。1本の鎖に対して1人ずつ取り付くのが基本です。前の人が登り・下り切るまで待ちましょう。対向者が来ている場合はどちらが先に取り付くかコミュニケーションを。また、小物やストックなど引っかかりやすいものはあらかじめザックの中にしまいましょう。
②岩をしっかり掴む!
岩場を行くときは手で岩をしっかり掴みましょう。この際、素手で掴んだ方が感覚が取りやすい方もいれば、痛みやケガの予防のためグローブを着用する方もいます。個人によって好みが分かれるところなので、ご自分に合う方でOK。グローブはグリップ力が高く、滑りにくいものを選びましょう。
③3点確保(3点支持)が基本!
三点支持が岩場を登る際の基本姿勢です。ちょうどハシゴを登るような感覚で、四肢のうち三肢は常に身体を支えている状態を保ちながら一歩ずつ進みましょう。特に足場は滑落防止にもとても重要。岩に対して垂直に足を置き、登山靴のグリップ力を使ってしっかり支えましょう。
④鎖に頼り過ぎないで!
鎖場は鎖を掴んで腕の力で登るようなイメージを持っている方もいるかも知れませんが、これは違います。鎖はバランスを崩してしまった際に立て直すための補助的な手すりのようなもの。腕の力にはあまり頼らず、脚の力で身体を押し上げていくようなイメージで登りましょう。
⑤下りも確実に安全な足場を確保!
下りの際も三点支持が基本姿勢です。初めの一歩はしゃがむような姿勢を取って足場を探し、安定したことを確認してから二歩目を下ろします。重力に任せてズルズルと下りるのではなく、登りと同じように脚でしっかりと支えながら下りましょう。
鎖場に挑戦して経験値アップ!
まるでアスレチックのような岩場。何度か行くと自分の楽な体勢が身についてきますし、脚で支えることの重要性もわかってきます。鎖場のような場所を経験しておくと大き目の岩にも難なく対応できるようになるので、普段の登山道歩きも楽になりますよ。興味はあるけれど、まだ鎖場のある山に行けていないという方も一度挑戦してみてはいかがでしょう。