「今度はあの山に挑戦してみたい!」

そんな時ボルダリング(クライミング)の技術を身に着けていれば、それらの場面をうまくこなせることがあるんです。今回は、編集部スタッフの実体験を交えてお話したいと思います。
実際に山で思った「ボルダリングやっててよかった!」

「私、赤岳に行ってみたい!」登山好きな友人のひとこと

スタッフK:大丈夫?かなり急なところもあるし、岩場歩きが続くよ?
友人:岩稜帯歩きは、立山とか、一応いくつかトレーニングしたから大丈夫! 憧れの山だったから、今年こそ行ってみたいんだよね~。
との事。それならば、と2人で赤岳へ向かったのです。

しかし、登山道で…

それこそ本気で怖がっているトーンではありませんでしたが腰が引けており、恐る恐る歩く場面がちらほら。
この時、スタッフKは思ったのです。
「ボルダリングやっててよかった~!」と。

でも、「どうすれば楽に通過できるか」を体が判断できるようになれば、緊張を強いられていた場面でも、きっと気持ちが軽くなります。
でもボルダリングって、力のない自分には無理無理!
「ボルダリング」と聞くと、ばーん!と飛んだり、筋骨隆々とした人がパワーを振るうスポーツで、「自分には無理、縁がない!」と思っている方もいるのではないでしょうか。一見、登山とはまったく別のアクティビティにも思えます。しかし、ボルダリング・クライミングは限られた支点を使って体のベストポジションを探すスポーツです。そのため、バランス感覚が磨かれるスポーツでもあります。それがどのように登山に活かせるのか?
具体的に3つのシチュエーションを見ていきましょう。
①足置きがうまくなる
ボルダリングでは、腕の力に頼りすぎないよう足の踏ん張りも重要です。小さいホールドにつま先を乗せて支えることもしばしば。このとき、片方の足からもう片方の足へ、体の体重(重心)を移動してバランスを取ります。この「重心移動」がスムーズにできると足使いが上手になるので、下りの際などには活躍する技術です。
②狭い道や急斜面でバランスを取るのがうまくなる


③鎖場が平気になる

登山にクライミング技術はつきもの
実際に一緒に赤岳へ行った友人にボルダリングを勧めて、今では本人はそのゲーム性にハマりボルダリングを楽しんでいます。何か変わったか、と聞くと「力の入れ方がわかるようになったし、怖いところは腰が引けてたけど、腰をグッと入れて足で立てるようになった!」と言っていました。不整地でバランスを取ろうとするのは、登山もボルダリングも同じ。必ず役に立つ感覚なので、なかなか手が出なかった山好きの方! だまされたと思って、ボルダリングを始めてみてはいかがでしょうか?