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登山ヘルメットはどれがおすすめ? メーカー別人気モデル特集

登山ヘルメットはどれがおすすめ? メーカー別人気モデル特集

「登山ヘルメットってどこで必要なの?」「なにを基準に選べばいいの?」そんな疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

登山ヘルメットは、滑落や転倒、人工落石など予期せぬ事故から頭部を守る大切なギア。正しく選び、着用することが大切です。

今回は近年の山岳遭難のデータを参考に、ヘルメットの必要性や着用すべき場所について解説。さらに登山用ヘルメットの選び方や、人気ブランドを中心におすすめモデルも紹介します。

持ち運び方やメンテナンス方法、買い替えのタイミングなど、知っておくべき基礎知識もまるっと解説しますので、この記事で登山用ヘルメットの理解を深めてみてください!

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アイキャッチ画像:撮影:YAMAHACK編集部

ヘルメットが必要なのは「着用奨励山域」だけではない!

下の円グラフは、令和5年の夏期(7~8月)における山岳遭難者の態様を表したものです。

作成:YAMA HACK編集部(参考データ 警視庁生活安全局生活安全企画課「令和5年夏季における山岳遭難の概状」

データでみると、<滑落・転倒>を合わせた割合は山岳遭難全体の4割近くを占めており、<道迷い>よりも多い結果となっています。

全国で山岳遭難発生件数が最も多い、長野県山岳遭難防止対策協会によると、「転落や滑落、落石等による遭難者の、4人に1人は頭部を負傷していた」とのこと。

転倒や滑落を完全に防ぐのは難しい、一方で、ヘルメットを着用していたおかげで命を取り留めた事例もあります。

ヘルメットを着用すべき場所は?

不帰の嶮
撮影:YAMA HACK編集部(唐松岳からみる不帰の嶮)

参考の1つとなるのが、長野県が出している山岳ヘルメット着用奨励山域」です。
長野県内で、とくに滑落、転落、転倒事故の多い山域や、常時観測火山域が指定されています。

北穂高岳や涸沢岳、甲斐駒ヶ岳など、危険度の高い山が一覧でわかるため、参考にするとよいでしょう。

山域名指定する山域
北アルプス南部(無雪期)【岩稜帯】槍・穂高連峰のうち、北穂高岳から涸沢岳、屏風岩、前穂高岳(北尾根から吊尾根)一帯、西穂高岳から奥穂高岳、北穂高岳から南岳(大キレット)、槍ヶ岳北鎌尾根・東鎌尾根の区域
【活火山】焼岳、乗鞍岳
北アルプス北部
(無雪期)
【岩稜帯】不帰の嶮周辺、八峰キレット周辺
南アルプス(無雪期)【岩稜帯】甲斐駒ケ岳、鋸岳
中央アルプス(無雪期)【岩稜帯】宝剣岳
その他(無雪期)【岩稜帯】戸隠山、西岳(戸隠連峰)
【活火山】御嶽山、浅間山
◎積雪期滑落、転落、落石等の危険のあるすべての山域(雪山登山、バックカントリーを問わない)

引用:長野県 山岳ヘルメット着用奨励山域について

誤解してはいけないのは、指定されていない山域はヘルメット不要ではない、ということ。
指定されている山域は、破線ルート(難路)やバリエーションルート(一般登山道でない熟達者向けルート)を含む、「滑落が即座に致命傷に繋がる山域」に限定されています。

赤岳
出典:PIXTA(山岳ヘルメット着用奨励山域外の八ヶ岳)

長野県でも、滑落事故の多い八ヶ岳は指定されておらず、剱岳(富山県)、八海山(新潟県)、妙義山(群馬県)など、長野県以外の山域は含まれていません。

あくまでも長野県の山に行く場合だけ参考にするとよいでしょう。

落石や転倒・滑落のリスクが高い場所で被るべし

北穂高岳直下のガレ場
出典:PIXTA(北穂高岳直下のガレ場)

ヘルメットを被る目的は、落石や転倒・転落した際の頭部保護です。

とくに岩場や鎖場のある<岩稜帯>は、落石や滑落が発生しやすい場所になります。
また岩屑が積み重なったガレ場の登山道も、浮石が多く、誰かが不注意で引き起こした落石が頭上に降ってくる可能性もあります。
そうした落石や転倒・滑落の危険性が高い場所では、必ずヘルメットを被りましょう。

とはいえ、ヘルメットは常に被るものではありません。
とくに夏場は汗による不快感などで、注意力や集中力が途切れやすくなります。
危険性が低い場所では、ヘルメットを外してリラックス。危険な場所ではヘルメットを着用し、気を引き締めましょう。

登山用ヘルメットの選び方5ステップ

ヘルメットは自分にあったものを選ぶことが大切ですが、各メーカーからたくさんの種類が販売されていて選ぶのも簡単ではありません。ここからはヘルメットの選び方を5つのステップで解説します!

①サイズ|頭にフィットするか

サイズが合わないヘルメット
撮影:YAMA HACK編集部(アイコン:イラストAC)

一番重要なのが「頭にフィットするかどうか」です。

頭に合わないヘルメットを着用していると、頭痛やストレスの原因、集中力も散漫になりやすく、転倒や滑落などの危険性が高まります。
また安全性の観点でも、しっかり着用できていないと衝撃を上手く吸収できず、頭部を守れなくなる場合も……。

そこで大切なのが「お店で実物を着用すること」です。正しく被り、自分の頭に合うか確かめるようにしましょう。

日本人の骨格にあわせてデザインされたモデルも!

グリベルのジャパンフィット
撮影:YAMAHACK編集部(グリベルのJAPAN FI規格のヘルメット)

日本人と西洋人では骨格の形状が大きく異なります。
そのため海外メーカーの中には、日本人の骨格にあわせて作られたモデルも展開。日本人なら誰にでもフィットするわけではないため、必ずお店で試着しましょう。

女性向けモデルもあり!

また、女性向けヘルメットを展開しているメーカーもあります。
髪を束ねても装着しやすいよう工夫されていたり、サイズも小さめに設計されています。

女性だからとといって必ずしもレディースモデルを選ぶ必要はありません。自分の頭に合うサイズであるかが重要です。

フィット感の調節機能もチェック

ヘルメットのサイズ調整
撮影:YAMA HACK編集部

ヘルメットのフィット感を調節する機能は、各メーカー・モデルごとに異なります。
メジャーなのは、片手で操作できる「ダイヤル式」や、ストラップの調整が素早くできる「ラチェット式アジャスター」などです。

初心者の方には調整しやすいダイヤル式がおすすめ
ですが、調節のしやすさも個人の好みで分かれるため、お店で試着するとよいでしょう。

②素材と構造|堅牢タイプ or 軽量タイプ

ハードシェル構造とインモールド構造のヘルメット比較
提供:モンベル(加工:YAMA HACK編集部)

ヘルメットの基本構造として、主にアウターシェル(外殻)、ライナー(インナーシェル)、顎ひもの3要素があります。

シェルやライナー構造や使われている素材により、ヘルメットの特徴が<堅牢タイプ>か<軽量タイプ>に分かれます。

両タイプとも耐衝撃性などの保護性能は十分にあるため、登山用途であれば<堅牢タイプ><軽量タイプ>どちらでもOK。
各タイプともそれぞれ強みと弱みがあるため、詳しく見ていきましょう。

シェルやライナーの素材も知っておこう!

各タイプの特徴をみる前に、ヘルメットの素材を知っておきましょう。
各部位ごとに採用されている主な素材は下記のとおりです。

【アウターシェル】 素材:ABS樹脂、PC樹脂ポリカーボネート

・堅牢で、衝撃に強いプラスチック素材
・ABS樹脂よりも、ポリカーボネートのほうが耐衝撃性が高い

【ライナー】 素材:EPS(発泡スチロール)、EPP(発泡ポリプロピレン)

・頭部に伝わる衝撃を緩和する素材
・EPPはEPSよりも少し硬く、軽量で弾力性に優れている

<堅牢タイプ>は丈夫でタフ、求めやすい価格で安心

ハードシェル構造のヘルメット
撮影:YAMA HACK編集部(ハードシェル構造のモデル)

強度の高いプラスチック素材「ABS樹脂」などをアウターシェルを採用した、より丈夫で頑丈なタイプ

ヘルメット内側の頭頂部には、衝撃吸収と貫通から保護するEPPやEPSフォームをはめ込んでいる場合が多いです。
メーカーによって定義や呼び方は異なりますが、「ハードシェル」「ハイブリッド」とも呼ばれます。

価格は1万円以下で購入できるものがほとんど。着用時間が短い、使用頻度が少ないなど、はじめてヘルメットを購入する人におすすめです。

弱点は重量があることと、通気性がいまいちな点。<軽量タイプ>は200g前後に対して<堅牢タイプ>は300g以上のモデルが多いです。通気口(ベンチレーション)は小さめで数も小さいため、夏場は蒸れやすくなります。

<堅牢タイプ>の特徴

  • 硬く丈夫で、傷がつきにくい
  • 1万円以下で購入できるモデルが多い
  • 通気口が少なく、夏場は蒸れやすい
  • 軽量タイプと比べると重い

<軽量タイプ>は通気性にも優れ、夏登山や長時間の山行にピッタリ

インモールド構造のヘルメット
撮影:YAMA HACK編集部(インモールド構造のモデル)

主に「ハイブリッド」や「インモールド」と呼ばれる構造を採用し、重さが200g前後と軽量なタイプ。構造も少し異なりますが、どちらも軽量性と耐久性のバランスを重視したつくりとなっています。

  • 【ハイブリッド】
  • 衝撃を吸収するEPPやEPSライナーが頭部全体を覆い、頭頂部にABS樹脂製などのアウターシェルを組み合わせた構造

【インモールド】
衝撃を吸収するEPPおよびEPSライナーと、アウターシェルを共成形した構造。頭全体を覆うアウターシェルは、薄くて丈夫なポリカーボネート製が多い

また軽さだけでなく、通気性に優れている点も魅力。ベンチレーション(通気口)の数も大きさもあり、夏山でも蒸れにくく快適です。
通気口の数や大きさはモデルによって異なるため、製品を比べる際はチェックしておくと良いでしょう。

弱点としては、摩耗などで傷がつきやすいことと、<堅牢タイプ>より価格が高いところ。
耐久性が低いわけではありませんが、木の枝に引っ掛けたり岩の突出部にぶつけたりすると、<堅牢タイプ>と比べて傷になったり凹むリスクが高くなります。
また価格も1万円以上するものが多く、堅牢タイプより高めの価格設定になっています。

<軽量タイプ>の特徴

  • 200g前後と軽量。なかには200gを切るモデルもある
  • ベンチレーション(通気口)が大きく、通気性に優れている
  • 1万円以上する製品が多い
  • 摩耗などで傷がつきやすい

③安全基準|ENCE規格とUIAA規格

ヘルメットの安全規格
撮影:YAMA HACK編集部

安全性の基準として、外部からの認証を受けているかどうかが一つの参考になります。中でもENCE規格やUIAA規格といった国際規格は世界でも一般的な規格なため、認証を持っていると安心です。

登山・クライミング専門店で売られているのは、この安全基準をクリアしている製品が大半だと思われるので、あまり気にする必要はないでしょう。

④インナーパット|汗ムレを軽減

ヘルメットのインナーパット
撮影:YAMA HACK編集部

通気口の数や大きさだけでなく、インナーパットの有無もチェックしましょう。ヘルメット内側の頭頂部にインナーパットがあることで、汗ムレを軽減してくれます。取り外し可能なタイプだと洗濯や交換もできるため、衛生的にも安心です。

汗が目に入るのを防ぐ汗止め対策としては、インナーパットの有無にかかわらず、頭に手ぬぐいを巻いたりネックゲイターを着用したりするのも手です。

⑤ヘッドライト|装着のしやすさ

ヘルメットライトをとめる爪
撮影:YAMA HACK編集部

登山向けのヘルメットであれば、大半の製品はヘッドライトを装着できると思います。

装着方法はシンプルで、ヘルメットの上からヘッドライトのバンドを通して固定するだけ。ヘッドライトがズレ落ちてこないように、ヘルメットの前後側面にはバンドを挟める爪やグリップがついています。

装着のしやすさは個人的な感覚によるところが大きいので、ヘルメットを試着する際に合わせてチェックしておくと安心です。

登山用おすすめのヘルメット18モデル

信頼と実績のある人気ブランドを中心に、登山向きのヘルメットを<堅牢タイプ><軽量タイプ>に分けて紹介します。
もちろん両タイプとも安全基準の規格をクリアしており、耐衝撃性などの保護性能も十分満たしています。どのモデルを試着しようか、ヘルメット選びの参考に活用してください。

堅牢タイプの7モデル

アウターシェルに耐衝撃性に優れたABS樹脂などを使った、ハードシェル(ハイブリッド)構造のヘルメットをピックアップしました。

モンベル アルパインヘルメット

タイプ ハードシェル
素材 アウターシェル:ABS樹脂
インナーシェル:発泡ポリスチレン
インナーパッド:ポリエステル
重量 305g
カラー ネイビー(NV)、オレンジ(OGRD)、ホワイト(WT)
サイズ 54-62cm
取得安全基準 CE EN 12492

アジアンフィットデザインを採用したフィット感の高いモデル

ABS樹脂を使用した堅牢なハードシェルタイプのヘルメット。堅牢で幅広い用途で使えつつも手頃な価格に抑えられており、初めてのヘルメットとしてもおすすめです。

ブラックダイヤモンド ハーフドーム(S/M)

タイプ ハードシェル
素材 ポリカーボネイトシェル
EPSフォーム
重量 S/M=330g
カラー BDオレンジ、デニム、レイン、ストレート
サイズ S/M=50-58cm
取得安全基準 EN12492

初心者から経験者まで愛される高コスパヘルメット

耐久性に優れるポリカーボネートシェルとEPSフォームを使用したヘルメット。片手でも操作できる調査ダイヤルや、長さ調整がしやすいストラップなど、低価格ながら使いやすい機能が豊富で、幅広い人から愛されるブラックダイヤモンドの代表的な製品です。

ブラックダイヤモンド ハーフドーム(M/L)

タイプ ハードシェル
素材 ポリカーボネイトシェル
EPSフォーム
重量 M/L=350g
カラー BDオレンジ、デニム、レイン、ストレート
サイズ M/L=56-63cm
取得安全基準 EN12492

ハーフドームのM/Lサイズです。

ブラックダイヤモンド ハーフドームのM/Lサイズです。

ブラックダイヤモンド ハーフドームウィメンズ

タイプ ハードシェル
素材 ポリカーボネイトシェル
EPSフォーム
重量 330g
カラー アルミニウム、カスピアン
サイズ ワンサイズ(52-58㎝)
取得安全基準 EN12492

ハーフドームをベースに女性向けに改良されたモデル

女性の頭部にフィットするよう、ポニーテールがぶつからず、サイズも小さめに作られたアイテム。耐久性・堅牢性も高く、低価格ながらコスパの高い製品です。

ペツル ボレオ

タイプ ハードシェル
素材 シェル:ABS 樹脂、ライナー:EPPフォーム 、EPS フォーム、ウェビング:ポリエステル
重量 S/M=300g
M/L=330g
カラー ホワイト、グレー、オレンジ、レッド、ブルー
サイズ S/M=48-58cm
M/L=53-61cm
取得安全基準 CE EN 12492、UKCA、UIAA

耐久性と汎用性の高いハードシェルヘルメット

クライミングや登山、ケイビング、キャニオニング等さまざまなアクティビティで使用できる汎用性の高いヘルメット。ペツル独自基準の基準により、前部、側部、後部からの耐衝撃性が強化されています。

ペツル ボレア(レディース)

タイプ ハードシェル
素材 シェル:ABS 樹脂、ライナー:EPPフォーム 、EPS フォーム、ウェビング:ポリエステル
重量 295g
カラー ホワイト、ターコイズ、バイオレット
サイズ 52-58cm
取得安全基準 CE EN 12492、UIAA

汎用性の高いボレオの女性向けモデル

耐久性と汎用性の高い女性向けモデル。女性用にデザインおよびサイジングが調整され、髪を束ねた状態で装着できるヘッドバンドが搭載されています。

グリベル サラマンダー2.0 ジャパンフィット

タイプ ハードシェル
素材 シェル:ABS樹脂、ライナー:ポリスチレンフォーム
重量 約360g
カラー ライトブルー、ブラック、ホワイト、イエロー、ライトグリーン、ピンク
サイズ 55-61cm
取得安全基準 PPE/EN12492

日本人の頭の形に合わせた装着感の良いヘルメット

内側の幅が広く、安定した装着感があるヘルメット。日本人の頭に合うようにデザインされた「ジャパンフィット」モデルです。

マムート Skywalker 3.0 Helmet(スカイウォーカー3.0ヘルメット)

タイプ ハイブリッド
素材 EPP、EPSインナーシェル
重量 334g
カラー titanium、grey、white、orange、blue、purple
サイズ 53-61cm
取得安全基準 CE EN 12492

ハイブリッド構造を採用した、堅牢性とフィット感に優れたヘルメット

頑丈なハードシェルの内側にEPPおよびEPSインナーシェルを組み込んだハイブリッド構造のヘルメット。大きな通気口が付いているため通気性も高く、快適な使い心地です。

軽量タイプの11モデル

インモールドまたはハイブリッド構造と呼ばれる<軽量タイプ>のヘルメットを選びました。
いずれも重量230g以下という軽さで、通気性にも優れているため夏山や長時間の山行にも適しています。

モンベル L.W.アルパインヘルメット

タイプ インモールド
素材 アウターシェル:ポリカーボネート
インナーシェル:発泡ポリスチレン
インナーパッド:ポリエステル
重量 225g(S/M)
カラー ダークグレー(GM)、オレンジ(OG)、ターコイズ(TQB)、ホワイト(WT)
サイズ S/M(52~57cm)
M/L(57~62cm)
取得安全基準 CE EN 12492

モンベルの超軽量モデルヘルメット

アウターシェルとインナーシェルをインモールド成形することで軽さを実現したヘルメット。日本人の頭の形に合わせたアジアンフィットデザインです。

ブラックダイヤモンド ベイパー S/M

タイプ ハイブリッド
素材 頭頂部=ポリカーボネート/ALUULA/EPS
本体=EPP
重量 S/M=170g
カラー ブラック、オクタン、ホワイト
サイズ S/M=頭囲53-59cm
取得安全基準 EN12492、UIAA106

ブラックダイヤモンドの最軽量ヘルメット

フォーム素材を従来のEPSからEPPに変更することにより、軽さを達成しつつ安全性基準もクリアした超軽量ヘルメット。顎のストラップの調整も容易でフィット感が高いモデルです。

ブラックダイヤモンド ベイパー M/L

タイプ ハイブリッド
素材 頭頂部=ポリカーボネート/ALUULA/EPS
本体=EPP
重量 M/L=180g(実測値)
カラー ブラック、オクタン、ホワイト
サイズ M/L=頭囲58-63cm
取得安全基準 EN12492、UIAA106

ベイパーのM/Lモデル

ブラックダイヤモンド ベイパーのM/Lモデルです。

ブラックダイヤモンド ビジョン S/M

タイプ ハイブリッド
素材 EPP、EPS、ABS
重量 S/M=220g(実測値)
カラー ボルドー、アクアベルデ、ハイパーレッド、タンドラ、ストームブルー、アストラルブルー
サイズ S/M=頭囲53-59cm
取得安全基準 UIAA106

ブラックダイヤモンドで最も堅牢なモデル

EPP、EPS、ABS樹脂を複合させることで220g(S/M)の軽さと耐久性を両立したヘルメット。暑い時の通気性を高めるベンチレーションポートも備えています。

ブラックダイヤモンド ビジョン M/L

タイプ ハイブリッド
素材 EPP、EPS、ABS
重量 M/L=240g(実測値)
カラー ボルドー、アクアベルデ、ハイパーレッド、タンドラ、ストームブルー、アストラルブルー
サイズ M/L=頭囲58-63cm
取得安全基準 UIAA106

ビジョンのM/Lモデル

ブラックダイヤモンド キャピタン S/M

タイプ ハイブリッド
素材 EPP、EPS
重量 S/M=285g
カラー アストラルブルー/ブラック、マルベリー/ブラック、オクタン/ブラック、パティナ/ブラック、ビューター/ブラック
サイズ S/M=頭囲50-58cm
取得安全基準 UIAA106

側面と後頭部の保護を高めた堅牢性の高いヘルメット

EPPとEPSを両方取り入れた構造による優れた衝撃吸収性を持つヘルメット。側面と後頭部についてもUIAAの基準を満たした堅牢性の高いモデルです。

ブラックダイヤモンド キャピタン M/L

タイプ ハイブリッド
素材 EPP、EPS
重量 M/L=295g
カラー アストラルブルー/ブラック、マルベリー/ブラック、オクタン/ブラック、パティナ/ブラック、ビューター/ブラック
サイズ M/L=頭囲56-63cm
取得安全基準 UIAA106

キャピタンのM/Lモデル

ブラックダイヤモンド キャピタンのM/Lモデルです。

ペツル メテオ

タイプ インモールド
素材 シェル:ポリカーボネート、ライナー:EPS フォーム、ウェビング:ポリエステル
重量 S/M=225g
M/L=240g
カラー ブラック、レッド
サイズ S/M=48-58cm
M/L=53-61cm
取得安全基準 CE EN 12492, CE スキーツーリング用ヘルメット (PCSR-002), UIAA

軽量かつ保護性能が高いヘルメット

ポリカーボネートシェルの内側に EPS(発泡ポリスチレン)フォームを注入するインモールド構造により、薄さと軽量さを実現させたヘルメット。スキーツーリング用ヘルメットとして初の CE認証を取得しており、スキーツーリングにも最適です。

ペツル メテオラ(レディース)

タイプ インモールド
素材 シェル:ポリカーボネート、ライナー:EPS フォーム、ウェビング:ポリエステル
重量 225g
カラー グレー、バイオレット
サイズ 52-58cm
取得安全基準 CE EN 12492, CE certified ski touring helmet (PCSR-002), UKCA, UIAA

保護性能の高いメテオの女性向けモデル

保護性能と汎用性の高いヘルメット。髪を束ねたうえでも装着が可能で、サイズも調整された、女性に最適なモデルです。

ペツル シロッコ

タイプ ハイブリッド
素材 シェル:EPP フォーム、ライナー:EPS フォーム、クラウン:ポリカーボネート
重量 S/M=160g
M/L=170g
カラー ホワイト/オレンジ、ブラック/オレンジ
サイズ S/M=48-58cm
M/L=53-61cm
取得安全基準 CE EN 12492, UIAA

160g(S/M)の超軽量モデル

わずか160gしかない軽量さでありながら(S/Mモデル)、保護性能も両立させたモデル。頭部を広くカバーする形状により、保護性能を高めています。

グリベル ミュータント

タイプ ハイブリッド
素材 シェルEPP、ABS樹脂
重量 185g
カラー -
サイズ 53-62cm
取得安全基準 CE EN12492、UIAA106

6角形のデザインが特徴的な超軽量ヘルメット

軽量でありながら、上部補強としてABS樹脂を採用するなど保護性能も高いモデル。通気口も十分に確保されており、通気性も強くなっています。

グリベル ステルス

タイプ インモールド
素材 シェル : ポリカーボン
ライナー : ポリスチレンフォーム
重量 215g
カラー チタングレー
サイズ 55-61cm
取得安全基準 -

20mm厚のポリエチレンパッドが衝撃を吸収する保護性能の高いモデル

堅牢性が高いモデルでありながら、軽量で、換気性能の高いヘルメット。日本人に合う形状“Japan Fitteing”規格です。

マムート Wall Rider(ウォールライダー)

タイプ ハイブリッド
素材 EPPプラスチック、ハードシェル素材
重量 195g
カラー white、dark jade、vibrant orange
サイズ 52-57cm
56-61cm
取得安全基準 CE EN12492

マムート トップクラスの軽量ヘルメット

ハードシェルとEPPシェルを組み合わせることで堅牢性と軽量性を両立させたモデル。人間工学に基づいた内部構造でフィット感も高くなっています。

マムート Crag Sender Helmet( クラッグセンダー ヘルメット)

タイプ インモールド
素材 EPSフォーム、他
重量 S/M=199g
M/L=219g
カラー titanium、jade white、blood red
サイズ 52-57cm
56-61cm
取得安全基準 CE EN12492

ブランドトップクラスの保護性能を持つヘルメット

頭頂部まわりに補強を施したインモールド構造で、軽量でありながら優れた保護力を持つヘルメット。移動の際に持ち運びやすい専用バッグ付き。

口コミ・レビュー

安全登山のためにヘルメットを購入しました。
とても軽く装着していても岩場などで気になりませんでした。

出典: 楽天市場

【ヘルメットのQ&A】持ち運び方、お手入れや保管、寿命など

Q1 ヘルメットの被り方について教えてください。

ヘルメットの装着手順

<装着手順>
顎ひもや後頭部のストラップ、ベルト、調節ダイヤル等を緩める
前後が平行になるように、ヘルメットを装着する
顎ひも→後頭部のストラップ等の順番で締める
フィット感の確認。

試着時のチェックポイント

  • ・頭の側頭部などが当たって、キツク感じたり違和感がないか
  • ・頭を振ってみてグラグラしないか
  • ・被った状態で鏡をみて、頭が長く見えたら、ヘルメットのサイズが小さい場合も。

Q2 ヘルメットの持ち運び方を教えてください。

ヘルメットホルダー
撮影:YAMA HACK編集部

傷がついたり、日光による劣化を防ぐため、ヘルメットの表面が露出しないように持ち運びましょう。
ザック内部に収納する、またはヘルメットホルダーを利用します。

Q3 雨が降ってきたらヘルメットはどう被ればいい?

レインウェア対応のヘルメット
撮影:YAMA HACK編集部(ヘルメット対応のレインウェア)

ヘルメットを被った上にレインウェアのフードを被ります。
そのためヘルメット対応のレインウェアが必要です。

ヘルメット未対応のレインウェアの場合、フードの上からヘルメットを被ることになりますが、首まわりが突っ張って動きが阻害される危険があります。

Q4 ヘルメットのお手入れ・保管方法を教えてください

ヘルメットの汚れを水拭きする
撮影:YAMA HACK編集部

下記ステップでお手入れ・保管しましょう。

① 汚れは、水かぬるま湯で中性洗剤を使って洗う。
② すすいだら、風通しの良い場所で日陰干し。
③ 直射日光を避け、風通しのある場所で保管する。

火の近く、車内など、高温となるような場所への放置はNG。

Q5 ヘルメットの寿命はどのくらい?

メーカーによって異なりますが、最大耐用年数が10年とされている場合もあります。
ただし使用頻度が高かったり、繰り返し衝撃を受けている場合は3年よりも短い期間での交換が推奨されています。
ただし「落石を受けた」「岩角にぶつけた」など強い衝撃を受けた場合は、すぐに使用を停止して、新しい物に交換するようにしましょう。
 

また、以下のような不具合が見つかった場合もすぐに使用を停止して、新しいものに交換する必要があります。

1つでも当てはまる項目があれば、使用前に新しいヘルメットに交換する

  • 目視でのチェックで「へこみ」がある
  • 表面に「破損」や「亀裂」がある
  • プラスチックが変色している
  • プラスチック部分が白化している
  • フォームに欠落がある
  • ベルト部分に「破れ」や「ほつれ」がある
  • 縫い目がほつれている
  • 部品が足りないあるいは欠損している
  • サイズの調整ができなくなった

Q5 ワークマンのヘルメットは登山で使えるの?

現在(2024年2月29日)、ワークマンからは登山用のヘルメットは発売されていません。
作業用ヘルメットは出ていますが、通気口・調節機能がなく、フィット感のある着用もできないなど、登山に適した作りになっていません。

自分に合ったヘルメットを選んで安全で楽しい登山を!

宝剣岳から木曽駒ヶ岳
出典:PIXTA(宝剣岳からのぞむ木曽駒ヶ岳)

ヘルメットは後回しになってしまいがちですが、山での事故を防ぐ重要なアイテムです。「山岳ヘルメット着用奨励山域」以外の山でも、落石や転倒・滑落の危険性が高い場所では必ず装着しましょう。
自分の頭にあったヘルメット選んで、安心で楽しい登山ライフを!

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