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九州を代表する山、阿蘇山の特徴

標高 | 山頂所在地 | 山域 | 夏(8月)の気温 | 冬(1月)の気温 |
---|---|---|---|---|
1,592m | 熊本県阿蘇市 | 九州山地 | 14.2~21.6℃ | – 8.3~- 1.5℃ |
山頂付近へのアクセスが非常に発達しているため、本格的な登山以外にも、1年を通じてハイキングや散策など観光目的で訪れるひとが多いのが特色です。本記事では、この山塊を大きく2つに分け、西側(杵島岳、烏帽子岳)と東側(根子岳、高岳、中岳)で紹介します。

阿蘇山の見どころを紹介!
大規模な草原地帯と水面のコントラストが美しい「草千里ヶ浜」

ダイナミックな地球の息吹を間近に感じる「火口群」

天にそびえ立つ荒々しい岩壁「天狗岩」

阿蘇山へ行くうえで注意しておくべきことは?

阿蘇山は活火山!火山活動を注視して山行を決めよう
阿蘇山は現在も活動が続いている活火山です。気象庁より最新の噴火警報や予報が発表されるので、事前に確認したうえで行動を決めましょう。また火山ガスによる規制などもあるので、ルートは地元の情報も併せて確認しましょう気象庁|阿蘇山の噴火情報
阿蘇火山火口規制情報|公式サイト
地震や豪雨災害による登山道状況も要確認!
2016年に発生した熊本地震や、その後の豪雨の影響などもあり、登山道に崩落や亀裂などが発生しています。現在通行できる登山道情報が熊本県により公開されているので、そちらの情報もしっかり確認しましょう。またコース計画を柔軟に変更できるよう、事前に登山地図を用意しておくと役立ちます。
熊本県|阿蘇山登山情報
登山前には天気の確認を!
阿蘇山は1年を通して登山可能な山ですが、必ず天気と気温を確認したうえで出かけましょう。てんきとくらす|阿蘇山の週間天気
西側のおすすめルート2選
【烏帽子岳】草千里ヶ浜をゆるり散策する周遊ルート

合計距離: 3.95 km
最高点の標高: 1294 m
最低点の標高: 1125 m
累積標高(上り): 242 m
累積標高(下り): -242 m
最高点の標高: 1294 m
最低点の標高: 1125 m
累積標高(上り): 242 m
累積標高(下り): -242 m
- 【体力レベル】★☆☆☆☆
- 日帰り
- コースタイム:2時間15分(往復)
- 【技術的難易度】★☆☆☆☆
- ・歩きやすい靴と動きやすい服装が必要
ルート概要(往復)
火山博物館前(80分)→稜線(20分)→烏帽子岳(30分)→ 火山博物館前
見どころで紹介した大草原を拝めるルートです。このルートは、登山というよりもハイキングに近いですが、大草原を周遊した後に山頂からから周囲一帯を見下ろすことができます。天気がいい日には南外輪の山々、奥に九州山地北端の山々を並んで見ることができます。
【杵島岳】活火山・阿蘇山の全容を遠望できる展望ルート

合計距離: 4.03 km
最高点の標高: 1289 m
最低点の標高: 1105 m
累積標高(上り): 507 m
累積標高(下り): -507 m
最高点の標高: 1289 m
最低点の標高: 1105 m
累積標高(上り): 507 m
累積標高(下り): -507 m
- 【体力レベル】★☆☆☆☆
- 日帰り
- コースタイム:1時間40分(往復)
- 【技術的難易度】★☆☆☆☆
- ・歩きやすい靴と動きやすい服装が必要
ルート概要(往復)
火山博物館前(20分)→杵島岳分岐(20分)→杵島岳(20分)→ スキー場方面杵島岳登山口(15分)→火山博物館前
登山道は全面舗装されており、大変歩きやすくなっています。距離が短いのでルート①と合わせて登るのもオススメです。杵島岳の頂上からは眺めた火口を眺めることができ、壮大な景色が楽しめます。
東側のおすすめルート2選
【中岳・高岳】迫力の火口を間近に見る!核心部ルート


- 【体力レベル】★☆☆☆☆
- 日帰り
- コースタイム:約3時間(往復)
- 【技術的難易度】★★☆☆☆
- ・登山装備が必要
・登山経験、地図読み能力があることが望ましい
ルート概要(往復)
阿蘇山西駅→砂千里浜→中岳→高岳→中岳→砂千里浜→阿蘇山西駅
※このルートは火口付近を通過するため、火山ガス(二酸化硫黄)にさらされる危険が非常に高いです。命の危険もあるため、慎重な判断のうえ、山行の可否を決定してください。※臭気を感じたら、濡れタオルで口・鼻を押さえ、ただちに下山しましょう。
活火山である阿蘇山を最も力強く感じることができるコースです。往復で3時間程度と行程は長くはありませんが、火山ガスが流れているエリアを通過します。
登山口である阿蘇山西駅(山上ターミナル)からは「阿蘇山火口シャトル」というバスによる見学手段もあるので、そちらもおすすめです。
阿蘇山火口シャトル
【根子岳】本格的な登山で絶景を拝む大戸尾根ルート

合計距離: 4.28 km
最高点の標高: 1353 m
最低点の標高: 782 m
累積標高(上り): 811 m
累積標高(下り): -811 m
最高点の標高: 1353 m
最低点の標高: 782 m
累積標高(上り): 811 m
累積標高(下り): -811 m
- 【体力レベル】★☆☆☆☆
- 日帰り
- コースタイム:2時間40分(往復)
- 【技術的難易度】★★☆☆☆
- ・登山装備が必要
・登山経験、地図読み能力があることが望ましい
ルート概要(往復)
根子岳地獄谷避難小屋前駐車場(90分)→東峰(70分)→根子岳地獄谷避難小屋前駐車場
見どころで紹介した、天狗岩を拝むルートです。今回の中では最も登山要素が強く、ピストンかつ距離が短いですが、景色がいいので阿蘇山を登るのであればぜひ一度は登りたいルートです。おおむね樹林帯となり、道が荒れているところもあるので注意をしましょう。ところどころ展望が開けており、天狗岩や阿蘇五岳、周囲の山々を見渡すことができます。
登山口へのアクセスは、爽快なドライブコース!


情報収集の拠点「阿蘇山上ビジターセンター」

また同じく草千里内には「ニュー草千里」という観光施設もあるので、食事やお土産物などを購入する際にも便利です。
阿蘇山上ビジターセンター|公式サイト
烏帽子岳/杵島岳/中岳・高岳へのアクセス
【クルマの場合】九州自動車道「熊本」IC−国道57号−県道298号−草千里駐車場−阿蘇山山西駅
【公共交通の場合】
JR豊肥線「阿蘇」駅−九州産交バス「阿蘇山西駅」行き乗車−「草千里阿蘇火山博物館前」「阿蘇山西駅」下車
九州産交バス|乗換案内
根子岳へのアクセス
【クルマの場合】九州自動車道「熊本」IC−県道36号、28号、39号経由−根子岳大戸尾根駐車場
【公共交通の場合】
・JR豊肥線「熊本」駅− 「立野」駅で南阿蘇鉄道に乗り換え→ 「高森」駅下車、九州産交バス(高森町民バス)に乗り換え−「中原」バス停下車
・熊本空港より九州産交バス「高森中央」行き乗車−「高森中央」バス停下車、九州産交バス(高森町民バス)に乗り換え−「中原」バス停下車
九州産交バス|高森町民バス
下山後は源泉かけ流し温泉へ
阿蘇山は活火山ということもあり、周辺には温泉も豊富に湧いています。今回は西側・東側いずれのルートからも立ち寄りやすい日帰り温泉を紹介します。どんどこ湯

西日本最大の規模を誇る温泉施設。豊富な湯量があり、10の湯船はすべて源泉かけ流しです。食事処では自家牧場で育てた牛肉を使った料理を提供しています。
また「アーデンホテル阿蘇」という宿泊施設を併設しているので、前泊や登山後の後泊にもおすすめです。
どんどこ湯|公式サイト観光気分で阿蘇山に壮大な景色を見に行こう!

紹介されたアイテム

山と高原地図 58「阿蘇・九重 由布岳」