【山のグレーディングから選出!】最難関はどこだ?体力&技術ともハイレベルな登山ルート14選

2021/10/13 更新

「山のグレーディング」は10県1山系で設定されている、登山ルートの難易度です。この記事では体力度・技術度から「最難関」とされるルートを各グレーディングから選出。厳しい山きつい山は力量に見合ってこそ、登頂できるもの。自身のレベルの把握にも役立ててください!

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YAMA HACK編集部

YAMA HACK運営&記事編集担当。登山をきっかけに自然の力に魅了される。山で飲むコーヒーが大好き。何かあれば必ず山に行き、心身共に整える。山について新しい視点を与えられるような記事作りを心がけて日々執筆活動を行う。

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アイキャッチ画像出典:PIXTA

「山のグレーディング」を知っていますか?

登山者と北アルプス
出典:PIXTA
「山のグレーディング」とは、山岳遭難事故を防止するために登山ルートに難易度をつけ評価したものです。「体力」と「技術」の2軸で評価されており、行きたい山やルートの難易度を調べることができます。

設定の目的は「山岳事故を減らす」こと

山岳救助ヘリ
出典:PIXTA
近年の登山ブームによって、「体力の低下を意識していない中高年者」や「山の怖さを知らない初心者」が難易度の高い山に訪れ、遭難してしまうというケースが増えています。

2014年に開催された「中央四県サミット」において、長野県が「山のグレーディング」を提案し、新潟県、山梨県、静岡県も共同して作成することが決まりました。登山ルートの難易度をわかりやすく提示し、遭難事故の防止に役立てようという試みです。

現在では、長野県、秋田県、山形県、栃木県、群馬県、新潟県、山梨県、岐阜県、静岡県、富山県、石鎚山系の10県・1山系の合計972ルートでグレーディングが公開されています。

難易度は「体力度」「技術度」で設定!

登山中の画像
出典:PIXTA
山のグレーディングは登山ルートの地形的な特徴に基づいて、体力度と技術度の2軸において難易度が定められています。
【体力度の算出方法】
鹿屋体育大学山本正嘉教授の研究をもとに「ルート定数」を算出し、1~10の10段階で体力度を評価しています。

コースタイム(時間)×1.8ルート全長(km)×0.3累積登り標高差(km)×10.0累積下り標高差(km)×0.6ルート定数
※体力度レベルが大きいルートは、日程を長くして登ることで自分のレベルに合わせることができます。

【技術度の算出方法】
登山道の状況によって、登山者に求められる技術と能力をA~Eの5段階で評価しています。

難易度登山道の状況登山者に求められる技術・能力
 A 

・概ね整備済


  • ・転んだ場合でも転落・滑落の可能性は低い。
  • ・道迷いの心配は少ない。
・登山の装備が必要
 B 

・沢、崖、場所により雪渓などを通過


  • ・急な登下降がある。
  • ・道が分かりにくい所がある。
  • ・転んだ場合の転落・滑落事故につながる場所がある。

・登山経験が必要


  • ・地図読み能力があることが望ましい。
 C 

・ハシゴ・くさり場、また、場所により雪渓や渡渉箇所がある。


  • ・ミスをすると転落・滑落などの事故になる場所がある。
  • ・ルート上に案内標識が不十分な箇所も含まれる。
・地図読み能力、ハシゴ・くさり場などを通過できる身体能力が必要
 D 

・厳しい岩稜や不安定なガレ場、ハシゴ・くさり場、藪漕ぎを必要とする箇所、場所により雪渓や渡渉箇所がある。


  • ・手を使う急な登下降がある。
  • ・ハシゴ・くさり場や案内標識などの人工的な補助は限定的で、転落・滑落の危険箇所が多い。

・地図読み能力、岩場、雪渓を安定して通過できるバランス能力や技術が必要


  • ・ルートファインディングの技術が必要
 E 

・緊張を強いられる厳しい岩稜の登下降が続き、転落・滑落の危険箇所が連続する。


  • ・深い藪漕ぎを必要とする箇所が連続する場合がある。

・地図読み能力、岩場、雪渓を安定して通過できるバランス能力や技術が必要


  • ・ルートファインディングの技術、高度な判断力が必要
  • ・登山者によってはロープを使わないと危険な場所もある。

各県の最難関登山ルートが知りたい!

経験を積んでいくことで、より難しい山にチャレンジしてみたくなるのは登山者の心情。ここでは各県のグレーディングから、体力度・技術度ともに「最難関レベル」と評価されている登山ルートを紹介します。どのコースもレベルが高く、十分な技術、体力そして準備が必要となります。
※ルート名にがあるものは技術度でE以上となります。高度な登攀技術やルートファインディングが必要となります。
※コースタイムが長いけれどルート上に山小屋(避難小屋含む)がない場合、宿泊地を設定していません。欄外に記載しているルート最寄りの山小屋情報も参考にし、歩行可能な計画を立てましょう。
※避難小屋宿泊の際には、寝袋などは持参しましょう。

群馬県の最難関(全93ルート)

谷川岳・白毛門(天神峠→土合)

谷川岳と一ノ倉岳
出典:PIXTA(谷川岳と一ノ倉岳)
体力的にいちばんの難関とされているこのコースは「谷川岳馬蹄型縦走コース」と呼ばれています。谷川岳から一ノ倉岳、茂倉岳、武能岳、蓬峠、七ッ小屋山、清水峠、朝日岳、笠ヶ岳、白毛門と縦走していきます。

危険な場所はほとんどありませんが、長いコースなので体力が必要。岩場や稜線歩きなど変化に富んだ道中と気持ちの良い展望が楽しめます。

合計距離: 24.75 km
最高点の標高: 1955 m
最低点の標高: 669 m
累積標高(上り): 3278 m
累積標高(下り): -4087 m

【体力レベル】★★★★☆
1泊2日~
コースタイム:14時間40分
参考:ヤマプラ
【技術的難易度】★★★☆☆
・ハシゴ、くさり場を通過できる身体能力が必要
・地図読み能力が必要
凡例はこちらをクリック:グレーディング表
ルート概要(1泊2日)
【1日目】天神峠→(15分)→分岐(30分)→熊穴沢避難小屋(45分)→天狗の留まり場(45分)→トマノ耳(10分)→谷川岳[オキノ耳]→(55分)一ノ倉岳→(20分)茂倉岳→(100分)武能岳→(40分)蓬峠[蓬ヒュッテ](泊)
【2日目】蓬峠[蓬ヒュッテ](10分)→分岐(60分)→七ッ小屋山(50分)→清水峠→(120分)→ジャンクションピーク(25分)→朝日岳→(65分)笠ヶ岳(45分)→白毛門→(45分)→松ノ木沢ノ頭(100分)→土合駅

裏妙義縦走(旧国民宿舎往復)

裏妙義縦走コースの丁須の頭
出典:PIXTA(丁須の頭)
最も技術的難易度が高いとされているのは「裏妙義縦走コース」です。鎖場の連続で、岩場での技術が求められます。岩壁に作られたトラバース道もスリル満載。最高地点の「丁須の頭」にはチェーンが取り付けられており、ほぼ垂直の岩を登ります。技術に自信のない場合はやめておきましょう。丁須の頭の上からは表妙義や浅間山まで見渡せます。

合計距離: 8.16 km
最高点の標高: 1025 m
最低点の標高: 439 m
累積標高(上り): 1399 m
累積標高(下り): -1399 m

【体力レベル】★★★☆☆
日帰り
コースタイム:6時間40分
参考:ヤマプラ
【技術的難易度】★★★★☆
・岩場、雪渓を安定して通過できる技術が必要
・ルートファインディングの技術が必要
凡例はこちらをクリック:グレーディング表
ルート概要(日帰り)
国民宿舎跡 (55分)→木戸(100分)→籠沢のコル(10分)→丁須の頭(45分)→赤岩(75分)→風穴尾根の頭(15分)→三方境(40分)→もみじ谷(25分)→馬頭観音(35分)→国民宿舎跡
群馬県|山のグレーディング

栃木県の最難関(全92ルート)

皇海山(銀山平往復)

皇海山
出典:PIXTA(鋸山から見る皇海山)
銀山平から皇海山(すかいさん)に登るコースは、『日本百名山』の著者である深田久弥が登ったクラシックルートです。

距離も長いうえに、崩れやすい岩質の岩場や、背丈ほどの笹が生い茂った道を進まねばならず、体力・技術ともに要します。上級者であっても余裕をもった計画を立てましょう。巨大な青銅の剣が見えたら、ようやく山頂です。

合計距離: 29.09 km
最高点の標高: 2105 m
最低点の標高: 812 m
累積標高(上り): 5661 m
累積標高(下り): -5661 m

【体力レベル】★★★★☆
1泊2日~
コースタイム:14時間35分
参考:ヤマプラ
【技術的難易度】★★★★☆
・岩場、雪渓を安定して通過できる技術が必要
・ルートファインディングの技術が必要
凡例はこちらをクリック:グレーディング表
ルート概要
【1日目】足尾温泉入口[銀山平](80分)→一の鳥居(30分)→鏡岩(40分)→庚申山荘(泊)
【2日目】庚申山荘(40分)→分岐(50分)→庚申山(90分)→薬師岳(45分)→鋸山(30分)→不動沢のコル (60分)→皇海山(40分)→不動沢のコル(40分)→鋸山(70分)→六林班峠(110分)→分岐(25分)→庚申山荘(35分)→鏡岩(20分)→一の鳥居(70分)→足尾温泉入口[銀山平]
※2日目の庚申山荘〜山頂〜登山口までの行程が長いため、日没時間次第で庚申山荘でもう1泊しましょう。
栃木県|山のグレーディング


新潟県の最難関(全106ルート)

寒江山(奥三面ダム往復)

寒江山
出典:PIXTA(寒江山)
寒江山(かんこうさん)は新潟県と山形県の県境にある、朝日連峰の主峰です。山頂までの距離が長いのが難点。登山道中には1本橋の吊り橋があり要注意です。ロングコースのゴールには360度の大展望が待っています。高山植物も美しく、疲れた体をほっと癒してくれます。

合計距離: 38.39 km
最高点の標高: 1669 m
最低点の標高: 232 m
累積標高(上り): 4881 m
累積標高(下り): -4881 m

【体力レベル】★★★★★
1泊2日〜
コースタイム:22時間45分
参考:ヤマプラ
【技術的難易度】★★★★☆
・岩場、雪渓を安定して通過できる技術が必要
・ルートファインディングの技術が必要
凡例はこちらをクリック:グレーディング表
ルート概要
奥三面ダム[林道終点](120分)→三面避難小屋(180分)→道陸神峰(180分)→大上戸山(160分)→相模山(100分)→北寒江山(20分)→寒江山(20分)→北寒江山(80分)→相模山(120分)→大上戸山(135分)→道陸神峰(130分)→三面避難小屋(120分)→奥三面ダム[林道終点]
※このルート上では、三面避難小屋と道陸神避難小屋がありますが、いずれも山頂からの往復は13時間以上となります。狐穴避難小屋小屋の宿泊も考慮しておきましょう。
新潟県|山のグレーディング

静岡県の最難関(全82ルート)

蝙蝠岳・塩見岳(二軒小屋ロッジ往復)

塩見岳
出典:PIXTA(塩見岳)
二軒小屋ロッジからスタートし、蝙蝠岳(こうもりだけ)を目指すこのコースは、破線ルートとなっているため、ルートファインディングが必要とされます。傾斜は緩やかなものの、樹林帯の中を6時間近く歩かなければなりません。樹林帯を超えれば気持ちの良い稜線歩きが楽しめます。塩見岳の手前の北俣岳付近は幅の細い岩稜帯なので、注意が必要。

合計距離: 28.2 km
最高点の標高: 3000 m
最低点の標高: 1390 m
累積標高(上り): 3777 m
累積標高(下り): -3777 m

【体力レベル】★★★★☆
1泊2日〜
コースタイム:18時間30分
参考:ヤマプラ
【技術的難易度】★★★★★
・岩場、雪渓を長時間継続して通過できる技術が必要
・ルートファインディングの技術に加え、撤退などの判断能力ができる
凡例はこちらをクリック:グレーディング表
ルート概要
二軒小屋ロッジ→(30分)→蝙蝠岳登山口→(60分)→中部電力管理棟(100分)→直進(95分)→徳右衛門岳(85分)→下降点(45分)→蝙蝠岳(45分)→直進(55分)→北俣岳(30分)→北俣岳分岐(50分)→塩見岳(35分)→北俣岳分岐(25分)→北俣岳(45分)→直進(55分)→蝙蝠岳(35分)→下降点(75分)→徳右衛門岳(80分)→直進(80分)→中部電力管理棟(55分)→蝙蝠岳登山口(30分)→二軒小屋ロッヂ
※二軒小屋ロッジ~塩見岳間に宿泊できる山小屋はありません。宿泊の場合は塩見小屋となります。


黒河内岳・広河内岳・農鳥岳(二軒小屋ロッジ→奈良田温泉)

農鳥岳
出典:PIXTA(農鳥岳)
二軒小屋からスタートして農鳥岳を目指すこのコースも、歩行距離が長く体力が必要です。転付峠から先の林道は多数の崩落個所があるので慎重に進んでください。踏み跡やテープがわかりづらい個所も多数。農鳥岳山頂からは富士山も望めます。農鳥岳登頂後は大門沢下降点まで戻り、2000mを一気に下るので転倒や落石に気を付けてください。

合計距離: 34.59 km
最高点の標高: 2997 m
最低点の標高: 823 m
累積標高(上り): 4717 m
累積標高(下り): -5268 m

【体力レベル】★★★★★
1泊2日〜
コースタイム:21時間40分
参考:ヤマプラ
【技術的難易度】★★★★★
・岩場、雪渓を長時間継続して通過できる技術が必要
・ルートファインディングの技術に加え、撤退などの判断能力ができる
凡例はこちらをクリック:グレーディング表
ルート概要
二軒小屋ロッジ(65分)→二軒小屋歩道(45分)→転付峠(50分)→乗越(60分)→広場(50分)→奈良田越(55分)→白剥山(50分)→直進(75分)→樹林帯の窪地(95分)→笹山南峰(55分)→直進(55分)→白河内岳(60分)→大籠岳(45分)→直進(55分)→広河内岳(30分)→大門沢下降点(60分)→農鳥岳(40分)→大門沢下降点(40分)→ゴーロ帯上端(50分)→直進(115分)→峠(40分)→大古森沢(50分)→大門沢登山道入口(30分)→奈良田第一発電所(20分)→奈良田駐車場[丸山林道入口](10分)→奈良田
※二軒小屋ロッジ~農鳥岳間に宿泊できる山小屋はありません。宿泊の場合は農鳥小屋もしくは大門沢小屋となります。


静岡県|山のグレーディング

山梨県の最難関(全123ルート)

鋸岳・甲斐駒ヶ岳(釜無川ゲート→黒戸尾根)

甲斐駒ヶ岳から見た鋸岳
出典:PIXTA(甲斐駒ヶ岳から見た鋸岳方面)
鋸岳は甲斐駒ヶ岳の北西にある山で、鋸の刃のようにギザギザとした山頂が特徴的。登山口まで林道を約10kmほど歩かねばならず、スタートから体力を使います。

さらに、鋸岳の三角点ピークからは岩稜歩きとなり難所が連続。横岳峠~中ノ川乗越で5~6時間を要します。それを乗り越えれば鳳凰三山や仙丈ヶ岳など南アルプスの大展望が待っています。甲斐駒からの下山コースは日本三大急登として有名な「黒戸尾根」。コースが長いだけでなくはしごや鎖場を下る場所もあるので、気を抜けません。

合計距離: 20.17 km
最高点の標高: 2924 m
最低点の標高: 782 m
累積標高(上り): 3071 m
累積標高(下り): -3606 m

【体力レベル】★★★★☆
1泊2日~
コースタイム:16時間45分
参考:ヤマプラ
【技術的難易度】★★★★★
・岩場、雪渓を長時間継続して通過できる技術が必要
・ルートファインディングの技術に加え、撤退などの判断能力ができる
凡例はこちらをクリック:グレーディング表
ルート概要
【1日目】釜無川ゲート(150分)→悪沢出合(30分)→→飯場跡(50分)→水場(50分)→横岳峠(105分)→三角点ピーク(40分)→角兵衛沢ノ頭(20分)→鋸岳(150分)→中ノ川乗越(80分)→分岐(40分)→六合目小屋手前(10分)→六合目小屋(泊)
【2日目】六合目小屋(90分)→甲斐駒ヶ岳(50分)→八合目御来迎場(40分)→七丈第一小屋(40分)→五合目(40分)→刀利天狗(70分)→笹ノ平分岐(100分)→横手駒ヶ岳神社
※登山口までのアクセス、もしくはルート上の林道が通行止めとなっている場合があります。 事前に林道管理者へ確認してください。
山梨県|山のグレーディング


    長野県の最難関(全123ルート)

    大キレット(北穂高岳・槍ヶ岳)(上高地往復)

    北穂高岳から見た大キレット
    出典:PIXTA(北穂高から見た大キレット)
    大キレットは北穂高岳と南岳の間にある岩稜帯です。V字状に切れ込んだ細い岩稜を歩いていくこのコースは、国内最高難度のルートとして有名。大キレットの通過だけでも3~4時間ほどかかります。

    北穂高岳から南岳へ向かう場合、難所である「飛騨泣き」を下りで通過しなければいけないので、さらに難度が上がります。それだけに無事に乗り越えた達成感はひとしおかも。

    合計距離: 45.46 km
    最高点の標高: 3088 m
    最低点の標高: 1511 m
    累積標高(上り): 6136 m
    累積標高(下り): -6134 m

    【体力レベル】★★★★★
    2泊3日~
    コースタイム:25時間25分
    参考:ヤマプラ
    【技術的難易度】★★★★★
    ・岩場、雪渓を長時間継続して通過できる技術が必要
    ・ルートファインディングの技術に加え、撤退などの判断能力ができる
    凡例はこちらをクリック:グレーディング表
    ルート概要(2泊3日)
    【1日目】上高地バスターミナル(60分)→明神分岐(60分)→徳沢(20分)→新村橋(50分)→横尾(60分)→本谷橋(70分)→Sガレ(50分)→涸沢ヒュッテ(泊)
    【2日目】涸沢ヒュッテ(80分)→南稜取付(100分)→南峰(20分)→北穂高小屋(100分)→長谷川ピーク(100分)→南岳小屋(泊)
    【3日目】南岳小屋(20分)→分岐(180分)→飛騨乗越(15分)→槍ヶ岳山荘(30分)→槍ヶ岳(30分)→槍ヶ岳山荘(20分)→殺生ヒュッテ(20分)→坊主の岩小屋(60分)→天狗原分岐(50分)→大曲(25分)→ババ平(35分)→槍沢ロッヂ(泊)
    【4日目】槍沢ロッヂ(30分)→一ノ俣(50分)→横尾(50分)→新村橋(20分)→徳沢(60分)→明神分岐(60分)→上高地バスターミナル
    長野県|信州 山のグレーディング

    岐阜県の最難関(全75ルート)

    槍ヶ岳→西穂高岳(新穂高登山口→新穂高ロープウェイ)

    ジャンダルム
    出典:PIXTA(奥穂高から見たジャンダルムと西穂高への稜線)
    新穂高をスタートして槍ヶ岳から西穂高岳へ縦走するこのコースは、長野県の最難関コースで紹介した大キレットだけでなく、ジャンダルムも通らなければならない超難関コースです。

    北穂高~涸沢岳の岩稜帯も滑落が多い場所で気が抜けません。そして、奥穂高岳から西穂高岳の間にそびえ立つ岩稜「ジャンダルム」を超えるには高い技術とともに、長時間の登下降に耐えられる体力と気力も必須。ジャンダルムの頂上には、その難所を越えた人にしか見ることができない大絶景が待っています。

    合計距離: 30.12 km
    最高点の標高: 3172 m
    最低点の標高: 1098 m
    累積標高(上り): 5802 m
    累積標高(下り): -4764 m

    【体力レベル】★★★★★
    2泊3日~
    コースタイム:29時間25分
    参考:ヤマプラ
    【技術的難易度】★★★★★
    ・岩場、雪渓を長時間継続して通過できる技術が必要
    ・ルートファインディングの技術に加え、撤退などの判断能力ができる
    凡例はこちらをクリック:グレーディング表
    ルート概要(2泊3日)
    【1日目】新穂高温泉(125分)→白出沢出合[奥穂高登山口](90分)→滝谷出合(60分)→槍平小屋(150分)→千丈分岐点(135分)→飛騨乗越(15分)→槍ヶ岳山荘(30分)→槍ヶ岳(30分)→槍ヶ岳山荘(泊)
    【2日目】槍ヶ岳山荘(10分)→飛騨乗越(150分)→分岐(20分)→南岳小屋(80分)→長谷川ピーク(130分)→北穂高小屋(15分)→南峰(50分)→最低コル(70分)→涸沢岳(15分)→穂高岳山荘(泊)
    【3日目】穂高岳山荘(50分)→奥穂高岳(180分)→天狗のコル(170分)→西穂高岳(70分)→西穂独標(60分)→西穂山荘(60分)→登山センター→新穂高ロープウェー→新穂高温泉
    ※ジャンダルムを通過する奥穂高岳から西穂高岳の間は死亡事故も発生しています。
    ※このルートは、下山時に新穂高ロープウェイを利用します。運行時間などを事前にしっかりと確認してください。
    岐阜県|山のグレーディング


    富山県の最難関(全92ルート)

    下ノ廊下(欅平駅→黒部ダム)

    S字峡付近
    撮影:YAMA HACK編集部(半月峡~S字峡付近)
    富山県のグレード最難関ルートは、水晶小屋〜白馬山荘までの「後立山連峰縦走」。しかしながら、長大なルートであるうえ、起点終点が稜線上となるため、ここでは除外します。

    その次に難易度が高いのが「下ノ廊下」。転落すると命に関わるような、緊張感を強いられる登山道を長時間歩かなければならない精神力が必要とされます。また難易度もさることながら、峡谷で雪解けも遅いため、通行できるのは1年で9月中旬〜10月のごく限られた期間となります。気力・体力・技術力・運。すべてを満たしたときこそ踏破できる、まさに最難関ルートです。

    合計距離: 29.53 km
    最高点の標高: 1534 m
    最低点の標高: 597 m
    累積標高(上り): 6839 m
    累積標高(下り): -5942 m

    【体力レベル】★★★★★
    1泊2日〜
    コースタイム:14時間5分
    参考:ヤマプラ
    【技術的難易度】★★★★★
    ・岩場、雪渓を長時間継続して通過できる技術が必要
    ・ルートファインディングの技術に加え、撤退などの判断能力ができる
    凡例はこちらをクリック:グレーディング表
    ルート概要(1泊2日)
    【1日目】欅平駅(40分)→欅平(90分)→トンネル(80分)→水場(110分)→阿曽原温泉(泊)
    【2日目】阿曽原温泉(50分)→仙人谷ダム(15分)→東谷吊橋(150分)→吊橋(100分)→別山谷出合(120分)→内蔵助谷出合(90分)→黒部ダム
    富山県|山のグレーディング




    秋田県の最難関(全33ルート)

    鳥海山(鉾立往復)

    鳥海山
    出典:PIXTA
    美しい山容から秋田富士とも言われる鳥海山は百名山のひとつに数えられ、古くから信仰の山として親しまれてきました。全体的に道は整備されていて登りやすく、体力があれば初級者でもチャレンジしやすい山です。

    鉾立から賽ノ河原までは石段が続き、その先はガレ場を越えていきます。山頂からは独立峰だから味わえる雄大な景色を見ることができます。

    合計距離: 14.81 km
    最高点の標高: 2198 m
    最低点の標高: 1141 m
    累積標高(上り): 2073 m
    累積標高(下り): -2073 m

    【体力レベル】★★★☆☆
    日帰り〜1泊2日
    コースタイム:8時間55分
    参考:ヤマプラ
    【技術的難易度】★★☆☆☆
    ・登山装備が必要
    ・登山経験、地図読み能力があることが望ましい
    凡例はこちらをクリック:グレーディング表
    ルート概要
    鉾立(80分)→賽ノ河原(40分)→御浜小屋分岐(30分)→御田ヶ原分岐(30分)→七五三掛(100分)→御室(25分)→新山(5分)→分岐(5分)→御室(80分)→七五三掛(20分)→御田ヶ原分岐(30分)→御浜小屋分岐 (30分)→賽ノ河原(60分)→鉾立
    ※ルート上では御浜小屋と山頂御室小屋が宿泊可能です。


      神室山(役内口往復)

      神室山
      出典:PIXTA
      秋田から山形をつなげる神室連峰の主峰で、「東北のミニアルプス」とも呼ばれています。花の百名山にも指定され、シーズンになるとニッコウキスゲなどさまざまなお花が咲き誇ります。道は整備されていますが、急登で道のりも長いため体力がそれなりに必要です。

      合計距離: 21.8 km
      最高点の標高: 1328 m
      最低点の標高: 255 m
      累積標高(上り): 2117 m
      累積標高(下り): -2117 m

      【体力レベル】★★★★☆
      日帰り〜1泊2日
      コースタイム:9時間30分
      参考:ヤマプラ
      【技術的難易度】★★☆☆☆
      ・登山装備が必要
      ・登山経験、地図読み能力があることが望ましい
      凡例はこちらをクリック:グレーディング表
      ルート概要
      役内口(40分)→鳥居(30分)→パノラマコース登山口(110分)→不動明王(110分)→西ノ又コース分岐(15分)→神室山(15分)→西ノ又コース分岐(80分)→不動明王(100分)→パノラマコース登山口(30分)→鳥居(40分)→役内口
      ※山頂には神室山避難小屋があります。



      秋田県|山のグレーディング

      山形県の最難関(全103ルート)

      北股岳(天狗平往復)

      北股岳
      出典:PIXTA
      夏でも雪渓が残っているため軽アイゼンなどの装備が必要となります。雪渓の沢に迷い込まないように注意しながら進んでください。登山道は渡渉ポイントや道がかなり細くなっている場所もあり、注意深く歩かないと滑落事故の危険性もあります。

      合計距離: 18.97 km
      最高点の標高: 1983 m
      最低点の標高: 408 m
      累積標高(上り): 2957 m
      累積標高(下り): -2957 m

      【体力レベル】★★★★☆
      1泊2日~
      コースタイム:14時間40分
      参考:ヤマプラ
      【技術的難易度】★★★☆☆
      ・ハシゴ、くさり場を通過できる身体能力が必要
      ・地図読み能力が必要
      凡例はこちらをクリック:グレーディング表
      ルート概要
      【1日目】飯豊温泉[天狗平] (40分)→林道終点(160分)→石転ビノ出合(260分)→梅花皮小屋(泊)
      【2日目】梅花皮小屋(40分)→北股岳(30分)→梅花皮小屋 (160分)→石転ビノ出合(150分)→林道終点(40分)→飯豊温泉[天狗平]
      山形県|山のグレーディング

      石鎚山系の最難関(全50ルート)

      石鎚山(保井野登山口往復)

      北股岳
      出典:PIXTA
      さまざまなルートがある石鎚山のなかでも、保井野登山口のルートは急勾配な登山道で登山者を苦しめます。途中にある堂ヶ森避難小屋にはバイオトイレがあるため、休憩にもおすすめ。稜線に出れば美しい石鎚山の笹を楽しみながら登れます。

      合計距離: 21.64 km
      最高点の標高: 1906 m
      最低点の標高: 552 m
      累積標高(上り): 3738 m
      累積標高(下り): -3738 m

      【体力レベル】★★★★☆
      日帰り〜1泊2日
      コースタイム:11時間21分
      参考:ヤマプラ
      【技術的難易度】★★★☆☆
      ・ハシゴ、くさり場を通過できる身体能力が必要
      ・地図読み能力が必要
      凡例はこちらをクリック:グレーディング表
      ルート概要
      保井野登山口(75分)→空池(55分)→保井野の別れ(35分)→堂ヶ森(60分)→五代の分れ(40分)→二ノ森(15分)→分岐(30分)→西冠のコル(67分)→弥山(15分)→天狗岳(15分)→弥山(45分)→西冠のコル(40分)→分岐(30分)→二ノ森(30分)→五代の分れ(59分)→保井野の別れ(30分)→空池(40分)→保井野登山口
      ※石鎚山頂上山荘で宿泊が可能です。


      石槌山系|公式サイト

      グレーディングを活用し、自分の力量に合った山選びを!

      稜線歩き
      出典:PIXTA
      登山で最も大切なことは「安全に下山する」こと。自分の力量に合った山選びをすることが大事です。上級者であっても、油断は禁物。きちんと準備をした上で難関コースに挑んでください。山のグレーディングを上手に使って、安全に楽しく登山をしましょう!

      【山のグレーディングの注意事項】
      ・グレーディング表は、無雪期・天気良好の条件のもと、ルート固有の特徴について体力度と難易度を評価したものです。これ以外の条件では、難易度は上昇します。
      ・実際の登山では、体力度、難易度以外に悪天候、残雪、体調、その他偶発的な要因による様々なリスクがあるので、それらにも配慮した計画を立てることが必要です。
      ・地震、崩落、雪崩等により、登山道の通行規制などがあります。登山の際には、事前に登山道の状況を確認しましょう。
      ・いずれのランクにおいても、初めてそのランクを経験する場合には、必ず経験者を同伴してください。
      ・記載した登山ルートは、比較的登山者の多いものから選定したもので、必ずしも登山を推奨する登山ルートではありません。
      ・整備・維持されていない登山ルートを含みます。また、登山ルートの通行や山頂への到達、登山の安全を保障するものではありません。
      ・登山される際は、十分な準備のもと自己責任において入山してください。記載のルートにおける事故について、責任は負いかねます。
      ・ルート全長及び累積標高差は図上計測のため、実際の数値に対し誤差を含んでいます。
      ・歩行時間は目安であり、実際に登山に要する時間は個人差があります。

      ※この記事内の情報は特記がない限り公開初出時のものとなります。登山道の状況や交通アクセス、駐車場ならびに関連施設などの情報に関しては、最新情報をご確認のうえお出かけください。

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