それでも高山病になってしまったら・・・
気をつけていても体調や思わぬ疲れで高山病になってしまうかもしれません。そんなときはどうすればいいでしょうか。
高山病になってしまったら
【症状が軽度の場合】
①安静にして休み、回復を待つ
症状を感じたら高度は上げずに休憩しましょう。酸素を取り込みやすくするため、横にならずにゆっくり体を動かすなどして深呼吸ができるようにしましょう。高度を上げて歩き始めるのは症状が回復してからにし、症状が改善しない場合は下山するなどして高度を下げましょう。
②頭痛があり、解熱鎮痛剤を飲む場合
頭痛があり、バファリンやアスピリン、アセトアミノフェンなどの非ステロイド系の解熱鎮痛剤を飲んだ場合、頭痛が治まっても頭痛の原因となる酸素不足が改善しているわけではないので、その場で安静にするかゆっくり運動をして、解熱鎮痛剤がなくても頭痛の症状がでなくなるまで高度を上げるのをやめましょう。
【それでも症状が回復しない場合】
症状が改善しない場合、そのまま上り続けると重症化してしまいます。高山病は高度を下げて酸素を多く取り込むと改善するので重症になる前に勇気を持って下山しましょう。
高山病には気をつけて
高山病は、症状が軽いときにはこれくらいなら大丈夫と我慢してしまう人もいるかもしれませんが、放っておくと大変なことになる怖いものです。普段、高山病にならない人であっても、少しの寝不足や体調によっては手のむくみなどの症状が起きてしまうことがあります。高山病にならないようにするのがもちろん大事ですが、高山病の症状をよく知って、体からのサインを逃さないようにしましょう。
取材協力・監修/清水 雅之(薬剤師)
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