国内屈指の難易度!日本を代表する「三大キレット」とは?

国内でも随一の難易度を誇る「三大キレット」を紹介します!キレットの定義から難所まで、写真付きで解説。十分に下調べをしたうえで挑戦しましょう。

「キレット」とは?

大キレット
「キレット」とは漢字で「切戸」と書き、山と山をつなぐ尾根が深く切り落ちている場所のことを言います。長野県の方言からきた言葉と言われており、富山県からは「窓」と呼ばれることもあるようです。通常の尾根よりも細く断崖絶壁もあるキレットは、登山ルートとしても難易度の高いルートが多く、岩登りの基本的な技術が必要な場所もあります。ほとんどが初心者向きのルートではないため、経験と体力を積んだうえで臨むようにしましょう。

「三大キレット」とは?

不帰キレット
日本にはいくつかのキレットがありますが、その中でも特に北アルプスにある3つのキレットは「三大キレット」とも呼ばれ、国内屈指の難易度を誇るルートと言われています。どれも急峻なルートで落石の危険もあることから、ヘルメットの着用をしていくようにしましょう。それでは、各キレットについて、核心部とともに紹介します。

①大キレット

大キレット
撮影:YAMA HACK編集部
三大キレットの中でも最も難しいとされているのが、北アルプス南部にある北穂高岳と南岳を結ぶ「大キレット」です。一般道に指定されているルートの中では日本最難関と言われており、”信州 山のグレーディング表”でも最難関に位置しています。



大キレット
撮影:YAMA HACK編集部
大キレットは終始緊張感のある急峻な岩稜地帯が続くうえ、通過するだけでも約4時間ほどかかります。安全なエスケープルートがなく、重大事故も頻発しているエリアなので、絶対に初心者は近づかないようにしましょう。大キレットには特に高度感を感じる2つの難所があります。

長谷川ピーク

長谷川ピーク
大キレット中盤にある有名な難所が長谷川ピーク。「Hピーク」と岩にペイントされており、少ない足場と高度感のある道が続きます。以前、ここから落ちて救助された大学生の名前を取って、「長谷川ピーク」と名づけられました

 飛騨泣き

飛騨泣き
長谷川ピークより南側にある難所で、スッパリと切れ落ちた岩に足を乗せるだけのステップが用意された高度感を感じる場所です。特に飛騨側(岐阜県側)から落ちるとほぼ助からないため、「飛騨泣き」という名前がついています。

②八峰キレット

八峰キレット
八峰キレットは、後立山連峰の五竜岳と鹿島槍ヶ岳の間にある難所。五竜岳からキレット小屋までは長い岩稜地帯が連続します。

キレット小屋
特に難所とされているのはキレット小屋から少し南に入ったエリアです。狭義にはこのあたりを八峰キレットということもあります。高度感のあるクサリ場が連続するエリアなので、北側からアクセスする場合は小屋で準備万端にして挑むようにしましょう。八峰キレットも頻繁に転落による死亡事故が発生しています。特に雨が降ると岩が滑りやすくなり難易度も格段にアップするため、出発前に天気も確認しておくようにしましょう。

③不帰キレット

不帰キレット
不帰キレットも後立山連峰にあるキレットです。白馬岳(天狗ノ頭)から唐松岳に至る尾根で、こちらも標準タイムは4時間半から5時間ほどと長丁場。狭義には天狗ノ頭から急坂の「天狗の大下り」を降りた付近を不帰キレットと呼びますが、難所はむしろここより南側です。

不帰キレット
特に核心部とされているのは不帰嶮二峰と一峰の間付近。ほぼ垂直な崖を鎖で登っていく個所もあり慎重さが求められます。このあたりには浮石もあるため、慎重に足元を確認しながら通過するようにしましょう。

 

日本にはこのほかにも八ヶ岳等においてキレットと名の付く難所があります。岩場の通過が難なくできるよう十分な準備をして臨みましょう。

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大キレット
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YAMA HACK編集部
YAMA HACK編集部

YAMA HACK運営&記事編集担当。登山をきっかけに自然の力に魅了される。山で飲むコーヒーが大好き。何かあれば必ず山に行き、心身共に整える。山について新しい視点を与えられるような記事作りを心がけて日々執筆活動を行う。

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