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秋を感じる山歩きなら、ススキの草原

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黄金色に波打つススキ草原は、万葉の時代からさまざまな歌人にも謳われた、秋を感じる風景です。どこか過ぎゆく季節の哀愁も漂い、今でも多くの人を魅了する「秋の風物詩」として全国各地に名所が点在しています。
ゆったり歩こう!ススキ草原の山歩きのススメ
そんな「ススキ草原」は、見ているだけじゃもったいない。魅力いっぱいのトレッキングを楽しめるんです!
吹き抜ける秋風が爽快

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紅葉の森の中とは違い、草原状になっている地形が多く、乾いた風が吹き抜けます。そんな開放的な風景とともに、秋風の爽快感を味わいながら歩くことができるのは、ススキ草原ならでは。
時間とともに変わる風景は撮影におすすめ

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朝と午後では太陽の位置が変わるため、ススキの輝き方も変化します。往復登山の場合、登山時は朝の風景、下山時は午後の光の風景を楽しむこともでき、絶景の撮影にもおすすめです。
紅葉とセットでさらに秋の醍醐味を

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ススキがある場所は高原や山が多く、紅葉も一緒に楽しめる場所が多いのも特徴。ススキ草原を歩いて紅葉の森も歩く、秋のトレッキングの醍醐味を存分に味わえます。
誰でも楽しめる気軽さも◎

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ススキの草原は起伏が少なく歩きやすいことから、初心者でも安心して歩くことができます。遊歩道が整備されていることもあり、誰でも楽しめる場所が多いんです。
そのほかにも、たくさんの魅力があるススキ草原歩き。この後は、実際に歩いて楽しいおすすめコースを紹介します。
【栃木県】戦場ヶ原~小田代原周遊|ススキと湿原を楽しむ
最高点の標高: 1462 m
最低点の標高: 1390 m
累積標高(上り): 380 m
累積標高(下り): -380 m
コース概要
赤沼(5分)→赤沼分岐(60分)→小田代橋(25分)→1424m分岐(25分)→小田代原(11分)→1407m分岐(9分)→展望台(25分)→赤沼分岐(5分)→赤沼
【ススキの見頃】例年10月上旬から中旬
男体山や白根山など、奥日光の山々と中禅寺湖に囲まれた風光明媚な場所にある「戦場ヶ原」。かつて湖であったところが乾燥し湿原になった場所で、周囲には池もあり、自然豊かな高原です。
今回紹介するコースは、標高差30m程度とほとんどアップダウンがないため、散策気分で楽しめます。
赤沼からすぐに戦場ヶ原へ

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赤沼から、赤沼分岐を右へ曲がり戦場ヶ原へ。ススキの季節は、遠くの森の紅葉も合わせて満喫できます。しっかりとした木道になっているので、ゆっくりのんびり風景を楽しみながら歩きましょう。
草紅葉の小田代原

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戦場ヶ原から小田代原へ。小田代原の秋は草紅葉で有名です。草紅葉とひと言で言っても、黄色や赤などさまざま。パッチワークのような風景が広がります。
戦場ヶ原展望台から絶景を望む

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小田代原から小田代歩道を赤沼方面へ戻ります。途中、戦場ヶ原展望台へ立ち寄ってみましょう。眼下に広がる戦場ヶ原、遠くに奥日光の山々の絶景を楽しめます。
赤沼までのアクセス
【クルマの場合】
日光宇都宮有料道路「清滝」IC−国道120号経由−赤沼駐車場
■県営赤沼駐車場
台数:約180台
トイレ:あり
料金:有料
【公共交通の場合】
JR日光線「日光」駅または東武日光線「東武日光」駅−東武バス「湯元温泉行き」乗車−「赤沼」バス停下車
