秋を感じる絶景!黄金色に輝く「ススキ草原」をゆったりハイキング【厳選5スポット】

2021/10/18 更新

秋の登山といえば紅葉ですが、ススキも秋の代表。紅葉のような派手さはありませんが、銀色の穂が秋風に揺れる姿はまさに日本の原風景。そんな「ススキ草原」の魅力や楽しみ方をはじめ、全国からススキ草原を満喫できるトレッキングコースを厳選しました。なだらかな高原も多く、登山初心者にもおすすめです!


アイキャッチ画像撮影:筆者

秋を感じる山歩きなら、ススキの草原

ススキ
撮影:筆者
秋、黄金色に波打つススキ草原は、万葉の時代からさまざまな歌人にも謳われた、秋を感じる風景です。どこか過ぎゆく季節の寂しさも感じるススキの草原は、今でも多くの人を魅了し、秋の風物詩として全国各地に名所が点在します。

ゆったり歩こう!ススキ草原の山歩きのススメ

そんな「ススキ草原」ですが、見ているだけじゃもったいない。魅力いっぱいのトレッキングを楽しめます。

吹き抜ける秋風が爽快

秋風
出典:PIXTA
紅葉の森の中とは違い、草原状になっている地形が多く、乾いた風が吹き抜けます。そんな開放的な風景とともに、秋風の爽快感を味わいながら歩くことができるのは、ススキ草原ならでは。

時間とともに変わる風景は撮影におすすめ

朝のススキ草原
出典:PIXTA
朝と午後では太陽の位置が変わるため、ススキの輝き方も変化します。往復登山の場合、登山時は朝の風景、下山時は午後の光の風景を楽しむこともでき、カメラ撮影にもおすすめです。

紅葉とセットでさらに秋の醍醐味を

ススキと紅葉
出典:PIXTA
ススキがある場所は高原や山が多く、紅葉も一緒に楽しめる場所が多いのも特徴。ススキ草原を歩いて紅葉の森も歩く、秋のトレッキングの醍醐味を存分に味わえます。

誰でも楽しめる草原歩き

ススキトレッキング
出典:PIXTA
ススキの草原は起伏が少なく歩きやすいことから、初心者でも安全に歩くことができます。遊歩道が整備されていることもあり、誰でも楽しめるのがススキの草原歩きです。

そのほかにも、たくさんの魅力があるススキ草原歩き。この後は、実際に歩いて楽しいおすすめコースを紹介します。

【栃木県】戦場ヶ原~小田代原周遊|ススキと湿原を楽しむ

合計距離: 8.92 km
最高点の標高: 1462 m
最低点の標高: 1390 m
累積標高(上り): 380 m
累積標高(下り): -380 m

ルート概要(周遊)
赤沼(5分)→赤沼分岐(60分)→小田代橋(25分)→1424m分岐(25分)→小田代原(11分)→1407m分岐(9分)→展望台(25分)→赤沼分岐(5分)→赤沼
【体力レベル】★☆☆☆☆
日帰り
コースタイム:2時間45分
参考:ヤマプラ
【技術的難易度】★☆☆☆☆
・歩きやすい靴と動きやすい服装が必要
凡例はこちらをクリック:グレーディング表

【ススキの見頃】例年10月上旬から中旬

男体山や白根山など、奥日光の山々と中禅寺湖に囲まれた風光明媚な場所にある「戦場ヶ原」。戦場ヶ原はかつて湖であったところが乾燥し湿原になった場所。周囲には池もあり、自然豊かな高原です。

今回紹介するコースは、標高差は30m程度、ほとんどアップダウンはないため、散策気分で楽しめるコースです。

赤沼からすぐに戦場ヶ原へ

戦場ヶ原
出典:PIXTA
赤沼から、赤沼分岐を右へ曲がり戦場ヶ原へ。ススキの季節は、遠くの森の紅葉も合わせて楽しむことができます。しっかりとした木道になっているので、ゆっくりのんびり風景を楽しみながら歩きましょう。

草紅葉の小田代原

出典:PIXTA
戦場ヶ原から小田代原へ。小田代原の秋は草紅葉で有名。草紅葉とひと言で言っても、黄色や赤などさまざま。パッチワークのような風景が広がります。

戦場ヶ原展望台から絶景を望む

戦場ヶ原展望台
出典:PIXTA
小田代原から小田代歩道を赤沼方面へ戻ります。途中、戦場ヶ原展望台へ立ち寄ってみましょう。眼下に広がる戦場ヶ原、遠くに奥日光の山々の絶景を楽しめます。

赤沼までのアクセス

【クルマの場合】
日光宇都宮有料道路「清滝」IC−国道120号経由−赤沼駐車場

■赤沼駐車場
台数:160台
トイレ:あり
料金:無料
【公共交通の場合】
JR日光線「日光」駅または東武日光線「東武日光」駅−東武バス「湯元温泉行き」乗車−「赤沼」バス停下車

東武バス|公式サイト


【長野県】八島湿原~車山|さわやかな霧ヶ峰のススキ草原

合計距離: 10.49 km
最高点の標高: 1912 m
最低点の標高: 1625 m
累積標高(上り): 573 m
累積標高(下り): -573 m

ルート概要(周遊)
八島湿原(70分)→沢渡(30分)→車山肩(45分)→車山(15分)→車山乗越(25分)→蝶々深山(20分)→物見石(30分)→1648m分岐(5分)→奥霧小屋(休業中)(30分)→八島湿原
【体力レベル】★★☆☆☆
日帰り
コースタイム:4時間30分
参考:ヤマプラ
【技術的難易度】★★☆☆☆
・登山装備が必要
・登山経験、地図読み能力があることが望ましい
凡例はこちらをクリック:グレーディング表

【ススキの見頃】例年9月中旬から下旬

標高1600mを越えるなだらかな高原が広がる「霧ヶ峰」。広い草原帯に湿原が点在し、ビーナスラインなど自動車道路が整備されている観光地です。夏の避暑地のイメージが強いですが、秋は色づく草原の風景が広がります。
霧ヶ峰三大湿原のひとつ「八島湿原」をスタートし、霧ヶ峰最高峰の「車山」を周回する本コースは、全行程でススキを見ることができますが、特に見事なのが車山斜面のススキ。高原の風に吹かれながらのんびり歩けるコースです。

八島湿原からスタート

八島湿原
出典:PIXTA
霧ヶ峰の三大湿原のひとつ、八島湿原からスタート。国の天然記念物でもある高層湿原です。陸地化した箇所にはススキが、湿地帯には草紅葉と、2つの絶景を楽しみながらの木道歩きが楽しめます。

幻想的な車山のススキ

車山ススキ
出典:PIXTA
八島湿原から車山肩を過ぎ、車山山頂手前では、山腹の斜面に広大なススキ草原が広がります。天気がいい日は、日光を浴びたススキの穂が銀色にたなびき、幻想的な風景にしばらく見とれてしまいそうです。

車山山頂からの大展望

車山
出典:PIXTA
ススキの草原に囲まれた車山山頂から、眼下にスタート地点の八島湿原、遠くには雪を戴いた北アルプス。周りを見渡すと、八ヶ岳連峰や富士山が。乾いて澄み切った秋ならではの、さわやかな絶景です。

車山から蝶々深山(ちょうちょうみやま)を経て、八島湿原へ戻ります。どこまでも続く、ススキや笹、草紅葉の秋の高原特有の風景を楽しみながら下山します。

八島湿原へのアクセス情報

【クルマの場合】
中央自動車道「諏訪」IC−県道424号、ビーナスライン(県道194号) 経由−八島湿原駐車場

■八島湿原駐車場
台数:約100台
トイレ:あり
料金:無料
【公共交通の場合】
JR中央本線「茅野」駅−アルピコ交通バス「白樺湖・車山高原線」乗車−「八島湿原」バス停下車

アルピコ交通バス|白樺湖・車山高原線


【山梨県】山中湖パノラマ台~三国山|日本一の富士山を望むススキ原

合計距離: 6.56 km
最高点の標高: 1305 m
最低点の標高: 989 m
累積標高(上り): 605 m
累積標高(下り): -605 m

ルート概要(周遊)
三国山ハイキングコース入口(30分)→パノラマ台(30分)→鉄砲木ノ頭(明神山)(20分)→三国峠(30分)→三国山(20分)→三国峠(20分)→パノラマ台(25分)→三国山ハイキングコース入口
【体力レベル】★☆☆☆☆
日帰り
コースタイム:2時間55分
参考:ヤマプラ
【技術的難易度】★★☆☆☆
・登山装備が必要
・登山経験、地図読み能力があることが望ましい
凡例はこちらをクリック:グレーディング表

【ススキの見頃】例年10月中旬から下旬

世界遺産「富士山」のふもと、富士五湖のひとつ「山中湖」。東京都心からアクセスがいいことから、たくさんの人が訪れる観光地です。
今回紹介するコースはススキとともに、富士山と山中湖の絶景を存分に満喫するコース。コース上の多くの場所でススキ草原と、眼下に山中湖、その先には雄大な富士山の眺望と、秋ならではの絶景を味わえるコースです。

パノラマ台から明神山まではススキの草原

パノラマ台
出典:PIXTA
パノラマ台は富士山と山中湖の展望所として有名。そこから明神山までは、たなびくススキの向こうに、富士山と山中湖を眼下に見る、秋ならではの絶景。たまに振り返りながら風景を楽しみ歩きましょう。

明神山からススキと富士山を楽しむ

明神山
出典:PIXTA
明神山山頂もススキと富士山の絶景が楽しめます。また、天気がよければ八ヶ岳や南アルプスも望むことができます。

三国峠でもススキと富士山を眺望

三国峠
出典:PIXTA
明神山から三国山、三国山から下るときに通る三国峠でも、ススキと富士山、山中湖を眺望。晩秋には湖畔の森が色付き、さらに美しい風景を見ることができます。

三国山ハイキングコース入口へのアクセス情報

【クルマの場合】
中央自動車道「河口湖」IC−東富士五湖道路「山中湖」IC−国道138号経由−山中湖交流プラザきらら駐車場−三国山ハイキングコース入口

■山中湖交流プラザきらら駐車場
台数:202台
トイレ:あり
料金:300円/1日
【公共交通の場合(東京都新宿からの直通バス)】
JR「新宿」駅南口−富士急行バス「富士五湖~新宿線」−「山中湖旭日丘」バス停下車−富士急行バス「ふじっ湖号」−「三国山ハイキングコース入口」バス停下車
富士急行バス|富士五湖~新宿線富士急行バス|ふじっ湖号
【公共交通の場合(電車)】
JR中央線「大月」駅−富士急行線「富士山」駅−富士急行バス「富士山駅~山中湖~平野~道志」−「山中湖旭日丘」バス停下車−富士急行バス「ふじっ湖号」−「三国山ハイキングコース入口」バス停下車
富士急行バス|富士山駅~山中湖~平野~道志

【奈良県】曽爾高原~倶留尊山|包み込むようなススキ草原を歩く

合計距離: 4.94 km
最高点の標高: 992 m
最低点の標高: 709 m
累積標高(上り): 753 m
累積標高(下り): -753 m

ルート概要(往復)
駐車場(40分)→亀山峠(25分)→二本ボソ(25分)→倶留尊山(20分)→二本ボソ(15分)→亀山峠(29分)→駐車場
【体力レベル】★☆☆☆☆
日帰り
コースタイム:2時間34分
参考:ヤマプラ
【技術的難易度】★★★☆☆
・ハシゴ、くさり場を通過できる身体能力が必要
・地図読み能力が必要
凡例はこちらをクリック:グレーディング表

【ススキの見頃】例年10月上旬から11月下旬

倶留尊山(くろそやま)と亀山に囲まれた曽爾高原(そにこうげん)の秋は、まるでススキに包まれたような別世界。そんな絶景を歩けるため、シーズン中は多くのハイカーで賑わいます。
紹介するコースは、ススキの斜面を登りあがり、倶留尊山まで歩きます。途中、鎖が張られた岩場や急坂がありますので慎重に登りましょう。

ススキに囲まれながら曽爾高原を登る

曽爾高原
出典:PIXTA
ススキに覆われた曽爾高原を、倶留尊山方面へ斜面を登ります。どこを見てもススキ原。牧歌的な風景に癒されます。

亀山峠から見下ろすススキ原の絶景

亀山峠
出典:PIXTA
坂を登りつめると「亀山峠」。ここから見下ろす曽爾高原は絶景。青い「お亀池」と銀色のススキとのコントラストがきれいです。
この先、倶留尊山までは岩場があり、鎖が張られた場所があります。気を付けて歩きましょう。

秋らしく色づいた倶留尊山

倶留尊山
出典:PIXTA
倶留尊山山頂は展望はありませんが、周囲の木々はきれいに色づきます。枯れ葉と紅葉に囲まれて、休憩するには絶好の場所です。
帰りは、亀山を通り、曽爾高原を見渡しながら下りましょう。

曽爾高原へのアクセス情報

【クルマの場合】
名阪国道「針」IC−国道369号 経由−曽爾高原駐車場


■曽爾高原駐車場
台数:150台
トイレ:あり
料金:600円/終日
【公共交通の場合】
■10月~11月
近鉄「名張」駅−名張駅前(西口) バス停より、三重交通「曽爾高原行」バス乗車−「曽爾高原」バス停下車
■上記以外
近鉄「名張」駅−名張駅前(西口) バス停より、三重交通「山粕西行」バス乗車−「太良路」バス停下車−曽爾高原まで徒歩45分

三重交通|公式サイト


【福岡県】平尾台貫山|開放感抜群!カルスト台地のススキ草原

合計距離: 8.75 km
最高点の標高: 693 m
最低点の標高: 358 m
累積標高(上り): 816 m
累積標高(下り): -816 m

ルート概要(往復)
平尾台自然観察センター(15分)→千仏鍾乳洞分岐(15分)→平尾台(茶ヶ床園地)(17分)→中峠(34分)→四方台(6分)→貫山林道(27分)→貫山(15分)→貫山林道(7分)→四方台(24分)→中峠(14分)→平尾台(茶ヶ床園地)(13分)→千仏鍾乳洞分岐(13分)→平尾台自然観察センター
【体力レベル】★★☆☆☆
日帰り
コースタイム:3時間20分
参考:ヤマプラ
【技術的難易度】★★☆☆☆
・登山装備が必要
・登山経験、地図読み能力があることが望ましい
凡例はこちらをクリック:グレーディング表

【ススキの見頃】例年10月上旬から下旬

カルスト台地の平尾台は、毎年春に野焼きをすることから森林化することなく、見渡す限りの草原が広がる、九州有数の景勝地です。
今回紹介するコースは起伏がそれなりにあり、近くに海があることから、ススキの尾根歩きは展望抜群、まるで天空の散歩道。平尾台のススキ草原と、開放感抜群の山歩きを存分に満喫できるコースです。

出発するとすぐにススキの草原

平尾台
撮影:筆者
平尾台自然観察センターより、ススキ草原の中、砂利引きの林道をのんびり歩きます。高い木々がないため、どこまでも見渡すことができ、目指す貫山(ぬきさん)までよく見えます。

ススキに覆われた天空の散歩道

平尾台
撮影:筆者
中峠から貫山までの尾根道は、まるで天空の散歩道。東に周防灘、西に北九州の山々を見渡しながら、風が吹き抜けるススキの中を歩く絶景ルートです。

貫山からの眺望を堪能

貫山
出典;PIXTA
平尾台の最高地点「貫山」。草原丈の山頂広場で東方面の眺望がいいので、休憩に最適。天気がよければ四国まで見渡すことができます。

平尾台自然観察センターへのアクセス

【クルマの場合】
九州自動車道「小倉南」IC−国道322号、県道28号 経由−平尾台自然観察センター駐車場


■平尾台自然観察センター駐車場
台数:約110台
トイレ:あり
料金:無料
【公共交通の場合】
JR日田彦山線「石原町」駅−おでかけ交通「平尾台線」乗車−「観察センター」バス停下車

北九州市おでかけ交通|平尾台線

日本の原風景、ススキ草原で秋を満喫

まとめ
撮影:筆者
青々としていた盛夏が過ぎ、銀色、金色の穂をだして輝く秋のススキ。紅葉のような派手さはありませんが、日本の原風景を思わせるススキ草原の光景は、なんだかホッとさせる魅力があります。

紅葉が山肌を染める山岳のピークハントもいいですが、たまには、ススキの草原をのんびり歩いて秋を満喫しませんか?

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ススキ草原
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黒田猫太郎

IT関連の超インドア人間が、パートナーの影響で山人間に。今では、パートナーよりも山にはまってしまいました。九州を中心に山歴20年。なのに、一向に上級者になる気配が無い、猫好き酒好きのヘタレ山ヤです。パートナー&猫3匹と同居中。愛車ジムニーで山を徘徊中。

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