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千葉で登山!? 実は日帰りで楽しめるコースがたくさん!

実は千葉県は全国一平均標高が低い県。どの山も低山なので日帰りで登れ、難易度も低い山が多いのが特徴です。周りに高い山がないため、山の上からは抜群の眺望が楽しめるのが魅力。特に人気の山は南房総に固まっており、山頂からは美しい海の景色や富士山が望める場所もあるんです。
1. 鋸山(のこぎりやま)

その名の通り、鋸の歯のようなゴツゴツとした稜線が特徴的な山です。江戸時代から採石が行われ、このような山容になったそう。日本百名山の選考には漏れましたが、古くから名山として知られています。山頂からの眺望は抜群で、「関東の富士見100景」にも選ばれています。
おすすめ登山コース

浜金谷駅から右手に東京湾を見下ろしながら関東ふれあいの道を歩く観月台コースです。後半は日本寺境内に入り、高さ約100mの地獄のぞきからの眺望、日本一の大仏、千五百羅漢、百尺観音など迫力の見どころ満載。全てまわると90分ほどかかります。
コース概要
浜金谷駅 → 関東ふれあいの道 → 日本寺境内(約60分)
※ロープウェーを使って登る場合は山麓駅から5分ほどで山頂駅に到着します
登山口までのアクセス
クルマの場合
館山道「富津・金谷」ICー国道127号ー浜金谷駅または鋸山ロープウェー
約200台駐車可能・無料
公共交通の場合
JR内房線「浜金谷」駅にて下車
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昭文社 山と高原地図 三浦・房総 2025
2. 高宕山(たかごやま)

標高300mほどの低山ですが、谷が入り組んだ複雑な地形で起伏が多く、意外と登り応えがある山です。天然記念物である野生のニホンザルが生息していることで有名。高宕山の周辺はシナノキが自生する県有林になっており、県立高宕山自然公園にも指定されています。
おすすめ登山コース

登山口からは豊かな樹林帯の中を沢沿いに進みます。高宕大滝を過ぎて稜線上を辿って登れば山頂です。山頂の北側にある巨岩に守られた高後観音は見どころのひとつ。ここから石射太郎山も併せて訪れる周回コースも人気です。
コース概要
石射太郎登山口 → 高宕山山頂(約90分)
登山口までのアクセス
クルマの場合
館山道「君津」ICー県道163号ー県道93号ー石射太郎登山口
約10台駐車可能(路肩)・無料
公共交通の場合
JR内房線「君津」駅にて日東交通バス周西線乗車ー「中島」バス停で君津市コミュニティバス中島・豊栄線に乗り換えー「植畑上郷」バス停にて下車
3. 富山(とみさん)

かの有名な『南総里見八犬伝』の舞台となった山です。北峰(金毘羅峰)と南峰(観音峰)の2つからなる双耳峰で、北峰山頂の展望台からは素晴らしい眺望が楽しめます。山の中腹にある、伏姫が籠ったとの言い伝えがある「伏姫籠穴」という洞窟も見どころ。
おすすめ登山コース

岩井駅から街道を登山口である福満寺まで進みます。この辺りは水仙の自生地で、1月半ばになると美しい花畑を見ることができます。登山道に入ると少し急勾配の階段道が続きますが、登り切った先の北峰展望台からの大パノラマは必見。天気が良ければ富士山まで見渡せます。
コース概要
岩井駅 → 福満寺 → 富山(約85分)
登山口までのアクセス
クルマの場合
館山道「鋸南富山」ICー国道127号ー南房総市 無料駐車場
約35台駐車可能・無料
公共交通の場合
JR内房線「岩井」駅にて下車
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昭文社 山と高原地図 三浦・房総 2025
4. 伊予ヶ岳(いよがたけ)

なだらかな山が多い千葉にあって珍しく鋭い岩峰をもち、千葉で唯一「岳」と名のつく山です。その姿から地元では「房総のマッターホルン」の異名をとり、県内の他の山にはないスリルのある岩登りと登頂の達成感を味わえます。
おすすめ登山コース

岩井駅からアクセスして、駐車場のある平群(へぐり)天神社が登山口です。歩きやすい登山道を1時間ほど進めば頂上付近は岩場の急斜面。それほど危険はありませんが、鎖場は慎重に登りましょう。山頂は360°の大眺望ですが、鎖場の手前からでも十分に楽しめます。
コース概要
岩井駅 → 平群天神社 → 伊予ヶ岳(約60分)
登山口までのアクセス
クルマの場合
館山道「鋸南」ICー国道127号ー南房総市 無料駐車場
約35台駐車可能・無料
公共交通の場合
JR内房線「岩井」駅にて下車
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昭文社 山と高原地図 三浦・房総 2025