“写真”から始める山選び ─ 忘れられない絶景が、きっと見つかる

日本百名山をぜんぶ登るのはムズカシくても、 「次はどの山にしよう?」と考える時間は楽しいですよね。この記事では、心に残る景色とともに5座を紹介。
次に登りたい山がきっと見つかる。そんな“写真で旅するに日本百名山”、はじまります。
※日本百名山とは……
『日本百名山』は、小説家・深田久弥が、日本の100の山々を独自の基準(品格、歴史、個性)で選定し、紹介した山岳随筆集。この本により、多くの人々が日本の山の魅力に触れ、登山文化の普及に大きく貢献しました。
紹介してくれる人|TAKEさん

映像クリエイター・登山歴9年・1991年1月生まれ。
子どもの頃から自然に親しみ、25歳で本格的に登山を開始。
テント泊登山や縦走に魅了され、その記録を映像に残すようになり、独学で映像制作に没頭。
2019年からYouTubeを始め、InstagramなどのSNSを中心に登山の魅力を発信。
自然の映像をテーマに、自身の世界観で発信を続けている。
【那須岳】荒々しい表情を見せる栃木の名峰
那須岳(なすだけ)は栃木県北部に広がる那須連山の総称ですが、主峰である標高1,915mの茶臼岳(ちゃうすだけ)のことを指すのが一般的。茶臼岳は活火山で、迫力のある噴煙や雄大な景色を楽しむことができます。
茶臼岳の9合目まで到達するロープウェイを使用すれば1時間強で登山可能。コースによっては本格登山も楽しむことができ、初心者から上級者まで登山を楽しむことができます。特に紅葉シーズンは人気で、多くの登山者が訪れるます。


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活火山ならではの荒々しい表情を見せる栃木の名峰。
撮影:TAKE

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初心者でも簡単に登頂できる茶臼岳から、朝日岳や三本槍岳へと続く縦走路も人気で、展望も抜群。


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秘湯・三斗小屋温泉をはじめ、火山の迫力と温泉の恵みを一度に楽しめるのも魅力。
気になった方は…詳しい山の情報もチェックしてみてね!
【男体山】 “山そのものが御神体”の神聖な山
栃木県日光市、中禅寺湖の北岸にそびえる男体山(なんたいさん)は、標高2,486mの成層火山です。火山らしい円錐形の秀麗な姿は「日光富士」と呼ばれ、山全体が日光二荒山神社の御神体となっています。
神聖な御神体ということもあり、登山できる期間が4月下旬から11月中旬で登拝料1,000円を納めて入山します。麓の中禅寺湖は紅葉の名所。男体山も紅葉で染まり、セットで紅葉を楽しむことができます。
撮影:TAKE

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山そのものが御神体で、日光二荒山神社の境内から始まるとても神聖な山。


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山頂から見渡す北関東の山並みが美しく、心が浄化されること間違いなし。
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【日光白根山】関東以北最高峰。圧巻の360度のパノラマ
日光白根山(にっこうしらねさん)は、栃木県と群馬県の県境に位置する標高は2,578mの活火山。関東以北の山としては最高峰であり、中部地方以外の山としても最高峰です。
高山とはいえ、標高約2000mまでロープウェイが通じていることから、短時間で登山できるのも魅力。夏はコマクサをはじめたくさんの高山植物が咲き、山頂からは周辺の山々や五色沼、弥陀ヶ池など美しい湖沼を一望できます。ロープウェイ山頂駅にはテラスやカフェ、周辺には散策路も整備されており、観光客も多く訪れます。
撮影:TAKE

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関東以北最高峰の火山帯。


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山頂は岩頭が並び、周辺には弥陀ヶ池や五色沼などの美しい姿を堪能できる。


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360度のパノラマも圧巻。
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【皇海山】スリル満点のクラシックルート
栃木県日光市と群馬県沼田市の境に位置する標高2144mの皇海山(すかいさん)。アクセスがよくないことから、登山者が少ない静かな山として知られます。
皇海山の登山コースといえば、いくつもの険しい峰を超えるクラシックルートが有名。鎖場やはしごが連続するスリル満点のコースです。1泊前提のロングコースでしたが、途中の「庚申山荘」が休業中とのことから、現在は日帰りコースとして上級者向けの難関コースとなっています。


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日帰り最難関級のクラシックルートは、まるで修験の旅。
撮影:TAKE

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数多くのピークを超えると、鋭い稜線が現れる。


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鋸山へ向かう道中ではほぼ垂直な岩が聳え、スリルも抜群。
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「【武尊山】なだらかな稜線と展望の良さが魅力
武尊山(ほたかやま)は標高2,158m、群馬県北部に位置する成層火山。山名は日本武尊(やまとたけるのみこと)が登頂したという伝説が由来で、山頂手前には銅像が建てられています。北アルプスの穂高岳(ほたかだけ)と区別するため、別名「上州武尊山(じょうしゅうほたかやま)」とも呼ばれます。
初夏から夏、様々な花が咲く花の百名山で、山頂からは谷川連峰や八ヶ岳などの展望が望めます。登山コースはいくつかあり、初級者から上級者まで幅広く楽しむことができます。


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群馬県北部を代表する名峰で、稜線上からは谷川岳方面まで一望できる。
撮影:TAKE

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なだらかな稜線と、展望の良さが魅力でいつか剣ヶ峰や中ノ岳の縦走もやりたいと感じさせてくれる。
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【赤城山】湖と山と信仰が調和する群馬の名峰
群馬県の赤城山(あかぎやま)は、標高1,828mの黒檜山を最高峰とする山々とカルデラ湖を含む複成火山の総称。広大な裾野をミズナラやダケカンバなどの樹林帯が覆う、豊かな自然環境が特徴です。
登山コースは日本百名山としては難易度が低く、往復コースも縦走コースも日帰りで可能。登山道はよく整備され初級者のレベルアップに最適です。また、ツツジの山とも知られており、5月のアカヤシオ、7月のトウゴクミツバツツジ、レンゲツツジなど、様々なツツジに彩られます。


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赤城山の最高峰・黒檜山は、初心者でも歩きやすい人気コース。


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山頂からは大沼越しに広がる絶景と、赤城神社を望む展望が楽しめる。


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湖と山と信仰が調和する、群馬を代表する名峰。























