登山リュック

登山リュック|容量別おすすめモデル15選!正しい選び方と背負い方は?

登山に行くなら絶対必要な登山リュックを特集。登山用には街用にはない機能がたくさんついており、体への負担を軽減。選ぶバックパックによって、登山中の快適さが全然違います。だからこそ正しい選び方を理解して、自分の体に合ったものを選ぶことが重要です。日帰り登山にぴったりのサイズから泊まりで使える大容量まで、おすすめのザックをレディース・メンズモデル共に容量別にご紹介。正しい背負い方、洗濯方法も解説します。

目次

アイキャッチ画像出典:Facebook/karrimor japan

登山リュックの正しい選び方

リュックを背負って富士登山する人々

出典:PIXTA

安全で快適な登山のために欠かせないのがリュック。登山のために作られたリュックは、街で使うものとは機能や選び方が異なります。正しい登山リュックの選び方を紹介します。

登山リュックにしかない特徴とは?

登山用のリュックは、重い荷物を背負い長時間歩き続ける登山でも、できるだけ体に負担がかからないように設計されています。また、荷物が多い登山でも、取り出したいものを素早く取り出せるような工夫も。

【特徴①】荷重を支える「ウエストベルト」
登山リュックのウエストベルト

登山に必要な重い荷物を肩だけで背負うと大きな負担になります。登山リュックは骨盤付近に付けられた「ウエストベルト」によって体の中心で荷重を支えるよう設計されているのです。

【特徴②】荷物を安定させる「チェストベルト」
登山リュックのチェストベルト

両方の肩ひもを繋ぐように胸元に付けられているのが「チェストベルト」。背負ったリュックが左右に揺れないようにすることで重心を安定させるために重要なパーツです。

【特徴③】リュックを体にフィットさせる「背面パッド」
登山リュックの背面パッド

背中に接する部分にある「背面パッド」は、リュックを体にフィットさせる役割を持つパーツ。荷重による負担を最小限にするためについています。また、汗による蒸れを防いだり、クッション性を持たせて背負い心地を良くするといった工夫もなされています。

特徴④パッキング次第で自由に使える「雨蓋」
登山リュックの雨蓋

リュックによっては、メインとなる収納部分の上に被さるように「雨蓋」がついています。文字通り本体を雨から守ったり、荷物を押さえつけて安定させるためのもの。行動中でもすぐに取り出せる収納ポケットとしても活躍します。

【特徴⑤】痒い所に手が届く「ポケット」
登山リュックのサイドポケット

登山リュックには随所に大小様々なポケットがあります。本体のサイドポケットに水筒を入れたり、ウエストベルトのポケットに行動食を入れたりと、実際に登山に行くとその便利さがわかるはず。

▼登山リュックの特徴についてはこちらもチェック!

登山リュックの正しい選び方は?

登山リュックを選んでいる男性

出典:PIXTA

登山リュックの選び方で重要なのは、「自分の体」と「使用する目的」に合ったサイズかどうかという点です。できれば実物を見て決めることをおすすめします。

【ポイント①】背面長の長さ
登山リュックの背面長の測り方

撮影:YAMA HACK編集部

首の後ろの一番飛び出る骨(第7頚椎骨)~骨盤の上までの長さと、リュックの背面長(トルソー)があっているかをチェックしましょう。S・M・Lなど背面長のサイズが選べるものや、背面長の長さを調整できるモデルもあります。

【ポイント②】ウエストベルトの長さ
登山リュックのウエストベルトを閉めている状態

ウエストベルトの長さがあっていないと腰を中心に体全体に荷重を分散できず、負担が肩に直接来てしまいます。緩すぎもきつすぎもNGです。リュックによって意外と長さに幅があるので注意しましょう。

【ポイント③】リュックの容量
リュック 容量

出典:AmazonAmazon(左が20L・右が45Lのリュック)

日帰り登山なのか、宿泊を伴う登山なのかによって必要な荷物の量は変わります。体への負担を軽くするためには重心を考慮した正しいパッキングも重要ですので、大は小を兼ねると考えずに適切な容量の選ぶのがポイントです。

▼サイズ選びについてはこちらもチェック!

日帰り登山におすすめ!30L前後の登山リュック5選

30L前後のリュックを背負った男性

出典:PIXTA

ドイター フューチュラ 30 SL

一番の特徴である「メッシュの背面パッド」は通気性がよく、汗をかいても背中のムレが気になりにくいよう設計されています。メインの収納部分はジッパーで2つに分けることができるので、荷物の量によってパッキングもしやすい仕様。背面長も調節可能です。

ドイター フューチュラ 30 SL

【容量】30L 【サイズ (高さ×幅×奥行)】60×24×22cm 【背面長】- 【重量】1,220g

容量30L
サイズ (高さ×幅×奥行)60×24×22cm
重量1,220g

モンベル チャチャパック 30

クッション性と通気性を両立させた背面パッドと、フレーム内蔵で安定したフィット感に定評のあるリュックです。ザックカバーも付属しており、コストパフォーマンスの高さが魅力。女性の体型に合わせたレディースモデルもあります。

登山リュック モンベル チャチャパック

出典:mont-bell

【容量】30L
【サイズ (高さ×幅×奥行)】55×32×21cm
【背面長】53cm
【重量】1.26kg

モンベル チャチャパック 30

カリマー リッジ 30

荷重を効率的に分散させる構造になっており、快適な背負い心地です。男女問わず、S~Lまで背面長に合わせてサイズ展開しています。ミニマルですっきりとしたデザインはタウンユースにもおすすめ。

カリマー リッジ 30

容量30L
サイズ(高さ×幅×奥行)65×32×24cm
背面長 (S)42cm(M)47cm(L)51cm
重量 1,540~1,570g

ミレー サースフェー 30+5

登山家向けに信頼ある製品を提供し続けてきたフランス生まれのミレー。サースフェーは、日本との共同開発で日本の環境や日本人の体型に合わせて作られており、フィット感は抜群です。背面長はS/Mの2サイズ。型番に「LD」と付くレディースモデルも展開。

ミレー サースフェー 30+5

容量30+5L
サイズ(高さ×幅×奥行)61×27×18cm
背面長M:48cm
重量1,500g

ザ・ノース・フェイス テルス

大きく開いて内部にアクセスできるので、荷物が取り出しやすく、パッキングも容易に行えるのが魅力。ザ・ノース・フェイスらしい洗練されたデザインで街用にも違和感なく使えます。35Lのメンズモデルもあり。

ザ・ノース・フェイス テルス25

容量26L
サイズ(高さ×幅×奥行)H50.5×W30×D18cm
重量約910g

ザ・ノース・フェイス テルス35

重量WM/約1,410g、M/約1,470g、L/約1,570g
サイズ(高さ×幅×奥行)WM/H61.5×W26×D19cm、M/H64.5×W26×D19cm、L/H68.5×W26×D19cm
背面長WM/42-50cm、M/43-51cm、L/48-56cm
重量WM/約1,410g、M/約1,470g、L/約1,570g

1泊山小屋泊におすすめ!40L前後の登山リュック5選

40Lの登山リュックを背負った女性

オスプレー ケストレル 38

オスプレーのベストセラーモデルであり、耐久性◎。シュラフ・マットの固定や、行動中でもトレッキングポールを出し入れできるような外部アタッチメントが豊富で、使い勝手が良いデザインです。「カイト 36」というモデルがレディースモデルになります。

オスプレー ケストレル 38

容量S/M:36L、M/L:38L
サイズ(高さ×幅×奥行)75×31×29cm
重量S/M:1,460g、M/L:1,540g

グレゴリー ズール 40

メッシュ構造の背面パネルとX型のフレームで通気性を確保しながらも快適な背負い心地を実現。特に大量の汗をかくような暑い時期で活躍してくれます。一回り小さい「ジェイド38」というレディースモデルもあり。

グレゴリー ズール 40

容量SM/MD:38L、MD/LG:40L
重量SM/MD:1,320g、MD/LG:1,330g

カリマー イントレピッド 40 タイプ1

汗をかいても蒸れにくい工夫がされた背面パッドと、フロントパネルが大きく開くことで、雨蓋を開けなくても楽に中の荷物を出し入れできるのが魅力。背面長が短い順にタイプ1~タイプ3まであり、最適なサイズを選ぶことができます。

カリマー イントレピッド 40 タイプ1

【容量】40L
【サイズ(高さ×幅×奥行)】67×31×28cm
【背面長】42cm
【重量】1,600g

モンベル キトラパック 45

「チャチャパック」とほぼ同等の性能に加え、ジッパーで内部を仕切って2気室にできたり、雨蓋を取り外してウエストバックとして使えたりと、嬉しい機能で使い勝手が良いリュックです。こちらもサイズの違うレディースモデルがあります。

登山リュック モンベル チャチャパック

出典:mont-bell
【容量】45L
【サイズ(高さ×幅×奥行)】62×35×28cm
【背面長】52cm
【重量】1.31kg ※アクアバリアサックを含んだ重量

モンベル キトラパック 45

ミレー サースフェー 40+5

本格派のミレーらしい縦長のデザインで自然と最適なパッキングが可能。容量が増してもスリムな見た目です。厚みのあるコーデュラナイロンで織られた頑丈なボディは安心感があります。「LD」とつくのがレディースモデル。

ミレー サースフェー 40+5

容量40+5L
サイズ(高さ×幅×奥行)62×29×20cm
背面長M:48cm、L:ー
重量1,570g

テント泊、数日間の縦走におすすめ!50L以上の登山リュック5選

50Lのリュックを背負う男性

オスプレー ストラトス 50

「ケストレル38」同様、背面長の調整や豊富な外部アタッチメントが使い勝手の良いモデル。内部で2気室に仕切ることができ、下部からもアクセスもできるのでパッキングしやすいのも魅力です。レディースモデルの「シラス50」もあり。

オスプレー ストラトス 50

容量S/M:47L、M/L:50L
サイズ(高さ×幅×奥行)70×36×38cm(M/Lサイズ)
重量S/M:1,610g、M/L:1,670g

カリマー リッジ 50 ミディアム

3D設計の背面パネル内蔵で高いフィット感を実現。フロント横のジッパー収納や2気室構造など、パッキングもしやすい設計。クラシカルなデザインで長期旅行にもおすすめです。

カリマー リッジ 50+ ミディアム

容量50L
サイズ(高さ×幅×奥行)76×37×34cm
背面長43cm
重量1,630g

ドイター エアコンタクトライト 50+10

X型フレームと高い通気性を確保したメッシュ構造の背面パッドで、重い荷物でも快適な背負い心地です。背面長を自由に調節できるのも魅力。最適なフィッティングを実現できます。「SL」とつくものがレディースモデルです。

ドイター エアコンタクトライト 50+10

【容量】50 + 10 L 【サイズ(高さ×幅×奥行)】80×30×26cm 【背面長】- 【重量】1,750g

容量50 + 10 L
サイズ(高さ×幅×奥行)80×30×26cm
重量1,750g

ノースフェイス テラ55

ベーシックなデザインと背負い心地が人気の定番モデル。フロントがJ字型に大きく開くので、荷物の出し入れが楽ちん。スタピライザーの調節がしやすく、ポケットも充実しており使い勝手◎です。

ノースフェイス テラ55

【容量】55L 【サイズ(高さ×幅×奥行)】S/M:60×34×25cm、L/XL:61×32×25cm 【背面長】S/M:38-46cm、L/XL:43-53cm 【重量】 S/M:1,644g、L/XL:1,729g

容量55L
サイズ(高さ×幅×奥行)S/M:60×34×25cm、L/XL:61×32×25cm
背面長S/M:38-46cm、L/XL:43-53cm
重量 S/M:1,644g、L/XL:1,729g

グレゴリー バルトロ65

腰に重心がかかるように計算されたフレーム構造、通気性を確保した背面パッド、ショルダーハーネスとウエストベルトはフィット感に合わせて調整可能で、徹底的に快適な背負い心地を追求したモデルです。「ディバ60」というレディースモデルもあります。

グレゴリー バルトロ65

容量S:61 L、M:65L、L:69L
重量S:2,399g、M:2,490g、L:2,580g

登山リュックの正しい背負い方と洗い方

登山リュックを背負う登山者

出典:PIXTA

登山リュックの性能を最大限引き出すためには正しい背負い方を知ることが大事です。また、ハードな環境で使用するものなので、長く使うためには適切なメンテナンスも欠かせません。

登山リュックの正しい背負い方

リッジ30

撮影:YAMA HACK編集部

登山リュックは、重い荷物による体への負担を軽減するために、腰を中心に体全体に荷重を分散できるよう設計されています。下記のような手順で正しく背負いましょう。

 

1.すべてのベルトを緩めて、ザックを背負う
2.ウエストベルトを骨盤の位置に合わせ、締める
3.ショルダーストラップを肩にフィットさせるように締める
4.トップストラップを締め、リュックの上部を体にフィットさせる
5.チェストストラップを締める

登山リュックの洗い方は?

床に置かれた登山リュック

出典:PIXTA

外側の汚れはもちろんのこと、肩ひもや背面パッドなどの汗汚れはリュックの生地を痛め、本来の機能を損ないます。基本的に丸洗いはNGですが、取扱説明書を確認して適切に汚れを取り、しっかりと乾燥させて保管しましょう。

▼登山リュックの洗い方はこちらの記事をチェック!

自分に合った登山リュックで山に行こう!

山頂を目指して登山リュックを背負う男性

出典:PIXTA
登山リュック選びで最も重要なのは、サイズ感とフィッティングです。背面長に合わせて複数サイズ展開しているモデルもありますが、ウエストベルトの長さはメーカーによって違いが出ます。スペック表だけではわからないことも多いので、実際に試してから購入することをおすすめします。

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