想定外のことが起きたら不安……実際の親子登山ってどんな感じだろう
初めて子どもと一緒に山へ行くとなったら、いくら準備をしたとしても
「子どもが楽しんでくれるのか」
「安全面での不足はないか」
など、とても不安ですよね。
そこで今回は、「子どもと初めて山登りした時の事前計画と現実とのギャップ」 を知ってもらうために親子登山デビューのファミリーに密着。
パパ登山講習会を開催している近藤ガイドにレクチャーしてもらいながら、山へ登る様子を取材してきました。
実際に起きた、「困った時の解決策」や「良かったポイント」を紹介していきます。
ぜひ、子どもと一緒に登山デビューする時の参考にしてみてくださいね。
初めての親子登山、選んだ山とコースは?
今回の親子登山デビューに選んだのは、東京都の奥多摩に位置する御岳山。
滝やロックガーデンなど、アスレチック感覚で巡れる約3時間のコースで設定しました。
- 御岳山(標高929m)
- 日帰り
- コースタイム:3時間6分
このコースを選んだポイントは……
・ケーブルカーがあり、アクセスしやすい
・いざという時に、短縮コースへ変更できる
・ロックガーデンや滝など、山頂以外に子どもが楽しめるポイントがたくさんある
という3つ。
点線はいざという時の短縮コース。それぞれの分岐地点で、
①子どもの状態(この先まだ歩ける体力やモチベーションがあるか)
②コースタイム(予定していた時間から大幅な遅れがないか)
をもとに、当日臨機応変にコースを変更するためのものです。
親子登山デビューするのは?
今回協力してくれた、及川さん親子を簡単にご紹介。
実は及川さん親子は、にいなちゃんが4歳の頃に高尾山にチャレンジしたことがあるんだそう。
しかし、ケーブルカー駅から10分ほど歩いた時点で「もう歩きたくない」と、リタイア。
それ以来、山に苦手意識を持っているようなのです。
それが取材終了時には、
初めての親子登山で何が起こったのでしょうか?さっそく、みていきましょう!
行かないとわからなかった!計画と実際のギャップ
実際に親子で登山へいくと想定外のことがたくさん起こります。なかでも大きかったのが
・想定以上に時間がかかった
ということ。
コースタイムが約2時間遅れ!時間には余裕をもつべし
初めての登山ということで、コースタイムよりも30分〜1時間ほどの遅れを予想していましたが、実際は全行程5時間と約2時間も遅れてしまいました。
奥の院へ進む分岐地点で、
①約1時間30分と想定以上の遅れ
②子どもに疲れが見えた
上記の2点より、奥の院と山頂へのコースをカット。
時間には相当の余裕を持って計画を立てるとともに、事前に短縮コースを設定しておき、臨機応変に行程を変えることが大切だと実感しました。
ただ、なぜこんなにも遅れてしまったのでしょうか。