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子どもの「こわい」が「楽しい」に変わった!親子登山での困ったをパパ登山講師が解決(2ページ目)

遅れの1番の理由は、子どもが山道に慣れていないこと

親子登山 岩場

撮影:YAMA HACK編集部(大人にとってはなんてことなくても、子どもにとっては険しいと感じることも)

大人との歩幅の違いももちろんありますが、そもそも慣れない山道の歩き方がわからず止まってしまったり、こわくて進めなかったりと計画以上に時間がかかってしまいました。

小石が転がっているだけの道でも、初めて山道を歩く子どもにとっては険しいと感じることも。ストックを用意したり、歩き方を教えてあげたりとサポートしてあげるのがポイントです。

でも具体的にどうしたらいいのか、難しいところ。そこで、子どもが安心して歩けるようになるためのテクニックを近藤ガイドに教えてもらいました。

パパ登山ガイドの魔法で「歩き方の不安」が解消!その方法って?

実際に歩いてみると、想像以上に子どもが歩きにくさを感じたり怖がったりする場所がたくさんありました。そんな、「山での歩行に対する不安」の解決策を近藤ガイドがレクチャー。

この方法を実践したおかげで、山を歩くのが格段と上手になりましたよ!

山道に慣れていないから、うまく歩けない
→ ◎足を置く場所や目線の位置など、歩き方を教えてあげる

岩場だけでなく、細い道や足場の不安定な場所がこわい
→ ◎親とロープで繋ぐ、または手を繋いだり斜面では下方に回り込む

傾斜のある山道でバランスが取れず、恐怖を感じる
→ ◎ストックを使って、体のバランスを取る

近藤ガイドのワンポイントアドバイスは必見です。

うまく歩けないのは、足の置き場所がわからないから

実際にお手本を見せてあげる

撮影:YAMA HACK編集部(実際にお手本を見せてあげると、子どもも理解しやすい)

日常生活では、ほとんどが舗装された道。自然な道を歩いたことがない子どもにとって、石が少しでも転がっている不整地は未知の世界です。初めのうちは、どこに足を置いて歩いたらいいのか戸惑い、なかなか前に進めませんでした。

▼近藤ガイドのワンポイントアドバイス

近藤さん
斜めのところには足を置かないで、たいらな場所を選んで歩きましょう。最初は足の置き場所を一緒に確認しながら進んであげるのもオススメ。

あとこわいと感じると内股になったり、下ばかり向いてしまったりと、バランスを崩しやすくなる。斜面対してまっすぐ足を置いて視線は歩く2〜3歩先を見る、歩行のクセも伝えてあげながらアドバイスしてあげるのが大切だね。

子どもが「安心できる」ロープつなぎ

木の根っこ ロープで補助

撮影:YAMA HACK編集部(木の根っこに苦戦!ロープで繋いであげると安心した様子でした)

大人であればなんてことない木の根っこが続く登り。ところが子どもにとっては、不安定でこわい場所でした。下りとなれば、より恐怖心は大きくなってしまいます。

▼近藤ガイドのワンポイントアドバイス

近藤さん
子どもがこわいとすくんでしまう場所では、親とロープでつないであげると安心します。それに、万が一の時に助けることもできる。とくに、低学年くらいまでロープを使用するのもひとつの手ですね。

ほかにも手を繋いであげたり、下りでは斜面の下方に回り込んであげたりするのも効果的ですよ。

▼ロープの使用法はこちらの記事をチェック

「山道がこわくて歩けない」を解消するストック

ストックを持つ子供

撮影:YAMA HACK編集部(ストックを持つと、ルンルン気分に!笑)

登山道のほとんどは、急坂でないとしてもアップダウンはつきもの。子どもにとっては、傾斜のある道が続くこと自体、慣れないことで恐怖心を感じてしまいます。さらに、足元が不安定なことでより歩きにくさが倍増。

▼近藤ガイドのワンポイントアドバイス

近藤さん
不安定で歩きにくいと感じるのを、解消してくれるのがストック。1本持たせてあげるだけで、体のバランスが取りやすくなり上手に歩けるようになります。

それに、子どもって棒を持つと不思議と元気になるんだよね。笑


事前に知っておけば、当日対応できそうなポイントがたくさん!困った点だけでなく、実際に行って良かったと発見したこともありましたよ。

これは良かった◎最初はグループ登山がオススメ

にいなちゃんが近藤ガイドと従兄弟のツーショットを撮影

撮影:YAMA HACK編集部(にいなちゃんが近藤ガイドと従兄弟のツーショットを撮影)

今回は及川さん親子のほかに、にいなちゃんの従兄弟(りんた君、登山経験のある小学3年生)にも参加してもらいました。これは、本当によかったポイント。

仲良しのお兄ちゃんが一緒だったから、記念撮影をしたりと山を歩くこと以外の遊びも楽しみながら進めました。また「歩くの大丈夫?」と聞いたところ、「りん君が歩いているんだから、にいなも歩かなきゃ」と最後まで頑張れたようなのです。

子どもは友だちの一生懸命な姿を見ると、お互いに頑張ろうって気持ちになるもの。仲良しグループでの登山など、子どもが自然と頑張りたいと思える環境を整えてあげるのもいいでしょう。

親子登山デビューは大成功!驚くほど成長した姿に感動

御岳山を頑張って歩き通した及川さん親子。初めての登山でどんなことを感じたのか、にいなちゃんと及川パパそれぞれに感想を聞いてみました。

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