テント1人用

1人用登山テントならコレ!初めてでも安心の《強くて軽い》モデル10選

今年こそ、テント泊登山に挑戦したい!ただ、1人用のテントといってもキャンプ用や山用、雪山用などさまざまなスペックのものがあり、どれを選べばいいかわからないという人も多いのではないでしょうか。ここでは、山での使用を想定して作られたモデルを初めてでも扱いやすいダブルウォールで自立式タイプに絞ってご紹介していきます。

目次

アイキャッチ画像出典:PIXTA

山でテント泊に挑戦したい!

テント

出典:PIXTA

山で憧れのテント泊をしたいと思う人も多いのではないでしょうか。自分だけのパーソナルスペースが作れ、自然の中で自由気ままに過ごせるのが醍醐味です。

ただテントを購入したいといっても、キャンプ用や山用、雪山用などさまざまなスペックのものがあり、どれを選べばいいのか悩んでしまう…。そんな人へ向けて、ここでは初めてテントを選ぶ人におすすめのモデルを厳選してご紹介していきます。

使いやすいテントを見つけるには?選ぶポイントをチェック

初めてのテントであれば、ストレスなく使えるものがいいですよね。まずはテントにどんな種類があるのか、どんなテントが扱いやすいのか、購入前におさえておきたい3つのポイントを見ていきましょう。

ポイント1:シングルウォールよりダブルウォールがおすすめ

フライシートは、雨風の侵入を軽減するために防水処理をされた布地のこと。本体の2重構造になっているため、シングルウォールよりも通気性がよく結露しづらいので、居住性に長けているといえます。耐久性にも優れているので、山で安心して使用できます。

ポイント2:自立式で設営が簡単なものをチョイス

テント 自立式

非自立式テントは軽量でコンパクトな分、設営に時間と慣れが必要。初めて購入するなら、設営しやすく耐久性に優れた自立式を選ぶといいでしょう。

ポイント3:軽さ・広さ・出入り口の場所もチェック

テント選びポイント

出典:silhouette AC、編集:筆者

バックパックの重量が増すテント泊では、アイテムの軽量化が重要。加えて快適に過ごすためには、居住スペースの広さや入り口場所もポイントです。広くゆったり使いたい人は、2人用のテントを1人で使用するのもおすすめ。

そこで今回は初めてでも扱いやすい、ダブルウォールで自立型テントの中から

・耐久性と居住性◎全体バランスに優れた王道6モデル
・軽さ重視ならコレ!山でも安心&快適の4モデル

計10モデルをピックアップ。それぞれの1人用と2人用を紹介してきます。ポイントをチェックしながら、お気に入りを見つけてみてくださいね。

耐久性と居住性◎全体バランスに優れた王道6モデル

※クリックすると拡大します。それぞれ1人用モデルの数字を比較。重量は本体・フライ・ポールのみの重量を記載しています。

まずは目を通しておきたい、王道の6モデル。過酷な環境下でも耐えられる、安心の強度を誇ります。また軽さや居住性にも優れ、全体的なバランスに優れたテントです。

①モンベル|ステラリッジ

【モンベル】ステラリッジテント1
提供:mont-bell、サイズ画像作成:筆者
■特徴

多くの登山者に支持されているモンベルの王道テント。フィールドテストや耐風試験を繰り返し行うことで、過酷な山の環境でも安全・快適に過ごせる空間を実現しています。スリムなフォルムは、岩場や雪山など狭い場所でも設営可能。

本体とフライシートは別売のため、フライシートのみの買い替えができます。またオプションのスノーフライで、積雪期の利用もOKです。

■設営方法

ポールに樹脂パーツを引っ掛けるだけの吊り下げ式構造。素早く設営ができ、一晩過ごしても結露しにくいのが特徴です。加えてポール交差部分を樹脂パーツで固定でき、耐風性も高めています。

モンベル|ステラリッジテント1モンベル|ステラリッジテント2

②アライテント|エアライズ

【アライテント】エアライズ1

■特徴
前述したステラリッジテントよりも間口が100cmと大きいので出入りがしやすく、圧迫感のない空間で過ごせるのがポイント。悪天候時や雪山時で抜群の耐久性で安心して使用できます。

さまざまな環境下で快適に過ごせるようにと、オプションで種類豊富なフライを用意。夏は風通しのいいフルメッシュのカヤライズ、冬は雪山用の保温機能のあるフライ、広々とした前室ができるDXフライなど、季節に合わせた使用が可能です。

■設営方法
スリーブ式構造のため、1人で設営する時は少し力がかかる分、耐風性抜群。どんな環境下でもしっかりと設営できます。

アライテント エアライズ1

●収容人数:1人
●税込価格:42,900円
●重量(本体・フライ・ポール):1,360g
●フロアサイズ:間口100×奥行205×高さ100cm

アライテント エアライズ2

●収容人数:2人
●税込価格:48,400円
●重量(本体・フライ・ポール):1,550g
●フロアサイズ:間口130×奥行210×高さ105cm

③アライテント|トレックライズ

アライテント

出典:楽天市場/CHAMONIX、楽天市場/ニッチリッチキャッチ
■特徴

エアライズと同様、アライテントの代表的なテント。長編入り口タイプのため、荷物の出し入れがしやすく前室も大きく居住性が高いのが特徴です。入り口の真向かいにベンチレーションが配置されているため、風が通りやすく通気性抜群。大きな前室ができるフライシートや小型タープなど、快適に過ごすためのオプションも豊富です。

■設営方法
継ぎ目がないスリーブ式構造のため、少し力がかかるもののポールが通すだけの簡単設営です。

アライテント トレックライズ1

●収容人数:1〜2人
●税込価格:46,420円
●最小重量(本体・フライ・ポール):1,460g
●フロアサイズ:間口210cm×奥行110cm×高さ105cm

アライテント トレックライズ2

●収容人数:2〜3人
●税込価格:51,150円
●最小重量(本体・フライ・ポール):1,680g
●フロアサイズ:間口210cm×奥行150cm×高さ110cm

④ヘリテイジ|エスパース アルティメイト

ヘリテイジ

出典:楽天市場/山渓オンラインショップ、画像編集:筆者

■特徴

長編にあるU字型の大きな入り口は全面メッシュにでき、反対側にもベンチレーションがついているため、蒸し暑い季節も風通りがよく快適に過ごせます。前室に加えて後方にも、フライシートと本体の間にスペースが。小窓もついているため、ガス缶やライトなどの小物置き場に重宝します。

 

■設営方法
差込口が片側のみの袋とじスリーブ式構造のため、ポールを2か所差し込んで立ち上げられます。フライシートはワンタッチ式のバックルで装着するので楽ちん。

 

ヘリテイジ|エスパース・ ソロ アルティメイト

●収納人数:1人
●税込価格:61,050円
●最小重量(本体・フライ・ポール):1,340g 
●フロアサイズ:間口210×奥行100×高さ105cm

 

ヘリテイジ|エスパース・ ソロ アルティメイト

 

ヘリテイジ |エスパース・デュオ アルティメイト

●収納人数:2人
●税込価格:66,000円
●最小重量(本体・フライ・ポール):1,550g 
●フロアサイズ:間口210×奥行130×高さ115cm

 

ヘリテイジ |エスパース・デュオ アルティメイト

⑤ニーモ|アトム

【ニーモ】ATOM™1P
出典:Amazon、サイズ画像作成/筆者
■特徴

生地が厚めで耐久性の高さが特徴です。前室は台形型で、大きい入り口は出入りしやすくまた換気力も抜群。さらに天井付近に大きな三角窓状のベンチレーションも配置され、暑い季節も快適に使用できます。今回紹介しているテントのなかで最安の39,600円(税込)もうれしいポイントです。

■設営方法
天井部分の短いスリーブにより、狭い場所でもポールの差しこみが容易。コーナーアンカーを止めてグッと持ち上げるだけで簡単に立ち上がります。最後に6か所フックをかけて設営完了です。

ニーモ アトム1P

●収納人数:1人
●税込価格:39,600円
●最小重量(本体・フライ・ポール):1,280g 
●フロアサイズ:間口210×奥行90×高さ105cm

ニーモ アトム2P

●収納人数:2人
●税込価格:43,450円
●最小重量(本体・フライ・ポール):1,580g 
●フロアサイズ:間口213×奥行130×高さ112cm

⑥ダンロップ|コンパクト アルパインテント

ダンロップ

出典:楽天市場/さかいやオンラインショップ、画像編集:筆者
■特徴

「長年使えるテント」がコンセプトのダンロップVSシリーズ。紹介しているテントの中で重量は増すものの、耐久性が高く、春夏秋冬どんな環境下でも安心して使用できます。テントの床部分には、一般的なテント生地が30DNほどの厚さに対して、75DNと厚手の生地を採用。テント下にグランドシートをしかずに使用できるほど、強度があります。

ニーモのアトムと同様に、39,600円(税込)という価格の安さも魅力です。

■設営方法
つり下げ式構造を採用。フックとフックの間を吊り橋状のメッシュにすることで、1点に負荷がかからないように耐久性を高めています。

ダンロップ コンパクト アルパインテント VS-10

●収納人数:1人
●税込価格:39,600円
●重量(本体・フライ・ポール):1,550g
●フロアサイズ:間口205×奥行90×高さ100cm

ダンロップ コンパクト アルパインテント VS-20

●収容人数:2人
●税込価格:42,900円
●重量(本体・フライ・ポール):1,660g
●フロアサイズ:間口205×奥行120×高さ100cm

軽さ重視ならコレ!山でも安心&快適の4モデル

※クリックすると拡大します。※重量は、本体・フライ・ポールのみの重量を記載しています。

先述した王道モデルよりも、軽さに特化したテントをご紹介します。雪山にも対応できるほどの強度を持っているものもあり、山でも安心のクオリティ。居住性や耐久性よりも、とくに軽さを重視して選びたいという人におすすめです。

①ニーモ|タニ

タニ

出典:楽天市場/SUNDAY MOUNTAIN

■特徴
日本の山岳シーンに合わせて作られた3シーズン用のモデルです。強度の高い極薄素材の使用により、軽さと共に高い耐久性を実現。前室部分も広く、使い勝手の良さが光ります。

出入り口部分がメッシュとの2重構造になっていたり、テント後部にベンチレーションがついていたりと通気性も抜群。山でのさまざまなコンディション下で、効果的に換気や温度調節ができます。

■設営方法
シンプルなつり下げ式構造を採用。迷うことなくスピーディーな設営が可能です。

ニーモ タニ1P

●収容人数:1人
●税込価格:56,100円
●最小重量(本体・フライ・ポール):1,060g
●フロアサイズ:間口202×奥行105×高さ103cm

ニーモ タニ2P

●収容人数:2人
●税込価格:63,800円
●最小重量(本体・フライ・ポール):1,180g
●フロアサイズ:間口220×奥行130×高さ104cm

②ザ・ノース・フェイス|マウンテンショットシリーズ

【ザ・ノースフェイス】マウンテンショット1

出典:楽天市場/YOSHIKI P2
■特徴

日本の山岳地での使用を想定して作られた春〜秋の3シーズンモデル。台形のフロアデザインで荷物置き場を確保したり、センターポールで天井を広くしたりと、快適な居住空間を実現しています。前室の反対側にもちょっとした荷物置き場があったり、テント内に小物入れがあったりと収納にも困りません。

■設営方法
スリーブ式とつり下げ式のハイブリッド設計により、移動せずに1か所で設営が完結するので、1人で楽々組み立てられるのが魅力。

ザ・ノース・フェイス マウンテンショット1

●収容人数:1人
●税込価格:52,800円
●重量(本体・フライ・ポール):1,090g
●フロアサイズ:間口220×奥行90×高さ105cm

ザ・ノース・フェイス マウンテンショット 2

●収容人数:2人
●税込価格:61,600円
●重量(本体・フライ・ポール):1,360g
●フロアサイズ:間口230×奥行120×高さ105cm

③ファイントラック|カミナ™ドーム

【ファイントラック】カミナ™ドーム1

■特徴

緩やかなカーブのドーム状に仕上げることで、天井を広く過ごしやすい空間にしています。本体・インナーともに、耐摩耗性と強度に優れているため山での使用も安心です。

弁当箱型のスタッフバッグも特徴的で、バックパックの小さなスペースにもすっきりと収納できます。冬用のフライを購入すれば、雪山でも使用OK。

■設営方法
スリーブ式構造を採用しており、1人で設営するときは少し力が必要。その分耐久性に優れています。

ファイントラック カミナ™ドーム1

●収納人数:1人
●税込価格:60,500円
●重量(本体・フライ・ポール):1,130g
●フロアサイズ:間口205×奥行90×高さ100cm

ファイントラック カミナ™ドーム2

●収納人数:2人
●税込価格:68,200円
●重量(本体・フライ・ポール):1,310g
●フロアサイズ:間口212×奥行130×高さ105cm

④プロモンテ|超軽量アルパインテント

プロモンテ

出典:楽天市場/登山専門店YUGAKUJIN
■特徴

1,988年に発売されてから8回の改良を重ねて、「強度を保ちながらの軽量化」を実現したプロモンテのVLシリーズ。風の負荷をポール全体で支え、冬の烈風にも耐えうることができます。

オプションのスノーフライで、積雪期の使用も可能です。縦走や雪山など、厳しいコンディション下で登山をする人にもおすすめ。

■設営方法
先述したダンロップのVLシリーズと同様。つり下げ式構造の採用と、フックとフックの間に吊り橋状のメッシュパネルを繋げることで強度を高めています。

プロモンテ 超軽量アルパインテント VL-17

●収納人数:1人
●税込価格:48,400円
●重量(本体・フライ・ポール):1,190g
●フロアサイズ:間口205×奥行90×高さ100cm

プロモンテ 超軽量アルパインテント VL-27

●収容人数:2人
●税抜価格:52,800円
●重量(本体・フライ・ポール):1,300g
●フロアサイズ:間口205×奥行120×高さ100cm

お気に入りのテントで山を楽しもう!

テント

出典:PIXTA

購入したら事前に組み立て練習をしたり、平地でキャンプをしてみたりと使い勝手をチェックしてみるのもおすすめ。慣れてくれば、素早くしっかりと設営できるようになり、より快適に過ごせますよ。お気に入りのテントを見つけて、山を思い切り堪能しましょう!

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