登山中、レインウェアを着るのは雨の日だけ?
天候が変わりやすい山では、晴れていても必携なのがレインウェア。必要となるのは雨天時だけではなく、行動時の風よけや寒さ対策のために羽織る場面も多くあります。
そのため山で着用するレインウェアは「防水性」だけでなく、「透湿性・防風性・軽量性・耐久性」なども求められます。
すべてを備えた“タフ”なレインウェアなら『クライムライトジャケット』
薄手の素材ながら、雨からも風からもしっかりと体を守る<ザ・ノース・フェイス>クライムライトジャケット。素材の性能を最大限に活かすためのミニマルデザインと立体裁断により、すぐれた運動性を実現した軽量レインウェアです。
シンプルなデザインは、タウン用としても使いやすい一着。カラーも山で目立つ明るい色から、街でも着やすい落ち着いた色まで展開されており、シーンに合わせた色選びができます。
強く、軽量性にすぐれたGORE-TEXマイクログリッドバッカーを採用
防水透湿性にすぐれたGORE-TEXの中でも、高いレベルで耐久性と軽量性を両立する“マイクログリッドバッカーテクノロジー”を採用。ゴワゴワせず、しなやかで適度にハリがある素材感です。
フィルム状のGORE-TEXメンブレンを、軽量で撥水性の高いナイロン素材の表地と、極細繊維を織り上げた裏地で挟み込んでいます。
サラサラとした肌触りですべりの良い裏地は、汗をかいてもペタペタと肌にはりつきにくく快適!
幅広く使える軽量&コンパクトさ
270g(メンズLサイズ)と非常に軽量で、コンパクトにたためる収納性の高さも魅力。登山やフェス、旅行にもかさばらず持ち運べます。雨風に強いのでサイクリングにも◎!
【徹底レビュー】 悪天候の山で着てみました
クライムライトジャケットの性能を、女三瓶山(標高957m)、往復約2時間の山行でチェックしてみました。ご覧の通りの悪天候…360度、ガスって何も見えません。
ボトムスにはジャケットと同素材を使った、クライムライトジップパンツを着用しての検証です。
【着用テスト時データ】
早速、優れていると感じた特長を5つ紹介します。
【1】ムダのないスリムなシルエット、でもレイヤリングしやすい!
身長152cm、ジャケット・パンツ共にWomen’s Mサイズを着用。腕は長め、身頃はムダのないスリムなシルエットですが、中間着を重ね着しても余裕があるサイズ感です。
前はすっきりと動きやすい短め丈。後ろにかけて長めの丈になっているので、かがんだ際にも背中が出ず安心。
【2】高い撥水性&防水性で雨の日も安心!
強い雨の中でもしっかり水を弾く高い撥水性!水滴がコロコロと表面を転がっていきます。バックパックの肩部分など、圧がかかりやすい箇所は黒っぽくなることがありますが(右画像参照)GORE-TEXメンブレンのおかげで中には浸み込みません。
低めの気温で風もある天候で、登山中はじんわりと汗をかく状態でしたが、ウェア内のムレは特に気になりませんでした。風が吹きつける悪天候の山頂では、すぐれた防風性を実感!
【3】雨の中でも視界は良好!フィット感の高いフード
頭の丸みにフィットするフードは、ヘルメットの上からもかぶれるサイズ感。頭部の動きを妨げないデザインで、悪天候の中でも視界を保つ構造です。
後頭部のドローコードで頭周りを、首元のドローコードで顔周りのフィット感を高め、雨風をシャットアウトできます。どちらのドローコードも簡単に調節できるので、急な雨にも対応OK!
【4】動作を考えたデザインで、ストレスフリーな腕周り
運動性を考慮したデザインによって、バックパックを背負った際にも動きやすい腕周りを実現!腕を上げる動作が多い登山中も、突っ張りやストレスを感じずに動けました。
【5】登山中も使いやすい位置のフロントポケット
バックパックのウエストハーネスと干渉しないよう、高めの位置にデザインされたフロントポケット。縦長で大きめのポケットは登山中も使いやすいサイズです。
雨に強いポイントはこんなところにも!
悪天候の中での着用テストでも抜群の防水性を発揮してくれた、クライムライトジャケット。生地だけでなく、細かなパーツにも雨風を防ぐ工夫がたくさんありました。
止水ファスナーとフラップで浸水を防ぐ
止水ファスナーは開け閉めしづらいものも多いですが、クライムライトジャケットのファスナーはスッと上げ下げができる印象。ファスナー内側のフラップで防水性を高めています。
縫い目からも浸み込ませない!
ポケットはフラップとベルクロで浸水防止
フロントポケットのファスナーは止水仕様ではなく、フラップとベルクロで水の浸入を防ぎます。ファスナーが見えない分、シンプルな見た目で◎。
ベルクロとゴムでフィット感を高められる袖口
ベルクロとゴムでフィット感を高め、濡れや風の侵入を防ぐ袖口。しっかりとベルクロを閉めていても脱ぎ着しやすくなっています。
裾のドローコードでバタつかない
操作しやすいアジャスター付きのドローコードが裾にも入っています。雨風が強いときにもフィット感を高めることで、バタつかず濡れや冷えを防いでくれます。
ココがちょっと気になる…
さまざまなシーンで使える万能なクライムライトジャケットですが、ちょっと気になる点も…。
襟元の内側の肌当たり
ファスナーの内側にフラップが付いているので、直接肌に金具が当たらないようになっています。ただ、ファスナーを全部閉めてフードをかぶると、アゴに当たる部分が少し気になることも。肌当たりが気になる方は、襟元内側に手ぬぐいなどを巻いておくと安心です。
グローブ装着時はポケットのベルクロ要注意!
ポケット部のベルクロは防水性を高めるために、しっかりめの素材になっています。グローブ装着時にはベルクロがくっつかないように注意が必要!ベルクロがついていないポケット上部や下部から開けるようにすると、くっつきを防ぐことができます。
どんな山で着るのに向いてる?
高い防水透湿性・耐久性・運動性をもつクライムライトジャケットは、こんな季節や山行におすすめ!
『クライムライトジャケット』は、バックパックに必ず入れておきたい一着!
晴れていても、低山でも必ず持って行きたいレインウェア。いろいろな場面で着られるクライムライトジャケットは、すぐれた機能がバランスよく備わっているので、はじめて選ぶ雨具としてもおすすめの一着です。
しっかりと体を守ることのできるクライムライトジャケットで、安全・快適な登山を楽しみましょう!
今回のレビューアイテムはこちら
ジャケットと同素材を使ったクライムライトジップパンツと合わせて、セットアップのレインウェアとして着用可能。どちらもメンズ、レディースの展開があります。
クライムライトジャケット(Men’s/Women’s)
<THE NORTH FACE> クライムライトジャケット (メンズ)
重さ:270g(Lサイズ)
サイズ:S、M、L、XL、XXL
カラー:ファンファーレグリーン×ブラック、ブラック2、ケルプタン、TNFレモン×ブラック、ポンペイアンレッド、シェイディーブルー×アーバンネイビー
THE NORTH FACE|クライムライトジャケット(メンズ)
<THE NORTH FACE> クライムライトジャケット(レディース)
重さ: 260g(Mサイズ)
サイズ:S、M、L、XL
カラー:バーントオリーブ、ブラック、ミスターピンク×ブラック、シェイディーブルー×アーバンネイビー、ティングレー2、TNFレモン
THE NORTH FACE|クライムライトジャケット(レディース)
クライムライトジップパンツ(Men’s/Women’s)
前開き部分はベルクロ付きなので、ファスナー部からの浸水も防げます。ウエストはゴム入りで、ヒモによってサイズ感の調節が可能。
裾からヒザあたりまで開くファスナーで、登山靴を履いたままでも脱ぎ着がしやすい仕様。裾部分には、強風時のバタつきも抑えられるアジャスター付き。
<THE NORTH FACE> クライムライトジップパンツ (メンズ)
重量: 240 g
カラー:ブラック
サイズ:S、M、L、XL、BM、BL、TS、TM
仕様:テイパードシルエット/裾ファスナー仕様(47cm/Lサイズ)/フロント前開き仕様/ウエストスピンドル仕様
THE NORTH FACE|クライムライトジップパンツ(メンズ)
<THE NORTH FACE> クライムライトジップパンツ (レディース)
重量: 200 g(サイズ M)
カラー:ブラック
サイズ:RL、RM、RS、S、M、L、XL
仕様:テイパードシルエット/裾ファスナー仕様(60cm)/フロント前開き仕様/ウエストスピンドル仕様