紅葉がおすすめの山【南アルプス編】
北アルプスと比べて目立たない南アルプスの紅葉ですが、実は隠れた名所がたくさんあります。どっしりとした山容の南アルプスならではの紅葉を楽しみましょう。
鳳凰山
鳳凰山は山梨県の南アルプス北部にある地蔵岳・観音岳・薬師岳の3つの山の総称で、鳳凰三山とも呼ばれています。南アルプスでは珍しく花崗岩の白い岩肌に覆われており、地蔵岳にあるオベリスクと呼ばれる特徴的な巨岩が遠くからでも目立っています。
稜線を歩きながら紅葉も楽しめる
地蔵岳から薬師岳までは尾根伝いの稜線歩きとなりますが、ここのウラシマツツジの赤が見事で稜線を歩きながら紅葉を楽しめます。登山道沿いの木々も色づき、ドンドコ沢コースで見られる滝と紅葉のコラボも必見です。
仙丈ヶ岳
南アルプス北部に位置する仙丈ケ岳は、大きくゆるやかな山容を持つことから南アルプスの女王と呼ばれています。登山口から北沢峠へのバスの本数も多く日帰りも可能で、南アルプスの入門登山としても人気です。北沢峠に1泊して甲斐駒ヶ岳を合わせて登るコースもおすすめ。
南アルプスの女王がまとう紅葉のベール
仙丈ケ岳の紅葉は9月中旬から10月中旬まで長く楽しめます。まずは稜線がところどころ真っ赤に染まり、その後黄色やオレンジなど色とりどりの紅葉を楽しむことができます。西側の花崗岩で白い甲斐駒ヶ岳と紅葉のコラボレーションも絶景です。
千枚岳
南アルプス南部はアクセスしづらく山が大きいので山頂までの距離が長くなかなか登るきっかけがないかもしれません。そこでおすすめしたいのが紅葉がきれいな千枚岳です。距離はあるものの難しい箇所はなく、山頂は360度南アルプスの大パノラマが広がります。千枚岳の南側には千枚小屋があるので1泊2日以上で登りましょう。
雄大な南アルプス南部の紅葉
登山口となる椹島も隠れた紅葉の穴場で、カラマツの黄葉が美しくドウダンツツジが真っ赤に染まっています。森林限界を超えたハイマツ帯では、南アルプスならではの大きな山容に草紅葉の赤や黄色のコントラストが美しく圧倒される景色を見ることができます。荒川三山方面の紅葉もきれいです。
少しでも混雑を避けて、紅葉登山を楽しもう
いかがでしたか?アルプスの紅葉となると1泊する登山が多いですが、その分秋の美しい山の中にいる時間も長くなります。ぜひ時間を作ってたっぷりと紅葉登山を楽しんでください。紅葉の終わりごろになると、降雪の可能性も出てくるので十分注意して出かけましょう。