いよいよ気になるインフレータブルと
エアーマットのレビューです!

▼パート1はこちら!
寝心地とコスパ抜群なのは
このインフレータブルです
シートゥサミット/ウルトラライトS.I.マット ¥9,900

このインフレータブルマットよりも軽いマットは、いくつかのブランドに存在します。しかし軽さよりも寝心地を重視したいなら、コシのあるクッション性で、ラクに寝られるこのマットが一歩リードしていることを報告しておきます。

また軽量化のために内部のフォーム材の肉抜きがされていますが、冷えを感じやすい肩や腰部分の肉抜き加減を他の場所と変えているそうで、確かに心地よいのです。そしてこれだけの機能性を備えて¥9,000を切った価格は、コスパと機能にすぐれたモンベルのマットを下回り、大きな魅力です。
やっぱり定番はハンパない
マットの王者の底力を感じます
サーマレスト/プロライト レギュラー ¥12,000

『サーマレスト』は1972年に世界で初めてインフレータブルマットを開発。アウトドアや旅での眠りに快適さをもたらした発明は、現在でも進化しながらさらなる快適さを提供してくれています。そのひとつが、この『プロライト』。
厚さは他ブランドのマットと同様の2.5㎝ながら、それ以上の厚さを感じる安心感、ハリのある寝心地です。筆者は自宅でもこのマットで寝ていたことが10年程ありましたが、他ブランドにはない、眠りの安心感こそがこのマットの特長だと感じています。

バルブは同社が長く採用している小型回転仕様。大きく呼気を7回くらい吹き込めば完全に膨らみます。インフレータブルマットの元祖であり定番、日本的な表現をすれば「老舗」の寝心地は、体験する価値のあるものです!
サーマレスト|プロライト
コスパ重視なら、エアーマットも
やっぱりモンベルなんです!
モンベル/U.L. コンフォートシステム エアパッド 180 ¥9,500

エアーマットで¥10,000以下というコスパのよさ、そして収納サイズのコンパクトさを装備できるなら、新たなスリーピングマットとして考えてみようかな・・・と思わせるのはモンベルの真骨頂といえます。しかもフルサイズで504gの軽さ。十分なスペックではないでしょうか?

しかし、気になる点も・・・横方向に配されたボックス構造は、ボックス同士を繋ぐ隔壁を備えていますが、ひとつひとつのボックス内部に隔壁がないため、寝返りを打つと音が響きます。
そうした構造のため保温性もやや劣り、氷点下になるような山での使用はキビしいと感じました。とはいえ、多くのハイカーは夏休み前後のテント泊登山になると思うので、その時期であれば装備してみる価値は大きいでしょう。
U.L. コンフォートシステム エアパッド 180の購入は
エアーマットは寒い・・・?
いえいえニーモは高所にも対応してます
ニーモ・イクイップメント/テンサーアルパイン レギュラー マミー ¥22,000

R値4.8と多くのテント泊ハイカーが経験することがない極低温に対応できる理由は、内部に3枚のサーマルフィルムを装備し、地面からの冷気を抑制する素材を内蔵しているからです。それでいて475gと軽量。
ライバル商品になるだろうサーマレスト/ネオエアーXサーモが430g、¥28,000。悩む所です。

またバルブはワンプッシュで好みの固さ調節ができます。これらの機能を採用するマットはまだまだ少数。4シーズン&高所でのテント泊をするハイカーなら、悩む必要なく、コレを選べば問題なし!です。
ニーモ・イクイップメント|テンサーアルパイン レギュラー マミー
枕があったらいいのに・・・
そう思ったことがある人はコレです
クライミット/イナーシャ・オゾン ¥12,000

5年程前に日本市場にも登場以来、多くのハイカーからよい評判しか聞かないエアーマットがコレです。大胆に肉抜きされた本体は、しかしそれでいて全身をしっかり受け止めてくれ、フカフカとまではいかないものの、十分な寝床を提供してくれます。
またこのマットは寝袋の内側に収納して使用することが推奨されていて、そうすることで肉抜きされた部分に寝袋が潰されずに入り、保温性を維持するというものです。

ソフトシート併用でも使い続ける理由は、本体とは別バルブでエアーを調節できるマクラがとても寝心地がよいから。尻冷えを防げれば、快眠が得られるマットであることは評判通りです。
クライミット|イナーシャ・オゾン
シートゥサミット、脱帽です!
今回のベストの寝心地はコレ
シートゥサミット/イーサーライトXTマット ¥16,000

登山用のスリーピングマットで、まるでベッドに寝転んだような気分になったのは、このマットが初めてです。10cmもある厚さは、クッション性にも富み、しかし柔らかすぎることはなく、浮遊感を感じる程。この上では野外にいることを忘れてしまうかもしれません。
また底突きすることももちろんなく、「横向きに寝ても快適だ」とメーカーはその自信をカタログに表記しています。

また今回はまったくわかりませんでしたが、スペックを見るとR値が0.8なので、保温力は低いです。もし4シーズン使用するなら、このマットの保温バージョンの『イーサーライトXT インサレーティッドマット』を選ぶとよいでしょう。どちらも極上の寝心地でハイカーを包んでくれるでしょう! 快適な夜を過ごしたいなら、コレです!!
シートゥサミット|イーサーライトXTマット
柔らかめの寝心地で272gと超軽量
見た目もちょっと違います!
ビッグアグネス/AXLエアーレギュラーマミー ¥19,800

表生地が薄く、これがフルサイズで272gという軽さを生んでいる理由なのだろうと思いつつ、パンクの心配も少しあるなぁ・・・と思ったら、この生地はビッグアグネス独自素材の引き裂き強度に強いランダムリップストップナイロンだと知り、不安軽減。多少、寝返りの際に音が気になりますが、うるさいという程ではありません。

厚さは8~9.5cm、問題のない寝心地です。価格、寝心地、そして軽さのバランスは非常に高く、エアーマットを探しているのなら間違いなく候補に入れて検討してみてください。
ビッグアグネス
今回最軽量エアーマットは、
収納サイズも超コンパクト
サーマレスト/ネオエアーウーバーライト レギュラー ¥26,000

スリーピングマット選びでいつも感じていたのは、「もっとコンパクトなものはないのだろうか?」ということ。軽さばかりが注目されているけれど、「いや、それデカいし・・・」というものばかり。
筆者が先に紹介したクライミット/イナーシャ・オゾンを手に入れた最大の理由は、収納サイズがコンパクトだったから。そしてこのネオエアーウーバーライトを手にして思ったのは、肉抜きもしないで、よくこんなに収納サイズをコンパクトにできたな! という驚きです。

重さだって、今回紹介しているエアーマットで最も軽く、全10モデルの中でも山と道/UL Pad 15の131gに次ぐ2番目。3シーズン用で¥26,000という価格は、ちょっと勇気が必要ですが、テント泊を変えるのは確実です。
サーマレスト|ネオエアーウーバーライト レギュラ
軽さだけではなく、収納サイズや寝心地も重視してみて

そのためにも、スリーピングマットを購入する際には是非、ショップで「試し寝」させてもらうことをオススメします。そして山でよい夜を過ごせますように!
それでは皆さん、よい山旅を~!
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