高い“R値”で冷気を遮断! 寒い時期におすすめの「寝袋マット」7モデル

2019/11/18 更新

テントを設営して、秋の夜長や冷たい空気が張りつめた冬の山で一夜を明かすために、寝袋と同様に大切なのが寝袋の下に敷くマット。「寒くて眠れなかった~!」なんて声を聴いたことはありませんか? 快適に眠れないとその日の疲労も抜けず、翌日の登山にも影響します。そこで今回は”断熱性”に着目! 種類ごとのメリットやデメリットも含めて、おすすめのマットを紹介します。


提供:Therm-a-rest(PHOTO CREDIT:Scott Rinckenberger

寒い日のテント泊でもぐっすり眠りたい!

登山のテント泊で、「寒くてほとんど眠れなかった…」なんて経験はありませんか?

マットをパッキングして道を歩く2人
出典:PIXTA
快適な睡眠をとるためにも大切なのが寝袋とマット。寒い時期は特に、寝袋でしっかりと保温しつつ、いかに地面からの冷気を遮断するかがポイントになってきます。

つまり、寝袋の保温力をしっかりと発揮させ、身体の熱を奪われないようにするためには、断熱効果の高いマットを選ぶことが重要なわけです。

寒さをしのぐカギは『R値』にあり

燕岳の四季(燕山荘のテント場)
出典:PIXTA(燕岳の四季)
テント場の環境はシーズンによりさまざま。マットの種類も、春から秋の3シーズン向けから厳冬期にぴったりのモデルまで、多岐にわたります。その中で、冬場や寒い時期に適したマットを選ぶ目安となるのが『R値』です。

『R値』ってなに?

サーマレストのマットを使用している人
提供:Therm-a-rest(PHOTO CREDIT:Sammy Spence
R値(R-value)とは、断熱性を表す数値。R値が高いほど冷気が伝わりにくく、断熱性能が高いマットということになります。そしてR値は足し算が可能で、例えば、R値0.5の銀マットと3.0のエアーマットを足して、3.5のマットとして使うこともできます。

『R値』で選ぶ時の目安

R値は1.0を下回るものから10.0を超えるものまであり、使用する季節ごとに推奨する数値は以下の通りです。
R値1.0以上 → 春、夏
R値2.1以上 → 春、夏、秋
R値3.3以上 → 冬
R値5.0以上 → 厳冬期

悩んだときは、“初秋は3.5以上、初冬は4.0以上”と、上記で挙げたR値よりも高めの数値のマットを使用すると安心です。

しかし、「山域や山の標高による気温の違い」「その日の天候」「寒がりや暑がりなど体感温度の個人差」といった様々な条件により、その人に合ったマットが変わります。

また、厳格なテストしてR値を出しているメーカーもあれば、概算で出しているメーカーもありますので、異なるメーカーのマットのR値を比較する際は、その点も留意しておきましょう。

『R値』が表記されていない場合はどうする?

寝袋マット・シュラフマットの中綿
出典:EXPED
メーカーによっては、R値が明記されていなかったり、R値の替わりに『推奨使用気温』を記載している場合があります。いずれも明記されていない場合は、以下2点に着目して断熱性能の高さを推測してみましょう。
①中綿やアルミシートなど、保温性を高める素材を使用している
②冷気が入りやすいコールドスポットができにくい構造になっている
※コールドスポットは、継ぎ目などの冷気の侵入口。

優れた“断熱性”は当たり前! 次に望むものは何?

登山用品店でマットを持っている男性
出典:PIXTA
寒い時期のテント泊で断熱性は犠牲にしたくないですよね。高い断熱性は大前提として、「次は何を優先させたいか?」を考慮してみましょう。


マットのタイプは3種類! 重量と収納性も見逃せない

マットには「クローズドセル」「インフレータブル」「エアー」の3種類があります。重さや収納性、耐久性など、それぞれの特性を知ることで、より希望のマットを絞り込めます。
▼クローズドセル
寝袋シュラフマットクローズドセル
撮影:YAMA HACK編集部
折りたたんで使えるタイプです。3シーズンモデルが多いですが、4シーズンモデルもあります。

【メリット】
軽くて耐久性があり、収納は折りたたむだけ。安価に購入できる。
【デメリット】
収納サイズが大きくかさばる。厚みが薄く、地面の凹凸が響く場合がある。

 
▼インフレータブル
インフレータブルのマットを使っている人
提供:Therm-a-rest(PHOTO CREDIT:Ben Matthews
バルブを開けると自動的に空気が入って膨張するタイプ。程よい厚みがあり、弾力のある寝心地。購入後は自宅などで一度膨張させてから使用すると、現地で膨らみやすくなります。

【メリット】
自動膨張するので手間がかからない。重さ・保温性・収納性のバランスが良い。
【デメリット】
クローズドセルやエアーより重量がある。生地が破れる可能性がある。比較的高価。

 
▼エアー
寝袋マット・エアーシュラフマット
撮影:YAMA HACK編集部
内部に空気を入れて使うタイプ。マットの内部には、ダウンや化繊の中綿が入っているものもあります。

【メリット】
軽くて収納サイズがコンパクト。厚みがあり寝心地が良い。バリエーションが豊富。
【デメリット】
自力やポンプで空気を入れる手間がある。生地が破れる可能性がある。

末端までしっかり断熱! レギュラーサイズがおすすめ

寝袋マット
撮影:YAMA HACK編集部
マットは、大人1人横になれるレギュラーサイズのほか、足元に登山ザック置いてマットと併用するショートサイズもあります。また、幅広いワイドタイプや2人用も。軽量化を意識するならショートサイズですが、寒い時期は冷えやすい足元までしっかりと断熱できるレギュラーサイズがおすすめです。

就寝時の冷え対策はコレで完璧! おすすめの寝袋マット7モデル

冬や寒い時期におすすめの寝袋シュラフマット
出典:PIXTA
レギュラーサイズを中心に、寒い時期におすすめの寝袋マット7モデルを紹介します。マット選びのポイントと各モデルの特徴を押さえながら、自分の理想にぴったりの1つを見つけましょう!

寒い時でも楽に準備したい

気温が低い日は準備に時間がかかると辛いですよね。早く簡単に準備や片付けをしたい時は、何といってもクローズドセルが1番! 次に自動膨張のインフレータブルがおすすめです。

【R値】3.5|<サーマレスト> リッジレストソーラー
クローズドセルタイプのオールシーズン用です。体温を利用して保温性をキープする熱反射板を採用。63×196cmの一回り大きいラージサイズもあります。
ITEM
サーマレスト リッジレストソーラー(レギュラー)
クローズドセル
【R値】3.5
【厚さ】2cm
【重量】540g
【使用サイズ】51×183cm
【収納サイズ】51×24cm
【付属品】-


【R値】4.1|<シートゥーサミット> コンフォートプラスS.I.マット
厚みはエアータイプ並みの8cm。逆止弁の付いた大きなバルブは、使用時も撤収時も簡単です。レギュラーサイズを含めて5つのサイズ展開で、大柄な人もぴったりのサイズを選べます。
ITEM
シートゥサミット コンフォートプラスS.I.マット(レギュラー)
インフレータブル
【R値】4.1
【厚さ】8cm
【重量】890g
【使用サイズ】183×51cm
【収納サイズ】径17.5×26cm
【付属品】専用スタッフサック

表面が起毛していて肌触りが良いっ
他社のエアマットも複数持っていますが、表面がシャカシャカ系の物は肌が接触するとペタペタして不快でした。
こちらは表面が起毛しているので非常に快適です。
厚みと相まって、もちもち?しているような感覚です。
エアはパンパンに入れるより、半分くらいにした方が体にラインにフィットして寝やすいと思います。


荷物を軽くコンパクトにしたい

3シーズン用のクローズドセルタイプは重量400~450gほど。その軽さに引けをとらないのが、エアータイプマットです。レギュラーサイズで500gを下回り、収納性と軽量化に貢献!

【参考使用温度】−29 〜 −23℃|<ニーモ> テンサーアルパイン レギュラー マミー
サーマルミラーフィルムを3枚も使った保温性に優れたマットです。ポンプサックが付属しているので空気の注入も容易なうえに、内部の空気の微調整も可能。
ITEM
ニーモ テンサーアルパイン レギュラー マミー
エアー
【参考使用温度】−29 〜 −23℃
【厚さ】 8cm
【重量】475g
【使用サイズ】51×183cm
【収納サイズ】20×φ8cm
【付属品】専用スタッフサック、コンプレッションストラップ、パッドポンプ、リペアキット


【R値】5.0|<エクスペド> シンマット HL ウィンター M
体型に沿うマミー型で、1サイズのみ。中綿入りで4シーズン使えるのに430gの軽さは嬉しいですね!付属のポンプは防水バッグとして活用できて便利。
ITEM
エクスペド シンマット HL ウィンター M
エアー(化繊中綿入り)
【R値】5.0
【厚さ】9cm
【重量】430 g
【使用サイズ】肩幅52×長さ183×足幅35cm
【収納サイズ】長さ21×直径11cm
【付属品】シュノズルポンプバック、収納袋、リペアキット

妥協しない寝心地と良質の睡眠を

エアータイプは厚みがあって温かさも抜群ですが、寝返りの時に滑りやすく擦れる音がするという一面も。そんな欠点を払拭するマットを紹介します。

【R値】5.0|<シートゥーサミット> コンフォートプラス インサレーティッドマット
マット内部が二層構造になっており、上下それぞれの空気調整が可能。片側の生地が破れた時のバックアップにもなります。エアータイプにありがちなフワフワ感ではなく、滑りにくく安定した寝心地です。
ITEM
シートゥサミット コンフォートプラス インサレーティッドマット
エアー(化繊中綿入り)
【R値】5.0
【厚さ】6.3cm
【重量】785g
【使用サイズ】183×55cm
【収納サイズ】
【付属品】専用スタッフサック、リペアキット


【R値】5.7|<サーマレスト> ネオエアーXサーモ
サーマレストのネオエアーシリーズで一番温かいのがこちら! 4枚もの熱反射板を挟み込んでコールドスポットを極力減らした構造は、温かくて快適な睡眠を約束します。
ITEM
サーマレスト ネオエアーXサーモ
エアー
【R値】5.7
【厚さ】6.3cm
【重量】430g
【使用サイズ】51×183cm
【収納サイズ】23×10cm
【付属品】スタッフサック、ミディアムポンプサック、リペアキット

とにかく断熱性が高いマットがいい

何はともあれ断熱性能を重視したい人には、R値が高くて厚みのあるマットがおすすめ。冷気を遮断し、冷え知らずの睡眠が得られます。

【R値】8.0|<エクスペド> ダウンマット XP 9 M
75デニールの丈夫な生地にダウンが250gも封入されたマットは、厳しい環境で保温性の高さを発揮。厚みがあっても付属のポンプを使えば、約2分で空気入れが完了します。
ITEM
エクスペド ダウンマット XP 9 M
エアー(ダウン入り)
【R値】8.0
【厚さ】9cm
【重量】895g
【使用サイズ】肩幅52×長さ183×足幅52cm
【収納サイズ】24×16cm
【付属品】シュノズルポンプバック、スタッフバック、リペアキット

断熱性の高い寝袋マットで、山の夜を温かく

寒い日のテント泊
出典:PIXTA
一言で寝袋マットといっても種類が豊富なので、どれがいいか迷ってしまいますよね。しかし、マットの役割や各モデルの特徴を知りブレイクダウンしていくと、熟睡できる理想のマットがきっと見つかります。寒い日のテント泊でも暖かく快適に過ごせるように、紹介したポイントを踏まえてマットを選んでみてくださいね!


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ane46

レベルアップを目指す外岩ハング好きのイレブンクライマー。アイスやマルチ、時々山女子になります。

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